日本は信号機が多過ぎる!? なぜ田舎でも設置数が多いのか?

多過ぎる信号機の数

日本の道路の交差点の信号機は海外と比べてはるかに多い。交通量が少ない地方の田舎でもたくさん設置されていて、多過ぎる状態にあるのはまったく否定できない。

一時停止だったところでも、少しでも交通事故が起きると信号機を設置するという手段に出てしまう。見通しの良い田んぼのど真ん中でも付けるほどだ。欧米だとレアのようだ。

  • 日本:信号機が主流
  • 欧米:ラウンドアバウト、一時停止、ゆずれ(Yield)

一方の海外だと、一時停止や環状交差点(ラウンドアバウト)が多い。信号機があるのは市街地だけという例も少なくない。




信号機さえあれば安心という意識が強い

信号機さえあれば交通事故がなくなって安全だという意識が広く浸透しているのが1つの理由に挙げられる。

一時停止の交差点では、交差点への進入の判断が車の運転手にゆだねられる。機械的に制御するものがないことが危険な状態と受け止められる。

そして国内の交通世論では、機械によってそれをコントロールすればいいという考えに至る。

電力を消費したり、それに伴う高くの税金を浪費することを考えても信号機を好む理由はここにあるのだろう。

何もない交差点で交通事故が発生
信号機さえあれば事故が起こらなくて安全に
警察が信号機を積極的に設置




信号機メーカーとの癒着もあるから

警察と信号機メーカーとの癒着

また、信号機の設置に積極的な姿勢が見られる理由は、警察当局と信号機メーカーとの癒着があるからだともいわれている。

信号機を設置したり撤去したりする権限を持つのは公安委員会である。つまり、都道府県警察のことを指す。市町村役所や国土交通省ではない。

信号機メーカーとしては可能な限り警察に対して信号機の設置を進めてもらいたいだろう。交通安全という大義を持ち出してくるのは確実。

一方の警察としても、交通事故を減らしたいという思いを持つ。両者の意見がここで一致することで、信号機が次々と増えていく。

もし国内に信号機メーカーがなかったら、少なくとも交通量が少ない田舎までも信号機で溢れかえることはなかっただろう。

環状交差点という選択肢は?

近年は環状交差点(ラウンドアバウト)が少しずつ注目を集めるようになってきた。

電力を消費せず、どの方向からの車も減速せざるを得ない構造上、死亡事故のような重大事故が起こりにくいというメリットがある。

信号機に代わる環状交差点(ラウンドアバウト)

出典:安曇野市HP

信号機に変わって環状交差点がもっと普及させたいと考えている人は少なくはない。

ただ、実際にはあまり増えてはいない。土地が従来の交差点よりも広く必要としたり、さばける交通量の限界が低いといった問題があるのは確か。

しかし、それ以上に信号機メーカーが儲からなくなるという事情がある。収益を下げたくないメーカー側にとっては、環状交差点は大敵である。

信号機メーカーとの関係を保ちたい警察もわざわざ環状交差点を積極的に推奨したくないという事情があるのも、今の状態が変化しない理由ではないか。