つくばエクスプレスの東京駅への延伸は白紙!? 実現は無理か?

つくばエクスプレスの延伸計画はしばしば議論の的となることがある。特に、東京駅への乗り入れを実現させようとする案は有名だ。




新幹線や他の在来線への接続の利便性を高めようと、今の秋葉原駅よりも先へ延ばすべきという意見は少なくはないようだ。

つくばエクスプレスの利用者数は大きく増加する傾向にある。開業したのは2005年で、かつては赤字になるのではないかと心配されていたが、当初の計画よりもハイペースで乗客が増え、黒字幅も大きくなった。

今よりもさらに路線を延長させる余裕ができたのがつくばエクスプレスというわけだ。

茨城県は延伸を希望

つくばエクスプレス

つくばエクスプレスの東京駅への延伸を強く要望しているのは茨城県だ。つくば市と日本全国とのアクセスをさらに向上させたいという思いがあるようだ。

JAXAや筑波大学があり、研究学園都市として発展したつくば市は、かつては「陸の孤島」と呼ばれていた。交通手段に乏しく、公共交通機関はバスのみだった。

つくばエクスプレスが開業したことで、それが大きく変わった。秋葉原まで快速なら45分で行けるようになり、それまでは2時間以上もかかっていた所要時間が大幅に短縮化された。

そして、今ではさらに利便性を高めようとJR東京駅まで乗り入れてほしいという声が上がっている。

現時点では、つくばエクスプレス経由では北千住駅でJR常磐線や東京メトロ千代田線に乗り換えるか、秋葉原駅にてJR山手線や京浜東北線に乗り換える必要がある。このような手間を省きたいという意向があるようだ。




東京駅乗り入れはやはり無理?

しかし、つくばエクスプレスの東京駅への延伸は困難というのが現状ではある。秋葉原駅から東京駅までの距離は短いものの、トンネルを新たに建設できる余裕がないというのが本音である。

秋葉原駅付近は、地下ホームはつくばエクスプレスと日比谷線だけである。周辺の施設を見ても、地下空間はそれほど開発はされていない。

一方の東京駅はそうではない。地下空間はかなり開発されている。付近に日本橋や大手町といった地下鉄路線網が入りこんだところがある。

既に丸ノ内線・銀座線・千代田線・東西線・大江戸線のトンネルが存在する。つくばエクスプレスの地下ホームを建設するとなると、トンネルはかなり深いところに掘らなければならない。

深いトンネルを建設するとなると膨大なコストがかかる。費用対効果が得られるかどうかは、今のところは不透明だ。

さらに、秋葉原駅と東京駅の間には急な勾配が設けられることとなる。技術的な難しさもあるのも間違いない。

東京駅への延伸計画を支持している人や組織は多いものの、課題は多い。実現の目途はまったく立っていない。

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