なぜ東海道線の東京~熱海間は遅い!? 停車駅が多い理由とは?

JR東日本の区間を走る東海道線の東京~熱海間は遅い。普通も快速もゆっくり走り、停車駅も多い。JR東海やJR西日本が管轄するエリアと比べると、まったく速くない。




東海道線の最高速度は、東京~戸塚間と小田原~熱海間で110km/h、戸塚~小田原間は120km/hとなっている。優等列車である特急に限らず、通勤型の普通列車も同じスピードを出せるようになっている。

静岡地区に当たる熱海~豊橋間も最高速度は110km/h、名古屋地区の豊橋~米原間は120km/hとなっている。これらを考えると、JR東日本の管轄エリアも決して低く抑えられているわけではないと感じるだろう。

しかし、巡航速度や停車駅の多さ、快速の本数の少なさを考慮すると、JR東日本の東京~熱海間の東海道線は遅いことがわかる。

速達性よりも輸送力が重要視されているから

遅い東海道線の東京~熱海間

東海道線の東京~熱海間は、首都圏を代表する都心部へのアクセス網となっている。通勤通学で毎日多くの人が利用し、郊外と都心を結ぶ主要路線という地位を持っている。

朝や夕方のラッシュの時間帯の混雑は首都圏でも有数のトップクラスに入る。ピーク時には高頻度で電車が走っているのは確か。

しかし、それでも混雑は緩和されるどころか、依然として輸送力不足の感じが漂っている。朝ラッシュのピークの混雑率は最大で180~190%という結果が出ている。

本数を可能な限り多くしているとはいえ、超満員電車になっている状態が続いている。輸送力の強化と混雑緩和が最優先課題となっているのは間違いない。

速達性は後回しにされている。快速の本数が少なく、しかも停車駅も多く設定されている理由はここにある。

巡航速度がゆっくりなのも、混雑の多さによってダイヤに余裕が持たれているためである。さらに、他路線との直通運転も行っているため、遅延回復ができるように通常時は最高速度まで加速しないことが多い。



130km/h化しないのか?

ところで、JR西日本が管轄している米原以西の区間は最高速度が130km/hに設定されている。通勤型車両で運転される新快速もこれを出す。

JR東日本の在来線の普通電車では、130km/h運転を行っているのは常磐線のみとなっている。東海道線は120km/hまでしか出せない。

130km/h化できない東海道線

鉄道に詳しい人の中では、東海道線も130km/h化するべきだという意見が少なくない。しかし、現実的にはかなり厳しい。

そもそも、東京口の東海道線の線形はあまり良くない。制限速度がかかるカーブが多数あり、仮に130km/hで走ったとしても飛ばせる場所はかなり少なくなる。

駅間距離も長くない。快速でさえ1~2駅しか通過駅が連続しない。1つの駅を発車してから3~4分で次の駅に到着してしまうため、最高速度の引き上げは速達化の効果がほとんど現れないだろう。

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