【京葉線】なぜ「通勤快速」はあんなに停車駅が少ないのか?

JR京葉線には「通勤快速」という種別の電車が平日の朝と夕方に運行されている。停車駅はかなり少なく、途中駅は八丁堀と新木場のみである。ディズニーリゾートがある舞浜駅でさえも通過となっている。どうしてそれほど飛ばすのか。



京葉線にはふつうの快速も走っている。こちらは八丁堀・新木場・舞浜・新浦安・南船橋・海浜幕張~蘇我の各駅に止まる。これを見ると、通勤快速の速さがわかるだろう。

通勤快速とは、名前の通り千葉方面の郊外から東京都心へ通勤する人向けの電車である。使用される車両はほとんどE233系であり、各駅停車と同じであり変わりはない。

総武線のバイパス=京葉線

京葉線

そもそもJR京葉線は総武線のバイパス路線として建設されたという歴史がある。高度経済成長期の時代、総武線の混雑度はかなり激しいものであり、ラッシュ時は積み残しだらけであった。

当時は今のような複々線もなかったため、各停と快速で線路容量は満杯であった。需要に見合った供給を行えるほどの状態ではなかった。

そこで計画されたのが京葉線である。国鉄の2つ目となる東京~千葉間を結ぶ路線として作られることとなった。

ところが、総武線には快速電車が走っていることから、京葉線の各駅停車よりは総武快速線の方が速かった。所要時間が短いことから、結局は京葉線ではなく総武線へ都心へ向かう通勤客が殺到する可能性があった。これではバイパスとしての位置づけではなくなる。

そこで、京葉線には停車駅を極限まで絞った「通勤快速」を走らせて、千葉方面から東京都心へ向かう人が京葉線を利用するように仕掛けたわけである。ディズニーへ向かう人が多く利用するというイメージがある路線であるが、今日では通勤客も多く利用する。




舞浜駅と海浜幕張駅はなぜ通過?

ところで、京葉線の代表的な駅といえば舞浜駅と海浜幕張駅ではないだろうか。前者は東京ディズニーリゾートへの玄関口であり、後者は幕張メッセをはじめとする幕張新都心の中心地である。

双方とも乗降客はかなり多い。朝と夜は、特にディズニーランド・シーを行き来する人で電車が満員になってしまうほどである。夜の上り電車に乗ってみると、ディズニーのおみやべが入った袋を持っている人が多い。

ここに通勤快速を停車させてしまうと、ディズニーや幕張へ用がある人が多く乗り込んでしまうため、千葉方面に住んでいる通勤客が乗り切れなくなってしまう可能性が出てくる。

また、停車駅が増えれば速達性も低下してしまう。こうした理由から、京葉線の通勤快速が通過駅を多くし、特に新木場~蘇我はノンストップと設定しているといえる。これにより、京葉線は総武線のバイパス路線という地位を持ち続けているのだ。

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