自動車メーカーの離職率(新卒3年以内)の目安! 各社を一覧化

自動車メーカー

自動車メーカーの新卒3年以内の離職率の目安の一覧を掲載。完成車メーカーで概ね1~5%、関連会社で5~10%で推移している。具体的な数値なしの会社は推定値で予想。

大部分が大手企業であることもあり、入社後すぐに退職する人は少ない。他の業種、あるいは製造業全体で見ても離職率が非常に低い業界でもある。

基本的には文系・理系問わずいずれもほとんど同じくらいと考えてよい。



完成車メーカーの離職率

会社名 離職率 概要
トヨタ自動車 3.8% 国内3大自動車メーカー
日産自動車 5.6% 国内3大自動車メーカー
ホンダ(本田技研工業など) 5.6% 国内3大自動車メーカー
スバル(旧富士重工業) 3-7% <推定値>
マツダ 5.2%
スズキ 5-10% <推定値>やや高め
ダイハツ工業 5-10% <推定値>
※ピンポイントデータは2017年に東洋経済新報社が行った調査より

参照:自動車業界の就職ランキング! 各社の新卒の偏差値の一覧

トヨタ自動車

「世界のトヨタ」と言われるトヨタ自動車の新卒入社後3年以内の離職率の離職率は3.8%。

業界の中でもかなり低い水準に入る。大手企業を示す東証一部上場企業の中でもランキング上位に入るくらい定着率がかなり高い。

給料水準は高く、年間休日も120日以上と多い方、残業時間も平均して30時間以内と短い。

有給消化率も90%を超える。誰もが持っている有給休暇を取得することが強く推進されている。

近年は新卒の3年以内の離職率が3割程度といわれている中でも、トヨタ自動車をはじめとする自動車メーカーはその例外的な存在。

自動車市場では代表格の存在だが、離職率の低さでも代表的な存在なのは言うまでもない。

日産自動車

日産自動車は国内自動車業界で第2位にランクする企業だが、同じように新卒入社後3年以内の離職率の離職率は5.6%。こちらもまた低い水準に収まる。

同様に大手企業を示す東証一部上場企業の中でもランキング上位に入るくらい定着率がかなり高い。

給料水準は高く、年間休日も120日以上と多い方、残業時間も平均して30時間以内と短い。

時々経営状況が不安定になることもあるが、それでも他の企業と比べると圧倒的にすぐに辞めていく人が少ない。

有給消化率も90%を超える。有給休暇を取得することが強く推進されていて、「あるけど使えない」という状況にはならない。

離職率に関しては、特に目立った特徴は一切ない。これもメリットである。

ホンダ(本田技研工業など)

ホンダは国内自動車業界では第3位にランクインする企業。

新卒入社後3年以内の離職率は5.6%。日産自動車と同じ数値となっている。

同じように低い水準なのがわかる。特に目立った特徴は一切ない。

給料水準も大手企業としては良好。最大手のトヨタ自動車と比べると若干低いものの、それでも不満を抱えて転職する人は少ないレベルに収まる。

年間休日も120日以上と多い方に入る。自動車会社の標準的なカレンダーに基づいている。

残業時間も平均して30時間以内と短い。長時間労働とは無縁の企業でもある。

有給消化率も100%に限りなく近い数値。有給休暇を取得することがあまり前という認識が徹底されている。「あるけど使えない」という状況にはならない。

スバル(旧富士重工業)

