なぜ半蔵門線は毎日ように遅延が起きる!? 原因はどこにある?

東京メトロ半蔵門線は毎日のように遅延する路線として有名である。朝の時間帯はいつも5~10分程度列車が遅れているが、なぜこれほどひどい状態になっているのか。他の地下鉄にはない原因がある。




半蔵門線の遅延情報を見ると、朝の通勤通学ラッシュの時間帯に押上方面の電車を中心にいつも異常が発生している。平日は特に時刻表通りに電車が目的地に到着することはあまりない。

車両故障や信号トラブル、人身事故による運転見合わせのような完全に電車の運行がストップするほど深刻なものにはならないものの、数分は遅れることがやたらと高い頻度で生じている。

東京メトロ半蔵門線

JR埼京線や湘南新宿ラインと同じような傾向にあるのが、東京メトロ半蔵門線であるる。混雑率が200%近くに達するといわれている東西線よりも定時運行率は悪い。

原因は田園都市線の混雑にあり

東京メトロ半蔵門線の遅延の最大の原因となっているのが、直通先である東急田園都市線の混雑である。半蔵門線の押上方面に行く電車はすべて渋谷より神奈川県側の田園都市線からの直通列車となっている。

東急田園都市線は首都圏の中でも混雑率が高い路線である。朝ラッシュのピーク時には東西線や小田急に次ぐ乗車率を誇っている。

田園都市線

出典:待画ガイド

田園都市線内ではあまりにも激しい混雑により停車駅での乗降時間に長い時間がかかっている。2,3分間隔で走っているとはいえ、それでも十分な輸送力を持っているとは言えないほどだ。

また、渋谷駅においても駅の構造上乗り降りに時間がかかる。乗降者数はかなりの数にのぼるものの、駅ホームは1面2線とかなり狭い。しかも上下線それぞれ1本しか止まるところがないため、電車の相互発着も不可能。これにより、渋谷駅の構造は慢性的な遅延が起きる原因となっている。

田園都市線内の混雑度の激しさと渋谷駅での乗降時間が、その先の半蔵門線の電車の5~10分の遅延の理由となっているというわけだ。東京メトロが運転する半蔵門線内に重大な欠陥があるわけではない。



改善される見込みなし

駅のホーム

東急田園都市線の利用状況と駅の設備に遅延の原因が存在するのは事実であるが、その問題が解消されて慢性的な電車の遅れが改善される見込みはまったくない。

東急田園都市線においては、朝ラッシュの時間帯の急行を準急に格下げして渋谷~二子玉川間をすべて各駅停車にしたことで、速達列車への乗客の集中が薄くなった。これで、大幅な電車の遅れがいくらか生じにくくなった。

しかし、渋谷駅での乗降時間の短縮化はまったく目途が立っていない。今の1面2線から2面3線化あるいは2面4線化するという計画が存在するが、工事が着工されるまでには至っていない。

田園都市線の利用者数が減らない限りは、渋谷駅ではいつまでたっても現在と同じ時間が乗り降りにかかる。渋谷駅での停車時間が長くなれば、後続の電車が駅ホームの手前で止まってしまって渋滞が生じる。

直通する半蔵門線の慢性的な遅延を解消させるためには、東急とメトロの境界駅である渋谷駅のホームを増設するしか方法はないのは確かだろう。

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