ANA(全日本空輸株式会社)の新卒の採用における倍率はいくつになるのか。総合職、事務職、技術職であれば一般的な大卒と院卒向けの募集となっているが、難易度はいずれもかなり高い。
航空会社は人気の業種ということで多数の学生がエントリーすることで就職競争が激しいというイメージが強いが、まさにその通りである。文系・理系を問わず、またあらゆる学部学科出身の学生が応募する傾向にある。
職種問わず倍率は約100倍近く

ANAで新卒として募集している職種は、「グローバルスタッフ職(事務)」「グローバルスタッフ職(技術)の2つが分類される総合職と、「客室乗務職」「運航乗務職(自社養成パイロット)」と呼ばれる専門職である。
後者の専門職については、目指す人は航空機などに強い興味関心が高い学生がほとんどである。一方の前者は万人向けの職種であるといえる。男女問わず多くの学生が目指す企業でもあり、それらの多くが選考に進むのが総合職であるケースが多い。
就職の難易度からすると圧倒的に総合職が高い。採用人数は事務職・技術職ともに50人程度である。倍率は100倍を超えることもよくあるものと思われる。
倍率が高いということで、実際に内定を獲得できるのはほんの一握りの学生だけとなるのが現状だ。ほとんどの学生はエントリーシートを提出して書類選考でふるいにかけらえる時点で不採用となってしまう。
面接も全部で3,4回ほど行われるが、1次面接へ進めたとしてもあっさり落とされる割合も大きい。余程ANA側が求めている優秀な学生ではない限り、内定を得るのはかなり難しいことが理解できる。
学歴フィルターはあるのか?
ところで、倍率が高くて人気の大手企業の一部では「学歴フィルター」と呼ばれる、所属する大学名だけで合否の判断がされることがよくある。
ANAの場合もこれが存在する可能性が大きいとよく言われている。その理由として、採用実績校で載っている大学がどこも有名なところに限られている点が挙げられる。
一覧に載っているのは東大・京大をはじめとする旧帝大などの難関国立大、慶應・早稲田・上智などの超有名で難関の私立大学ばかりである。一番レベルが低いとしてもせいぜいMARCHクラスであるのが印象的だ。
日東駒専クラスとなると、採用実績校の一覧にほとんど載っていないのはなぜだろうか。採用人数がほぼないに等しいか、難関大学の学生に焦点をあてて採用しているかのどちらかに当てはまるかもしれない。
ANAにも学歴フィルターが存在する可能性が大いに否定できないのは確かだろう。中堅以下の大学に所属しているというだけで書類選考の段階で落とされてしまうことも考えられる。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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