SLが走る真岡鉄道、なぜ「赤字」の経営が続くのか?

茨城県の下館駅から栃木県の茂木駅まで走る真岡鉄道であるが、地方ローカル線のほとんどと同じように赤字経営の状態が続いている。

SLが土日祝日や行楽シーズンに走っていることで有名であり、沿線で写真や動画を撮影している「撮り鉄」も多い路線となっている。特に重連を行う日には線路沿いに鉄道ファンの人たちが列をなし、鉄オタと呼ばれるマニアが殺到する。

Wikipediaより

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一部の撮影者のマナーの悪さが問題となっているが、逆に言えばそれだけ有名な鉄道路線であるというわけだ。

しかし、経営状態はかなり悪い。もともとは国鉄であったがJRへの民営化に伴って第三セクターとなった。以来ずっと赤字の状況が続いている。SLで利用者を呼び込んでいるが、それでも黒字化には至っていない。

SLに乗る人は少ない!?

観光資源となっているSLであるが、残念ながら実際に乗車する人は少ない。線路沿いでSLをカメラに収める人はかなりの数がいるが、それが真岡鉄道へ収益をもたらしているわけではない。

線路沿いで列車を撮影してはすぐに自宅に帰ってしまい、鉄道事業者には何もお金が入らない。あくまでも列車に乗った乗客だけが収入源であるため、経営状態の改善には至っていないのである。

普通列車についても、利用者はかなり少ない。車社会が進んだ地方を走る一方、大都市には一切乗り入れていないことが利用者が伸び悩む理由となっている。真岡鉄道を使う人といえば、高校生や高齢者くらいにとどまる。

こうした現状から、これからも収益が伸びる可能性はほとんどゼロに近いだろう。近年は北海道の赤字鉄道路線の廃線を検討しようということが話題となっているが、真岡鉄道も将来的にはそのような議論が行われる対象となるかもしれない。

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