ホームドアで停車時間は増加!? 所要時間が長くなる?

最近は駅にホームドアを設置する鉄道会社が増えている。しかし、それが停車時間が増える原因となっているのは確かだ。

駅のプラットフォームは柵のない崖と呼ばれるくらい、一歩足を踏み外しただけで転落する可能性がある。目の不自由な人にとってはかなり危険極まりないスペースであるのは言うまでもない。もし電車が入線しかけている最中に転落すればひかれて即死となってしまう。

健常者であっても決して他人事ではない。最近はスマホの「ながら歩き」をする人が多く見受けられるが、ホームでながら歩きをすれば一瞬で線路へ転落することとなるかもしれない。

京三製作所より

京三製作所より

そうした危険性を排除するための手段がホームドアである。ホーム上から転落しないよう柵を設ければ安全性が高まり、人身事故が大幅に減る。

しかし、すべてがメリットばかりではないのも事実である。ホームドアを設置した場合、その駅での停車時間は従来の場合よりも5~10秒程度増加する。




なぜ停車時間が増える?

ホームドアの停車時間

ホームドアがある場合、プラットフォームには障害物ができるということになる。乗降時間が若干長引くようになるのは避けられない。また、視認性が悪化することから発車前の安全確認にもより多くの時間がかかる。

通常、ドア閉め後の安全確認はカーブしている駅を除いて直視で行う場合が多い。しかし、ホームドアがあると視認性が悪くなるため、モニターを使って確認しなければならなくなる。これにより、発車まで時間がかかる。

停車中の電車はホームドアがすべて閉まらない限り発車しないが、ホームドアは車両側の扉よりも閉まるのにかかる時間が少し長い。これもまた、停車時間全体が伸びる原因となってしまう。

1駅程度の停車時間が伸びる程度では、列車全体の所要時間に影響することはない。しかし、すべての駅で数秒停車している時間が増えると、始発駅から終点までの所要時間は2、3分長くなってしまう。

鉄道の速達性が削れることとなるため、利用者にとっても利便性が落ちるのは避けられないといえる。転落防止の特効薬は「ホームドア」の設置であるといわれているが、デメリットが一部存在するのもまた間違いない事実なのだ。

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