最近は「民主主義」が衰退している!? 世界的に後退傾向!

ここ数年の間に世界的に民主主義が衰退しているといわれている。基本的な人権の尊重、平等、自由などが失われつつあるのが今の世の中であると感じる。

フリーダム・ハウスというアメリカワシントンに本部を置く権利擁護団体の報告書によると、ここ数年間は毎年民主主義が後退しているという。これまでは自由であったが徐々に制限が加えれる傾向にあると述べられている。

自由と民主主義は主にアフリカ、旧ソ連諸国、中東、ラテンアメリカで衰退していると報告されている。しかし、先進国についても例外ではないと、最近の出来事からは言えそうだ。

EU離脱・トランプ氏選出!

イギリスではEU離脱の是非が国民投票によって行われ、反EUが勝利するという形になった。これまでは欧州との連携を強調してきたが、庶民の民意はそれとは反対であるという結果になった。知識エリート層ではEU残留を主張する人がほとんどであり、都市部やスコットランドにおいてもほとんどがEU支持派であった。

しかし、一部の貧困層などの経済的なゆとりがない人にとってはEUに残るメリットはないと感じたのであろうか、むしろEUに対して批判的だ。その結果が多数派として国民投票を経てEU離脱という結果になった。

アメリカでは、女性やイスラム教徒、不法移民の人権を否定するトランプ氏が大統領選挙で勝利し、今後のアメリカの民主主義と自由が危ぶまれている。とはいえ、これを選んだのは国民だ。民主的な選挙で選ばれた人物が選出されたのは間違いのない事実である。

民主主義が定着した国において、民主主義や自由を否定する思想を持つ人物が台頭しているといえる。人権や少数派の人への敬意を否定する勢力が注目を集めているのが今の世の中といえるのではないだろうか。

世界的な風潮に!

民主主義が危ぶまれているのはこれら2か国だけではない。世界的にこうした流れがあるといえる。フィリピンでは暴言を口にするドゥテルテ氏が大統領に選ばれた。フランスやイタリア、ドイツでは移民の人権を否定する極右政党が人気を集め始めている。東欧でもこの傾向が見受けられる。

トルコでは、クーデターの失敗以降はエリドアン大統領によって次々に野党派の人々が公職から追放されたり逮捕されるといった粛清が行われている。クルド系の人々に対する弾圧も続いている。

民主的な選挙によって公正に選ばれた人物や団体がこれまでの自由と民主主義をはく奪しようとしている形は複数の国や地域でみられる。これは世界的な風潮であるといえるかもしれない。大変危険な世の中に変わりつつあるといえるだろう。