JR横浜線の「快速」の本数はなぜ少ない? しかも朝夕はゼロ

JR横浜線では日中の9時~15時くらいまでは「快速」が運転されている。しかし、本数は20分に1本と少ない。さらに、朝と夕方から夜にかけてはまったく走っていない。なぜそれほど限られているのか。




根岸線の桜木町駅から八王子駅までを走る電車がほとんどで、通過駅が設けられているのは東神奈川~相模原の区間となっている。

各駅停車と快速の緩急接続は、中山・町田・橋本のいずれかで行われる。それ以外の駅には待避設備がないため、この3駅のどれかとなる。

平日も土日祝の休日も運転されているが、時間帯は両方とも昼間の利用者が少ないオフピークの時間帯のみとなっている。ラッシュが起きる朝と夕方以降はすべて各駅停車のみとなっている。

横浜線の快速

なぜ、横浜線では朝と夕方、夜に快速を走らせていないのか。そんな疑問を感じている人は多いのではないか。

待避できる駅が少ないから

横浜線において、快速と各駅停車が接続できる駅は限られている。中山・町田・橋本の3つしかない。

しかし、ラッシュ時には大きな輸送力が求められる。混雑も激しいことから、できるだけ線路容量の上限に近い運転本数が必要となっている。

本数を多くしているため、快速を走らせられる余裕がない。たとえ、各駅停車の間を縫って快速を投入したとしても、先行列車に詰まってしまい、ノロノロ運転へとつながってしまう。

待避駅が少ないため、快速が各停を追い越すことが難しい。すなわち、ずっと各停の後ろをついていくだけの名ばかり快速となる。

こうなると、快速でも各駅停車でも所要時間はほとんど同じ状態となる。しかも、快速の通過駅を乗り降りする人は乗車できる電車が制限されることとなって、各駅停車の混雑が激化する原因となりかねない。

こうした事情から、乗客が多くなるラッシュの時間帯ではすべて各駅停車として、混雑をうまく分散できるようにしている。



日中も20分間隔と少ないのは?

ところで、昼間の日中であっても横浜線では1時間に3本、20分間隔ということで、快速の本数は少ないと感じる。

例えば、中央線では「中央特快」が毎時4本走っている。接続する小田急線や東急東横線では、乗車券のみで乗れる優等列車が毎時4本以上は運転されている。

横浜線の現状の理由としては、都心直結路線ではないため、速達性があまり重要視されてないことが挙げられる。

沿線に並行して走る私鉄もない。ほぼ独占状態となっている。したがって、横浜線では「快速」はあくまでも追加的なサービスという程度とされていると思われる。

本数が限界に近い朝はともかく、少しは余裕があるはずの夕方と夜でも快速がまったく走っていない理由についても、多少はこんな事情があるためだと考えられる。

おすすめ記事