阪急電車の客層は他の路線とは違うのか!? やはり高級なのか?

阪急電車は他の鉄道会社と比べると客層が上だという声がよく聞かれる。特に、神戸線や宝塚線は沿線に高級住宅街が広がるという点から、利用者層も上流階級の人が多いという主張の根拠となっている。

阪急神戸線だと、並行して阪神本線やJR神戸線が走っているが、特に「阪神よりも阪急の方が上」だという声は、関西地区では有名ではないか。

阪急=お金持ち、阪神=庶民というイメージを抱いている人も多いだろう。しかし、実際問題として阪急電車に乗る人はリッチな人が多いのだろうか。


途中駅を乗り降りする人は確かにお金持ちかも

阪急電車

出典:Cheng-en Cheng様
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阪急神戸線では、夙川~王子公園辺りまでの区間の駅の周辺に高級住宅街が広がっている。中でも岡本駅付近は阪神地区の中でも特に大富豪が多い地域である。

宝塚線の場合は、雲雀丘花屋敷~宝塚間が高級住宅街が広がるエリアである。これらの駅を乗り降りする人といえば、付近に住む住民が中心である。

このことから、該当する駅を利用する人はお金持ちの可能性が大きい。客層全体としても、リッチな人が主流派となるだろう。

一方、それ以外の駅が立地する地域はそれほど高級というわけではない。大きな主要駅となる大阪梅田や神戸三宮駅などは不特定多数の乗客が利用する。

お金持ちも貧乏な人も利用する駅である。したがって、阪急電車そのものが上流階級の人が利用する電車というわけではない。

神戸線でも、西宮北口駅より大阪側は庶民と言える人が中心となる。下町が広がる地域となり、高級住宅街は見当たらない。乗り換え駅でもある十三駅に至っては、完全な下町である。

客層は阪神よりは上?

とはいえ、阪急電車は全体的に高級住宅街があるエリアを多くは知っていることには変わりない。海沿いを走る阪神本線だと、沿線は全区間に渡って完全に庶民が中心となっている地域である。

それに対して阪急は山側を走るため、お金持ちが多く住んでいる地域を走る。その地域の駅は通過するのであれば、阪急でも阪神でも違いはないが、住民となると阪急と阪神では差が見られるのは事実。

阪神電鉄

山側に住んでいる人はわざわざ海側を走る阪神側にはいかないだろう。反対に、海側に住んでいる人もわざわざ阪急側には足を延ばさないだろう。

そんな地域的な特徴から、阪急の客層は上流という声が多く聞かれる要因になったものと考えられる。

もちろん、すべての乗客に当てはまることではないが、イメージとしては「阪急は上、阪神は下」という想像は間違いないといえるかもしれない。

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