【なぜ】線路に敷かれた石の役割とは? どんな理由がある?

鉄道の線路には石が敷かれているところが多い。特に地上を走る路線においては、ほとんどが砂利がレールの下にある。これにはどんな役割があるのか、理由について調べてみた。

線路上に敷かれている石は「バラスト」と呼ばれている。枕木はレールの間隔を常に一定に保つためにあるが、バラストはその枕木を支える。電車の重量はかなりの大きさであるが、バラストである石は電車が走ることによって生じる振動や衝撃を和らげる効果がある。

枕木にかかる荷重が無数にある石によって力が分散し、地面に加わる荷重はかなり小さく緩和される。力が分散するということは、振動が少なくなる。そして振動がなくなれば騒音も低減される。

学研都市線

つまり、騒音をできるだけ抑える役割も線路に敷き詰められた石にあるというわけだ。もしバラストがなかった場合、高速走行する電車が通過したらものすごい振動と騒音が生じることであろう。もちろん、電車自体もかなり乗り心地が悪くなるため乗っている乗客も非常に不快感を持ってしまうことにつながる。

地上だけでなく、高架区間にも石が線路にまかれているのはこうした理由がある。下をコンクリートにするよりも振動や騒音が低減し、なおかつコストも安く済むためバラストが敷き詰められているのだ。

また、バラストには水はけをよくするという効果がある。線路のレールは鉄でできている。しかし、この鉄は非常にさびやすい。水はけが悪かったらあっという間にさびてしまうだろう。

バラストが敷かれていることによって石と石の間に隙間があることから、雨水がその間を通り抜けて地面に浸み込んでいく。レールが水で浸されることを防ぐ役割もある。

普段は見慣れた光景であって線路上に敷かれた石のことなんかなんとも思わないだろう。しかし、裏側にはこうしたメリットがつまっている。もし今度鉄道を利用してどこかに行く用事があれば、ぜひ一度バラストのことを思い出してほしい。