スバル(SUBARU)は国内3大自動車メーカーからは外れるものの、新卒入社後3年以内の離職率の数値は同じ水準になると推定される。

正確な数値は公表されていないため不明としか言えない。それでも問題になるような出来事は特になく、3~7%程度と予想される。

給料水準、年間休日、残業時間、有給消化率を見ても、他の自動車メーカーと同水準。

離職率に関して悪いニュースもない。したがって、新卒入社後3年以内に辞めていく人は1割にも満たないだろう。

マツダ

マツダは国内自動車業界では第4位にランクインする企業。

新卒入社後3年以内の離職率は5.2%。こちらもまた、日産自動車やホンダと同じ数値となっている。

同じように低い水準で、気になるような数値ではまったくない。東証一部上場企業の中でもかなり優秀な方に分類される。

給料水準も大手企業としては良好。最大手のトヨタ自動車、日産自動車と比べると若干低いが、不満を抱えて転職する人は少ないレベルに収まる。

年間休日も120日以上。自動車会社の標準的なカレンダーに基づいている。ここも問題はない。

残業時間も平均して30時間以内と短い。長時間労働とは無縁の企業でもある。この点もまた、定着率が良くなる背景になる。

有給消化率もどんなに忙しい部署であっても90%を超す。有給休暇を取得することがあまり前という認識が徹底されている。

スズキ

スズキの場合、新卒入社後3年以内の離職率は他のライバル他社と比べると若干高い傾向にあると言わざるを得ない。

公表されていないが、推定値では5~10%になると予想する。

すべての年代での離職率が毎年4,5%で推移している。入社直後のみならず、中途採用や病気・けがなどで退職する人も含まれるため、詳細な事情は単純には言えない。

とはいえ、それでも1割近くにはなると考えられる。

残業代の未払い、始業前のラジオ体操の強制体操の問題があり、親入社員が不満を持つ根拠になってしまうものが判明した。

給料水準も大手完成車メーカーとしては低い。

こうしたマイナスの要素もあると考えると、スズキの新卒入社後3年以内の離職率は5%は軽く超えるだろう。

ダイハツ工業

ダイハツ工業はトヨタ自動車の子会社という位置づけであるが、新卒入社後3年以内の離職率ではやや劣る。

公表はされていないため推定値になってしまうが、おおむね5~10%程度と予想する。

給料水準も自動車完成車メーカーの中では低い。残業時間もやや長めである。

年間休日ではカレンダー通りの休みになるためほぼ同じだが、有給消化率で若干劣るようだ。

全員が100%消化できるほどゆとりはない。80~90%程度が上限になる部署も多いという意見もある。

こうした理由から。ダイハツ工業の離職率は若干上がって5~10%になるだろう。

自動車関連会社・部品メーカーの離職率

企業名 離職率 概要
豊田自動織機 3.2% トヨタ系
豊田合成 4.8% トヨタ系
日本精工 4.3%
デンソー 4.8% トヨタ系
トヨタ車体 5-10% トヨタ系
アイシン精機 5-10%
トヨタ紡織 3-7% トヨタ系
ジェイテクト 3-7% トヨタ系
NOK 5-10%
NTN 3-7%
タカタ 5-10%
日産車体 5-10% 日産系
テイ・エス テック 5-10% Honda系
スタンレー電気 5-10%
KYB 5-10%
ケーヒン 5-10%
日本精機 3-7%
ミツバ 5-10%
タチエス 5-10% トヨタ系
曙ブレーキ工業 5-10%
ユニプレス 5-10% 日産系
※ピンポイントデータは2017年に東洋経済新報社が行った調査より

自動車部品メーカー

自動車メーカーの新卒入社後3年以内の離職率に関しては、知名度が下がるほど完成車メーカーと比べて低下することもある。

それでも、他の業種と比べると圧倒的に離職率が低く、その分定着率が高い。

誰もが知っている豊田自動織機、日本精工、デンソー、豊田合成は4%台にとどまっている。

子会社というと親会社よりも待遇面で劣るとも言われているが、退職する人の割合ではむしろ事態が良好なこともある。

部品の生産を手掛けるとはいえ、カレンダーは完成車メーカーと同じ。

生産量も完成車メーカーと比例するため、残業時間が著しく上昇することも少ない。

有給消化率も大きく劣ることはほとんどなく、あっても非常にレアなケースに限られる。

このような背景から、自動車部品メーカー、あるいはその他関連企業でも、新卒3年以内の離職率は1割を超えるところは数少ない。

なぜ自動車業界の離職率は低いのか?

離職率が低い自動車会社

なぜ自動車メーカーの離職率はかなり低い水準で保てているのか。

その理由は以下になるだろう。

~自動車メーカーの離職率が低い理由~

給料水準が安定的:他の業種と比べても年収が低いことがほとんどない。
休みが多い:年間休日は120日以上が基本。
残業時間は少なめ:残業時間が大幅に長くなる会社が少ない。
有給消化率:他の業種と比べて特に突出している内容。有給が確実に取れる風潮。

製造業全般にも当てはまる点もあるが、自動車産業では1人の仕事内容が代替の効く内容であるケースが目立つ。

特定の人しか行えないような部分がなく、1人が休暇を取っても周囲の人達でカバーできやすい。

こうした特徴から、休みの日数が多くて、残業時間が比較的少なく、そして有給が取りやすいという「ホワイト企業」の条件を満たす要素を持つ。

ゆえに会社に対して不満を感じる新入社員も少ない人数に収まるため、入社後3年以内の離職率が現実的に低いのだ。

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