航空会社の離職率(新卒3年以内)の目安! 各社を一覧化

航空会社の新卒入社後3年以内の離職率の目安の一覧を各企業ごとに掲載。ANA、JALが2大航空会社だが、いずれも職種によってかなり大きな違いが見られる。

「地上職」と呼ばれる総合職はかなり低い数値で、基本的にはほとんど辞めていかない。

一方のCA(客室乗務員)、グランドスタッフなどの現場職はかなり高い水準。新卒3年以内の離職率は3割と世間的に言われているが、航空会社でも現場は例外ではなく、定着率は決して良くはない。


航空会社の各社の離職率

企業名
新卒3年以内の離職率
総合職 CA、グランドスタッフ
ANA(全日本空輸) 0-3% 20-30%
JAL(日本航空) 0-3% 20-30%
スカイマーク 0-10% 20-30%
中日本航空 20-40%
その他外資系 5-10% 25-40%

航空会社ではいずれも正式に3年以内の離職率や定着率を公表していない。

職種によって異なることや、CA、グランドスタッフにて高い数値になることが影響しているものと考えられる。

>>航空会社への就職の難易度はどれくらい!? 大学の学校名は重要?

ANA(全日本空輸)

ANAの離職率

ANAとして知られる全日本空輸株式会社の離職率は職種でまったく異なる。

総合職

「地上職」と呼ばれる総合職は事務系・技術系のいずれも新卒入社後3年以内の離職率は0~5%程度に収まる。

採用人数そのものが少ないため、1人でも入社後3年以内に退職すれば一気に数値が跳ね上がるものの、それでもほとんどは定着する。

給料水準は予想通りかなり高い水準で、土日休みの完全週休二日制、適正な残業時間に収まるといった条件が整っている。

技術系の子会社

ANAグループの技術系の子会社として以下の会社名が挙げられる。

・ANAラインメンテナンステクニクス
・ANAベースメンテナンステクニクス
・ANAコンポーネントテクニクス
・ANAエンジンテクニクス
・ANAエアロサプライシステム

IT関連の業務、航空機の整備やその管理業務を行う

いずれも新卒入社後3年以内の離職率は低いが、JAL系列よりはやや高い。

基本的には3割以下になると予想されるが、給料水準が低いというマイナスの意見が多くみられ、離職率を引き上げている要因になっている。

客室乗務員、グランドスタッフの子会社

一方の客室乗務員やグランドスタッフになると新卒入社後3年以内の離職率は30%程度が1つの目安になる。

グランドスタッフや整備関連は子会社での採用が中心だが、離職率が高いことには変わりない。

華やかなイメージが強いことで、大学生にとっての就職先としては非常に人気が高いものの、実際に入ると激務で休みが少ないことによる現実に気づいて退職する人が後を絶たない。

年間休日こそは120日以上確保されているものの、カレンダーに関係なくシフト制のため、希望通りに休みが取れないというデメリットがある。

JAL(日本航空)

JALの離職率

JALとして知られる日本航空株式会社もまた、離職率は職種でまったく異なる。

総合職

「地上職」または「業務企画職」と呼ばれる総合職は事務系・技術系のいずれも新卒入社後3年以内の離職率は0~5%程度に収まる。

ANAと同じく採用人数そのものが少ないため、1人でも入社後3年以内に退職すれば一気に数値が跳ね上がる。それでもほとんどは定着し、すぐに退職する人は極稀なレアケースである。

一時期は倒産したものの、現在では完全に復活して給料水準は高く、土日休みの完全週休二日制、適正な残業時間に収まるといった好条件が整っている。

働きやすい環境があって、離職者が多いといわれる新卒者でも総合職に限っては離職者がかなり低いのは確か。

技術系の子会社

JALグループの技術系の子会社として以下の会社名が挙げられる

・JALエンジニアリング
・JALインフォテック
・JALメンテナンスサービス

これらの整備業務やIT関連業務の子会社も離職率はかなり低い。

新卒3年以内の離職率の具体的な数値では、JALエンジニアリングは8.8%、JALインフォテックは完全に0%と公表されている。

客室乗務員、グランドスタッフの子会社

一方の客室乗務員やグランドスタッフ、航空機の整備士などの現場職になると新卒入社後3年以内の離職率は30%程度が1つの目安になる。

同じようにJAL系列でもグランドスタッフや整備関連は子会社での採用が中心だが、離職率が高い水準である。JALスカイ、JALグランドサービスがこれに該当する。

華やかなイメージが強いことで、大学生にとっての就職先としては非常に人気が高いものの、実際に入ると激務で休みが少ないことによる現実に気づいて退職する人が後を絶たない。

年間休日こそは120日以上確保されているものの、カレンダーに関係なくシフト制のため、希望通りに休みが取れないというデメリットがある。

スカイマーク

スカイマークも基本的にはANAやJALと似た情勢である。

新卒3年以内の離職率はやはり職種によって大きく異なる。

事務系・技術系の総合職では3年以内の離職率はほぼ0%。一方の客室乗務員やグランドスタッフになると3割かそれ以上の水準に達すると推定される。

給料水準はANAやJALに比べると劣っているものの、それ以外の点ではほとんど差が見られない。

そのため、3年以内の離職率も大きな違いが見られず、現場系が必然的に高い数値となっている。

外資系航空会社

外資系航空会社

外資系航空会社の離職率に関する事情は様々だが、目安を言うならば地上勤務の職種が算出不可、現場職は25~40%と推定。

もっとも外資系航空会社では新卒採用よりも中途採用の方が多いところも目立つ。各国ごとの文化によるところも大きく、離職率を一概に言うことは難しい。

そして、「総合職」という区分がまずない。事務系・技術系でもさらに仕事内容が細かく分かれている。

大学での選考内容が厳しく問われることも理系を中心に少なくない。採用人数も若干名しかなく、離職率は完全に算出不可能である。

客室乗務員やグランドスタッフに関してはある程度の人数があるものの、仕事内容から給料水準、年間休日の日数は国内の航空会社とほぼ同じ。

その一方で外資系で終身雇用が確保されていないといった点や実力主義が強い影響から、3年以内の離職率は25~40%が1つの目安になると予想する。

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