【輸出ゼロ】軽自動車は海外には存在しない!? 日本だけの規格!

日本では人気の高い軽自動車であるが、実は海外には存在しないという事実をあなたは知っているだろうか。よく外国にも輸出するべきではないかという声が聞かれるが、そもそも日本国内だけの規格であるため、よその国や地域にはない。




日本国内には軽自動車は約3000万台近い数が出回っている。自動車保有台数全体の約3分の1を占める割合である。かつてはただ小さくて安いクルマというものであった。貧しい低所得層が普通車が買えないためにやむを得ず乗る車であるのが軽自動車であった。

ところが、最近はさまざまな機能や設備が付けられているということもあり、「ビンボーな人が乗るクルマ」ではなくなってきた。

ホンダのN-ONEやスズキのワゴンRなどの軽自動車がその代表的な存在であり、どこのメーカーからの車も高機能化が進んでいる。

海外にはない理由とは?

海外にはない軽自動車

軽自動車の規格は、「全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、排気量660cc以下」と法律で決められているが、この規格が存在するのは日本だけであり、他の国にはまったく存在しないものとなっている。

一部の車種は確かに一部の国へ輸出されている。しかし、それらは車両の大きさやエンジンの馬力を改造しているものばかりであり、国内で走っているそのものを輸出しているわけではない。

軽自動車が日本国内にしかない理由としては、日本という国の国土が狭いということで道幅が狭く、資源に乏しく、ガソリン代が高いという要因があるためである。

かつての高度成長期の時代、車はとても贅沢なものであり、手に入れられたのは富裕層の人だけであった。一般の人にはとても手が届かない存在であった。

普通の庶民でも自動車を持てるようにと政府が推し進めたのが、自動車の小型化である。サイズを小さくすれば、エンジンの出力や使う材料の量も少なくでいるため、コストを安く抑えることができる。さらに燃費もよくなるため、ガソリンの消費量も抑えられる。原油をすべて輸入に頼っている我が国にとってはとても不可欠な要素であった。

こうした背景からできたのが軽自動車というわけである。他の国とは違って、さまざまな制約があったために、小型自動車の規格が設定されたという歴史を持っている。




輸出しても売れない?

日本の道路事情を見ると、市街地区間が多くてちょっと走ると信号機のある交差点に差し掛かってしまう。ストップ&ゴーが多いのが日本の道路であり、一定の速度で長時間走るという機会がかなり少ない。

また、スピードも遅めである。一般道路の場合は最高でも60km/hである。海外の場合、片側1車線の一般道路でも郊外では100km/h近く出すケースが多い。

日本よりも高速走行する機会が多いということで、低速運転が得意な軽自動車はそもそも需要がない。しかも道幅が広いということで、サイズの大きい車でもまったく問題ない。

停車と発進を繰り返し、ゆっくり走る日本の道路事情にぴったりの軽自動車であるが、一定のスピードで走ることが多くて道幅が広い諸外国の道路事情には向いていない存在のため、たとえ輸出してもあまり売れないのが現実なのである。