東急東横線の急行の停車駅が多い、そして遅い理由とは!?

東急東横線には「急行」という種別の電車が走っているが、停車駅が多いとして長距離利用者からの評判はあまり良くはない。全体的に遅いのは確かだが、どうしてこれほど頻繁に止まるのか。その理由について考えよう。




日中の時間帯は、東横線を走る優等列車は「特急」と「急行」の2種類となっている。それぞれ15分間隔で運転されていて、比較的本数は多いといえる。これら2つの電車を合わせると1時間当たり合計8本の速達列車が走っているという計算になる。

隔駅停車と呼ばれるほど遅い急行

東横線の急行

しかし、急行についてはあまり速達性がない。各駅停車のように後続の特急の通過待ちはさすがにないものの、連続して駅に止まる区間が多い。また、通過駅があっても連続して2駅以上飛ばす区間は菊名~横浜間のみとなっている。

それ以外の区間はすべて1駅通過すると次の駅には停車する。例えば、渋谷を出発して代官山を通過すると中目黒に止まる。次に祐天寺を通過すると学芸大学に止まる。その次の都立大学を通過すると今度の自由が丘には停車する。

2駅に1駅は停車するという運行形態になっているということで、一部の利用者や鉄道マニアからは「隔駅停車」と揶揄されている。

さらに、急行は自由が丘・田園調布・多摩川の3駅には連続して止まる。この点もまた、急行の所要時間が増える要因となっているとしてマイナスの意見を言う人が批判しているポイントとなっている。

渋谷~横浜間の24.2kmを標準時間で31分かかることから、表定速度は46.8km/hとなっている。これはJR各線の各駅停車並みのスピードである。速い電車であるとは言い難いのは確かだろう。



「いらない」という意見もあるが

急行

これほど遅いということで、東急東横線に急行はいらないという意見も少なからず存在する。各駅停車と特急の2種別に絞るべきであると主張する人は多い。

しかし、それでも急行の存在により便利であると考えている人もいる。特急は通過するが急行は止まる駅を利用する乗客たちである。

学芸大学や田園調布、多摩川、日吉、綱島を乗り降りする人は渋谷や横浜まで行く際には急行を使う。各駅停車と特急を乗り継いで行くという方法もなくはないものの、乗り換えの手間が増える。

さらに、急行が消滅すれば遠距離利用者が特急に集中することにつながる可能性が高い。そうなると、今の東横特急がさらに混雑が激化するようになってしまう。これは、もともと急行を使わない乗客にとっても都合が悪い。

東急東横線において、ちょっとだけ速いという種別が急行なのである。まあまあの速達列車があるからこそ、便利な路線という地位を確立しているのかもしれない。

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