文系の自動車会社への就職、難易度の目安はどれくらい!?

文系出身者の自動車会社への就職

自動車会社は文系でも就職できるのか。事務職の採用難易度について、業界全体の倍率や応募人数、採用人数、出身大学などから考察してみた。

製造業では自動車業界を含めて新卒でも中途採用でも基本的には理系を対象とした技術職がほとんどである。専門的な知識が問われる職種のため、文系の学部学科を出ている人だとそもそも応募できない。

その一方で文系出身者の人口は理系に比べて圧倒的に多い。工学部や理学部出身者は売り手市場でも、文系側は買い手市場になりやすい。



完成車メーカーへの文系の就職と難易度

完成車メーカーへの就職

自動車業界の大手企業といえばすなわち完成車メーカーである。

  • トヨタ自動車
  • 本田技研工業(Hondaグループ)
  • 日産自動車
  • SUBARU
  • ダイハツ工業
  • 三菱自動車
  • いすゞ自動車
  • 三菱ふそうトラック・バス

これらの会社が完成車メーカーに該当する。いずれも誰もが知っている会社でもある。テレビCMを放映するところがほとんどでもある。

参照:自動車業界の就職ランキング! 各社の新卒の偏差値の一覧

就活市場だと誰もが真っ先に応募する企業となる。それによって倍率は高い数値になることが予想できる。

完成車メーカーの文系・理系ごとの就職難易度の違いは以下の表の通りになるだろう。

文系(事務職) 理系(技術職)
採用人数 20~100人 50~300人
倍率の目安 30~50倍 10~30倍
就職難易度 難~最難関 ふつう~難
※理系は応募対象者が絞られるうえ、採用人数が多いため難易度が下がる。

技術職はともなく、採用人数が多くても50~100人ほどと少ない事務職となれば倍率は最低でも20~30倍には達するだろう。内定獲得ができるのは運が良かった人に限られる。

完成車メーカーの理系向けの技術職では、採用人数は新卒だと100人以上になっているところが多い。文系向けの就職口がいかに狭いかがわかる。

内定までの競争が激しいため、優秀な人材だと判断された人以外はまったく入社できる余地がない。これが完成車メーカーの文系の就職事情ではないか。

中でもトヨタ・日産・ホンダの大手3社では難易度はかなり高いレベルになる。

自動車部品メーカー

自動車部品メーカーの就職事情

自動車部品メーカーの場合は、完成車メーカーとが違って会社名が広く知られているわけではない。特定の人しか知らない領域になりやすい。株式上場している企業ですら、自動車業界に詳しい人しかピンと来ない。

自動車部品メーカーの具体的な企業名としては、以下が代表的になる。

  • デンソー
  • アイシン精機
  • 豊田自動織機
  • トヨタ紡織
  • ジェイテクト
  • カルソニックカンセイ
  • 日本精工
  • 小糸製作所
  • 豊田合成
  • NOK

これら以外にも数多くの自動車関連メーカーが存在する。完成車を取り扱う会社とは違い、企業は多岐にわたる。

新卒採用での就職難易度の目安と背景は以下のようになる。

文系(事務職) 理系(技術職)
採用人数 10人以下 20~30人
倍率の目安 10~20倍 10倍以下
就職難易度 ふつう~やや難 易~ふつう
※理系の方が難易度は低いが、文系でも高いレベルにはなりにくい。

新卒採用でも中途採用でも、会社名を知っている人が少ないため、応募する人も限定的になる。

ティア1(1次下請け)であったり、完全に輸送用機器の汎用メーカーであっても、基本的に知らない人は知らない。テレビCMを放映しているところもほとんどいない。

完成車メーカーとは対照的に、文系であっても就職難易度はそれほど高いものにはなりにくい。倍率も10~20倍には収まる可能性が大いに考えられる。

事務職の応募でさえ売り手市場になっているところが少なくない。誰でも入れるレベルとは言い難いものの、強い学歴フィルターが存在するほど超絶な人気を誇る会社ではまったくない。

ただし、自動車部品メーカーという括りでも例外はある。デンソーやアイシン精機は関連メーカーでも知名度が極めて高く、倍率が大きくなりやすい。技術職ですら内定獲得が難しい中、事務職の採用は激選になるだろう。

他の製造業との違いはある?

製造業と文系出身者

自動車業界は基本的には他の機械系製造業の就職事情と変わらない。文系向けの職種である事務職の採用人数は数十人ほどしかなく、理系よりも門戸が狭い。

参照:文系のメーカー(製造業)への就職は難しい? 倍率はいくつに!?

一方で製造業全体としてみれば、自動車業界は比較的難易度はそれほど高くはない。

モノづくりの企業でも特に就職難易度が高くなりやすいのは食品・医薬品メーカーが多い。自動車業界は特に大卒向けの新卒では極端な倍率にはなりにくい。

自動車を運転する人が大学生ではまだ少なく、その分野に興味関心がある人が限られることもあって、誰もが応募する企業にはなりにくい。

景気の動向に業績が左右されやすいのも関係しているだろう。不景気になると車は極端に売れなくなるため、不況に弱いという印象が強い。これも就活生の間では懸念材料になりやすい。

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