【Fライナー】追加料金はかからない!? 誰でも乗車券のみ乗れる!

Fライナーは追加料金なしで乗れる列車であり、特急券のようなものは一切ない。乗車券のみで乗れる電車で座席指定なども存在しない。

東京メトロ副都心線を中心に、東急東横線・みなとみらい線・東武東上線・西武池袋線へ乗り入れる直通列車の優等種別であるのが「Fライナー」であり。

運行する区間では全線に渡って通過駅が存在する。異常が発生したというようなことがない限りは各駅停車に変わることはない。

Fライナー

東急東横線とみなとみらい線内は特急、副都心線は急行、西武線内は快速急行、東武東上線では急行として運転される。


運賃は乗車券の値段だけ!

主な特徴
Fライナー 乗車券のみでOK

通勤型の車両で運転

JRの「ライナー」 ライナー券が必要、座席定員の有料列車

専用の車両で運転(特急車両)

S-Train 西武40000系で運転、転換クロスシート

座席定員制の有料列車

Fライナーを利用する場合にかかる運賃の料金は乗車券の料金だけである。ライナーという文字がついているが、JRのような「ライナー券」はいらない。

S-TrainやTJライナーのような座席指定券のようなものもいらない。運賃も基本料金だけで、完全な「ふつうの電車」だ。

したがって、元町中華街~所沢1,020円、川越までなら1,070円である。複数の鉄道会社に乗り入れることにはなるが、JRなどを乗り継いだ場合よりも安い。

なぜ「Fライナー」という名前が生まれたのか。それは、直通列車の優等種別をわかりやすくするためである。

最速列車の名称は、東急は「特急」、副都心線と東武は「急行」、西武池袋線では「快速急行」になっている。

これだと走行する鉄道会社が変わるたびに電車の種類が変わることになってしまうため、乗客にとってはかなりわかりづらい。特に初めての利用者には理解しにくい。

それを解消するためにできたのが「Fライナー」という名前というわけだ。

Fライナーの特徴

副都心線と東急東横線の渋谷駅ができたのは2013年3月で、それから相互直通運転を行っているが、当初は案内がかなり分かりにくかった。

西武線の元町中華街行の電車に乗ると、「副都心線・東急東横線・みなとみらい線直通、快速急行元町中華街行です。副都心線内は急行、東急線内は特急で運転します。」とアナウンスされていた。快速急行なのか特急なのかわからない。

そもそも5社相互乗り入れは、埼玉県南西部から神奈川県の横浜エリアまで乗り換えなしでも入れるようにするために実現した計画だ。

人の移動を活発にするために直通運転が行われるようになり、さらに所要時間を短縮するために導入されたのがFライナーである。

一方、観光列車という位置づけではなくちょっとした買い物などで移動するという目的にも作られた。

そのため、追加料金がかからなく乗車券のみで乗れるような列車になっていると考えられる。

使用されている車両もふつうの通勤電車である。進行方向に対して横向きに座るロングシートになっていて、他の列車と何も変わらない。

他の種別とは何が違う?

Fライナーと他の電車の種別との違いといえば、通過駅の数や所要時間だけではない。混雑の差も見られる。

副都心線では、各停と急行の2種類しかなく、日中の昼間の時間帯はすべてFライナーとして運転されるが、それ以外の区間では他にも優等列車が走っている。

しかし、Fライナーが圧倒的に混雑が激しいケースが多いのも事実である。長距離を電車1本で結び、しかも最速列車ということで、利用者が多い。

Fライナーは他の列車と比べて混雑が激しいのか!?

混雑するFライナー

遠距離利用者は必ずといっていいほどFライナーに殺到する。直通する私鉄(東急・西武・東武)と東京メトロ副都心線をセットで使う人はこれに乗る。

したがって、Fライナーでは回転率が悪い。長い距離に渡って乗り続けるため、どうしてもなかなか座席が空かない。

特に西武池袋線と東武東上線からの直通列車となると、都心のターミナル駅である池袋駅は自社線も乗り入れるため、Fライナー側は完全に近距離利用者ではない。

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