文学部だと公務員になるのに苦労します!

公務員を目指す文学部の学生

文学部で公務員になるのは苦労するのが現状。不可能ではないものの、少なくとも有利になることは全くない。

大学で勉強する学問の内容と公務員試験とは関係ない所が痛手。文学部所属だと、大学にて公務員の試験の範囲の内容には触れないことがほとんど。

法学部や経済学部に比べると試験対策の面で不利になってしまう。特に専門科目がある場合は尚更。


公務員試験と文学部の関係性

文系編:教養科目と各学部の分野との関係性
科目 法学部 経済学部 文学部 外国語学部
数的処理 × × ×
文章理解
人文科学
自然科学 × × × ×
社会科学 × ×
時事問題 × ×

上記は各学部の公務員試験との関係性を示した表。下記は専門科目の場合の表。

文系編:教養科目と各学部の分野との関係性
採用区分 法学部 経済学部 文学部 外国語学部
行政事務系区分 × ×
人間科学系区分 × × × ×
技術系区分 × × × ×

文学部と公務員試験の関連がある科目はゼロではないものの、かなり少ないのが現状。

基本的に公務員試験は、大卒程度(上級)公務員試験の科目では「教養科目」と「専門科目」の2つに分けられる。

参考:文学部は就職に不利! 統計データからその理由を考察

教養科目

公務員試験の教養科目
区分 科目 文学部との関係性
一般知能 数的処理 完全に無関係
文章理解 関係あり
一般知識 人文科学 関係あり
自然科学 完全に無関係
社会科学 完全に無関係
時事問題 完全に無関係

まずは教養科目。文学部の学問と関連があるのは「文章理解」「人文科学」の2つ。

それ以外は完全に無関係といえる。

これに関しては、どの学部に所属していても大学で学ぶ内容とは無関係な内容を含むことになるため、試験対策の勉強が必要になるのは避けられない。

ただし、文学部では特に数的処理や自然科学にアレルギーを持つ学生が多いのが難点。

専門科目

公務員試験の専門科目
区分 出題内容
行政事務系区分 憲法、民法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学、経営学、会計学、統計学、政治学、行政学、社会学、国際関係論、労働法、刑法、商法
人間科学系区分 心理学、社会学、社会福祉、教育学、社会調査
技術系区分 土木、建築、機械、電気等各専門分野別の専門科目

専門科目はさらに文学部にとって不利になってしまう。

公務員で最も人気のある一般行政職では、上記の専門科目のうちの「行政事務系区分」に該当する。文学部の学生も公務員を目指す人はこれを受験。

しかし、専門科目の出題内容にて文学部と関係性がある内容は皆無。

憲法、民法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学、経営学、会計学、統計学、政治学、行政学、社会学、国際関係論、労働法、刑法、商法のうちのいずれも大学ではほとんど触れない。(一般教養の授業除く)

この点で法学部や経済学部に劣ってしまう。

文学部が苦戦する部分

文学部のデメリット

なぜ、文学部の学生は公務員になるのに苦戦するのか?

直接的な理由は以下の2点。

  • 数的処理(数学)が苦手が文学部の学生が多数
  • 専門科目ではゼロから勉強

他の学部学科と比較した場合に相対的に不利になる内容である。

数的処理(数学)が苦手が文学部の学生が多数

数的処理

数的処理での苦戦

  • 数学ができない文学部の学生が多数
  • 私立大学はそもそも数学を高校で熱心に勉強しなかった学生が多数
  • 国公立大学もセンター試験で使ったとはいえ二次試験では数学なしで通った人が多数

特に文学部は入試で数学を課す大学がかなり少ない。結果的に、数学が苦手な学生が非常に多い。

ゆえに、公務員試験においても数学に当たる「数的処理」でまずつまずく。

特に私立大学は悲惨。文学部では受験科目が英語・国語・地歴公民の私大はほとんど。

数学なしで合格できる制度から、数学が全くできない学生が文学部ではかなり多い。

国公立大学であれば少なくともセンター試験(共通一次試験)では数学が課されるため、得意・不得意はともかく、受験では少なくとも勉強したはず。

文学部であっても多少は数学ができるかもしれない。それでも、法学部や経済学部に比べると数学には苦手な学生が目立つのは否定できない。

公務員試験で課される数的処理では大きく足手まといになる。

これが文学部=公務員になるのに苦戦する1つ目の内容。

専門科目ではゼロから勉強

勉強する学生

文学部では触れない専門科目

  • 文学部で学ぶ内容は専門科目とは不一致
  • ゼロから勉強する必要がある

公務員になるのに有利とされる文系の学部では法学部・経済学部の2つ。

これらでは、公務員試験で課される専門科目と関係する学問を学ぶ。

例えば、前述の「行政事務系区分」で出題される内容は以下の学部で触れる。

  • 法学部:憲法、民法、行政法、政治学、行政学、社会学、国際関係論、労働法、刑法、商法
  • 経済学部:ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学、経営学、会計学、統計学

一方の文学部ではこのような内容を大学の必修科目では少なくとも触れない範囲。

ゆえに、専門科目をゼロから勉強する必要がある。

この点で同じ文系の法学部・経済学部と比べて文学部の学生はさらに大きな労力を費やして公務員試験の対策をしなければならず、公務員になるのに苦戦する2つ目の理由。

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