【満員】なぜ御堂筋線だけ混雑が激しいのか!? 理由はこんなにある!

御堂筋線の電車

大阪市営地下鉄の中でも御堂筋線が一番混雑する路線となっている。利用者数は関西no.1であるが、その理由はいくつかある。

御堂筋線の南端はなかもず、北端は江坂であるが北大阪急行への直通運転で千里中央まで伸びる。

路線距離は大阪市営地下鉄の中では一番長い。

主要な駅は新大阪・梅田・難波・天王寺などのターミナル駅であるが、加えて淀屋橋・心斎橋などの大阪市の中心部を南北に結んでいる。

これにより、利用者数が圧倒的に多い地下鉄路線という地位を獲得している。


だから混雑する

御堂筋線で利用者数が多い背景

  • 新大阪・梅田・難波・淀屋橋・心斎橋・難波・天王寺等の要所を結ぶ
  • 市内中心部と郊外を結ぶ性質

参照:御堂筋線の朝ラッシュの混雑状況を時間帯・区間ごとに調査!

御堂筋線が大阪メトロの中でもダントツで利用者数が多い路線という地位にある理由は上記の2点。

大阪市内の要所を結ぶ

他の大阪市の地下鉄の場合、都心部をむすぶ交通手段になっているのは事実であるが、要所中の要所を走っているのは御堂筋線くらいである。

梅田~淀屋橋は日本一の鉄道利用者数が多い区間であるように、かなり重要なスポットをつないでいる。

当然ながら、そうした場所へ向かう人もまた御堂筋線を使う。これにより、混雑度も増して結果的に常に満員に近い状態となっている。

一方で、そうした利用者数に合わせて運行本数もかなり多い。

中津~天王寺の区間では日中の時間帯でも3分間隔で電車が走っている。これほど高頻度で走っている地下鉄といえば、東京メトロ銀座線くらいではないだろうか。

また、すべての列車が10両編成で運行されている。東京では当たり前の車両数であるが、関西地区では珍しい。一般的には8両編成以下がほとんどである。それだけ多くの乗客が御堂筋線を使っているというわけだ。

郊外からのアクセス手段

また、路線の距離も長い。営業キロは千里中央駅からなかもず駅の31.4キロメートルと大阪市営地下鉄の中で最長。

郊外から大阪市の中心部へ向かう路線としても利用されているため、市内中心部だけを移動するための路線のみならず通勤路線としての性質もある。

北部は江坂駅より北大阪急行線へそのまま直通運転を実施。千里ニュータウンへの重要なアクセス手段となっている。

北大阪急行と大阪メトロで鉄道事業者が分離されているのは、かつて大阪市営地下鉄だったことで、吹田市、豊中市は市外だったことが影響。

>>北大阪急行と地下鉄御堂筋線の違いとは!? なぜ別会社なのか?

実質的には御堂筋線の延長線であり、路線が違うという感じではない。

北大阪急行線内からの乗客の多くはそのまま御堂筋線を利用し、混雑は市内に近づくに連れて烈しくなる。

南部もなかもず駅では南海高野線・泉北高速鉄道線と接続し、大阪府南部からのアクセス手段ともなっている。

何で四つ橋線や谷町線はそれほど混まない?

四つ橋線

ところで、西梅田駅・東梅田駅のそれぞれを通る四つ橋線・谷町線はどうして御堂筋線とは対照的にほとんど激しい混雑がないのか。

四つ橋線は西梅田~大国町では御堂筋線のバイパスの役割を果たしている。

谷町線は梅田~天王寺のアクセス手段となっている。

しかしこれら両方よりも圧倒的に御堂筋線が混雑する。

理由として、梅田駅での乗り換えの便利さの違いが挙げられる。御堂筋線のホームはJR大阪駅のほぼ真下に位置するため、JRや阪神・阪急への乗り換えがしやすい。

5分くらいで改札から改札へ移動できるほどだ。西梅田駅・東梅田駅からだと乗り換えにかかる時間がこれよりも長くかかる。

特に通勤時間帯のラッシュ時は1分でも早く目的地に着きたいと思う人が多いため、結果として乗り換え時間が短い御堂筋線へ人が流れるというわけだ。