【いくら?】地下鉄の建設費はどれくらいかかる!? 高架よりは安あがり?

地下鉄の建設費について、具体的に資金はいくらかかるのか。大都市を移動したことがある人であればこのような疑問を持った経験はないだろうか。地上や高架橋に線路を作るよりも地中にトンネルを掘った方が安いというのは本当なのか。




日本国内では、地下鉄がある都市は東京・名古屋・大阪・札幌・仙台・横浜・京都・神戸・福岡の9都市である。東京メトロ以外はすべて公営であり、地方自治体が列車を運行している。

民間の鉄道会社が地下鉄を運営しない理由といえば、膨大な建設費と維持費のコストの面が大きい。その建設にかかる費用だが、具体的にどれくらいかかるのか。

1km=100億円が標準!

地下鉄の建設費

出典:鹿島建設

都市部の地下鉄はシールド工法でトンネルが掘削されるが、1kmあたり100億円かかると追われている。近年は既存の地下鉄がすでに地上近くの浅いところに作られているため、新規で建設する際には地下深くとなる。

深い場所にトンネルを掘るため、ただトンネルを掘る場合よりも建設費が割高になる。これにより、地下鉄の線路のためのトンネルを掘削するためで100億円/キロ要してしまう。

もちろん、土地代がかからないためこれに含まれるコストはすべて土木費である。技術的に高度であるため、たった数メートルだけでも億単位の費用がかかってしまうのである。

これは、新幹線の山岳トンネルの建設費よりも高い。山岳トンネルの場合は1kmあたり50億円もしない。地盤の都合により難しいと工事と言われるような環境であっても地下鉄ほどは高くない。

山岳地帯を貫くトンネルでは騒音対策がいらず、しかもスペースも豊富にあるため、都市部の地下鉄よりも安く済む。逆に言えば、人口密集地帯の地下空間を開発するのはかなり難しいということを示す。




駅の建設費はさらに高い

ところで、地下鉄1路線では1,000億円以上かかる例が多い。距離はそれほどない場合でも莫大な建設費がかかっている事例が多くみられる。例えば、東京メトロ副都心線では7駅だけで総事業費が2,500億円となっている。

実はトンネルの掘削よりも駅の建設費が高いのが地下鉄ならではの特徴だ。駅を作るためには地下空間にホームやエスカレーター、改札階を作らなければならない。

駅構内となればただドリルでトンネルを掘るだけではいけない。断面も複雑になるなど、より細かな工法を取らざるを得ないため、コストはかなりの数値になる。

しかも、駅は線路のあるトンネル内と地上をつないでいる空間であるため、地上から水が地下鉄内に入り込む入口ともなる。トンネルの隙間からも地下水が染み出すケースも多い。そんな可能性に備えて排水設備も作らなければならない。

これにも多額の費用がかかる。ただトンネルを掘削すればそれで終わりということではなく、駅や排水設備も一緒に導入しなければならないために地下鉄では1路線で数千億円もの費用がかかってしまうのである。

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