営団ブザーが続々と廃止に! 東京メトロから消えるのか?

東京メトロの駅において電車の発車を知らせる「営団ブザー」だが、続々と廃止される傾向にある。そして、今後は発車メロディの導入によって地下鉄から消える可能性が大きい。




営団ブザーとは、メロディー型の発車サイン音が導入されていない駅で鳴らされる知らせ音である。

営団地下鉄の時代から使われてきた汎用型ブザーであるため、このような呼ばれ方をしている。

現在は、銀座線・日比谷線・半蔵門線・千代田線の4路線を中心に使われている。だが、以前と比べると路線の数は減っていて、まだ使われている路線についても駅数は少なくなりつつある。

発車サイン音が主流に

営団ブザーが廃止された東西線

営団ブザーは、メロディー型の発車サイン音と比べると不快に感じる人が少なくないようだ。そして、これが廃止の理由となっている。

地下鉄サリン事件のことを思い出すという人も多い。オウム真理教による事件が発生した1994年はすでに営団ブザーが使われていた時代である。

事件が起きた永田町や霞が関駅でも営団ブザーが使われていた。それにより、不快感を感じる原因となった。

丸ノ内線・南北線・有楽町線・東西線では次第に発車サイン音へと変更され、ブザー音は使われなくなった。

副都心線においては、新規開業区間である小竹向原~渋谷間は初めから発車サイン音が使われていて、営団ブザーは使用されていない。

このほか、銀座線・日比谷線・千代田線においてもご当地メロディーを中心に発車サイン音が広がりつつある。営団ブザーは廃止というわけだ。




他の鉄道会社でもメロディー型を導入

汎用型の知らせ音から発車メロディへと切り替えているのは東京メトロに限った話ではない。JR東日本や東急電鉄、東武鉄道でも同じようにメロディを導入する傾向にある。

いずれもかつては発車ベルが主流だった。何の特徴もない汎用型ベルだったが、近年は曲へと切り替えている。

発車サイン音

発車メロディの方がベルに比べて乗客の心理的な好感度は良い。顧客満足度が上がる要因の1つともなっている。

さらに、ベルやブザーを廃止して発車メロディに切り替えることで駆け込み乗車も少なくなっているようだ。

心理的に焦らすという性質が薄くなることから、このような結果へとつながっているものと考えられる。




ホームドアが設置されたら営団ブザーは廃止か

ところで、東京メトロではホームドアの設置を積極的に進めている。2025年頃までには全駅に整備する計画を立てている。

ホームドアが設置されることで、従来の営団ブザーから発車サイン音へ切り替えているところが多い。

ホームドアの設置で消えた営団ブザー

丸ノ内線や有楽町線では、ホームドアを導入したきっかけに発車サイン音を導入した。東西線については、ホームドアの設置前から踏み切った形だ。

こうした流れからすると、残る駅についても営団ブザーは廃止される可能性がかなり高い。2020年代には完全に消えることも考えられる。

なお、中野駅のように東京メトロが管轄する駅には発車サイン音を付けても、JRなどのほかの鉄道会社との接続駅では営団ブザーのままで残る可能性もある。

放送設備の更新には、他の鉄道事業者の承認が必要なため、実際に切り替えるのは難しい。100%ゼロにはならないかもしれない。

おすすめ記事