近鉄特急に車内Wi-Fiはない!いつになったら導入される?

近鉄特急には今のところWi-Fiが付いていない列車が多い。付いているのは「しまかぜ」「ひのとり」の2つのみ。

コンセントが付いていない車両も多いという点でスマホやタブレット端末を電車の中で使う人にとっては不便を感じる要因となっている近鉄の特急の今の現状。

Wi-Fi設備についても、一部の駅構内であれば「KINTETSU Free Wi-Fi」という無料の無線LANが設置されているものの、電車の中までカバーしているわけではない。

あくまでも駅のホームで電車を待っている時や、改札口付近にいる時にしか使えない。

近鉄特急

したがって、特急であっても電車の中ではSIMカードによる通信でインターネットに接続するしか方法は今のところない。


近鉄特急の各列車ごとのWi-Fiの有無

列車名 Wi-Fiの有無 補足
アーバンライナー なし
ひのとり あり 全列車無料Wi-Fi搭載。レギュラー車両・プレミアム車両いずれも同じ。
しまかぜ あり 全列車無料Wi-Fi搭載。
伊勢志摩ライナー なし
青の交響曲 なし
さくらライナー なし
ビスタカー なし

SSIDは「Kintetsu_Railway_Free_Wi-Fi」。利用料は無料、追加料金などは一切かからない。

Wi-Fi有りはひのとり・しまかぜ

近鉄特急にて無料Wi-Fiが搭載されているのは、新名阪特急「ひのとり」、観光列車「しまかぜ」の2つのみ。

ひのとりは2020年3月14日に運行開始した列車。しまかぜは2013年3月21日に運行開始した列車。

SNSログイン(FacebookやTwitter)またはメールアドレス登録で使用できる。

同じく名古屋~大阪間を走る「アーバンライナーネクスト」「アーバンライナープラス」では旧式の車両が使用されているため、Wi-Fiは付いていない。

名阪特急のアーバンライナーにもWi-Fiなし

近鉄でも名古屋と大阪難波を結ぶアーバンライナー号においても、Wi-Fiはまったく設置されていない。

今後は新型車両が投入される見込みとなっていて、その際には全席にコンセントが設置される予定になっている。

スマホやタブレットの普及によって電車の中で電源から充電できるサービスを提供することが目的だろう。

名阪特急アーバンライナー

伊勢志摩方面と行き来するしまかぜや伊勢志摩ライナー、南大阪線系統のさくらライナーにもコンセントがすでに付いてある。

名阪を結ぶアーバンライナーにも今後はコンセントが付けられて、よりスマホを使う人にとってありがたいものとなるだろう。

しかし、いずれもインターネットへアクセスできる無線LAN「Wi-Fi」は未設置。あくまでも充電設備しか付いていないということで欠点は残る。

駅構内で使える「KINTETSU Free Wi-Fi」とは?

近鉄の駅構内で使える「KINTETSU Free Wi-Fi」とは、主に外国人向けのWi-Fiとして提供が始まった。

KINTETSU Free Wi-Fi

公式HP:https://www.kintetsu.co.jp/gyoumu/communication/wifi.html

電車に乗る前に時刻表を調べたり、電車を降りて駅から観光地へ向かう際にルートや見どころを調べたりする際に使ってもらうようにという目的で無料Wi-Fiが導入されたようだ。

主要駅に加えて観光地周辺の駅に優先的に設置されている理由はこのためだと考えられる。外国人が多く乗り降りする駅で「KINTETSU Free Wi-Fi」が使える。特急の停車駅がほとんど。

したがって、日本人をターゲットとした無線LANサービスというわけではないと判断できる。

駅のホームでこそは電車の到着の待ち時間でスマホを操作する人が多いが、改札付近でインターネットへ接続して調べものをするという人はあまりない。

どちらかというと、日本人にとっては電車の中の方に付けてほしいところだろう。特に長距離を移動する時に乗る特急だと車内Wi-Fiの需要が少なくない。


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