<偏差値表>化学・素材メーカー業界の就職難易度をランキング化

化学メーカーの就職難易度

化学メーカー及び素材メーカーへの就職の難易度について取り上げる。内定までの偏差値を代表的な企業をランキング化してみた。

業界としては製造業に分類されるものの、機械製品メーカーとは違う特徴がいくつかある。新卒採用でも転職者向けの中途採用でも倍率が高い傾向が見られる。

採用人数の面でも機械系の製造業各社と比べると少ない。理系を対象とした技術職、文系が主流の事務職ともに入社が難しい。


化学メーカーの偏差値の目安

偏差値 企業
75 花王、旭化成、富士フィルム
70 三菱ケミカル、住友化学、東レ、P&G、三井化学、積水化学、昭和電工、日東電工
65 三井化学、ライオン、TOTO、三菱瓦斯化学、大陽日酸、東ソー、宇部興産、帝人、クラレ、日立化成、エア・ウォーター
60 積水化学工業、コーセー、ユニ・チャーム、カネカ、日本触媒、日本ゼオン、日産化学、三菱レイヨン、ダイセル、大陽日酸、関西ペイント
55 クレハ、大日精化、日本曹達、住友ベークライト、東亞合成、日油、三洋化成、コニシ、サカタインクス、新日鐵化学、JNC、セントラル硝子、JSP、アイカ、石原産業、堺化学工業、住友精化、本州化学、積水化成品、曽田香料、ユニチカ、日本高純度化学
50 荒川化学、関東電化、四国化成工業、積水樹脂、日亜化学工業、ニチバン、日本ピグメント、テイカ、大塚化学、リケンテクノス、日本合成化学、ハリマ化成、藤倉化成、日本精化、日本農薬、未来工業、エスケー化研、第一工業製薬、日本カーリット、第一稀元素化学、大阪有機化学、大日本塗料、北興化学工業、多木化学、保土谷化学工業、日東紡、日本化学工業、日本化成、田岡化学工業、川崎化成工業、群栄化学工業、タキロンシーアイ、伊勢化学工業、関西熱化学、シーアイ化成

化学メーカー業界への就職の難易度の順位は上のような形になるだろう。誰もが知っている会社になるほど偏差値は高い。

知名度が高い=応募する学生数が多くなると考えてよい。さらに、テレビCMを放映している企業もまた倍率が高くなりやすい。理系も文系も内定獲得の難易度が上がる。

偏差値75:超難関企業

偏差値75

化学メーカーの中でも偏差値75にランクインするのは花王・旭化成グループ・富士フィルムの3社である。このクラスになると超難関といっても過言ではない。

年収も40歳以上になると1,000万円以上になる人も出てくる。

業界トップ級ということで、化学メーカーや素材メーカーを目指す学生が最初に志望する企業でもある。

難易度が高い化学業界

最終選考まで生き残って内定を獲得するためには運の要素も必要となる。いい大学出身かつ人物面でも非常に優秀だと見られることが多くても、不採用となって落とされる可能性が大いにある。

採用の倍率についても100倍を超えることもあるだろう。採用人数は技術職の方が多いため、理系の方がやや難易度は下がり、文系はさらに難しくなる。

ただ、どちらにせよ超難関というレベルになるのは間違いない。化学メーカーの中でも有名な大手企業のため、応募者は毎年例外なく殺到する。

出身大学で選考に有利不利になる学歴フィルターも存在する可能性がかなり高い。化学メーカー、あるいは製造業全体もこの例外ではない。

偏差値75の目安
採用倍率:100倍超
学歴フィルターの有無:あり
就職難易度の目安:優秀かつ運が強い人

偏差値70:難関企業

偏差値70

偏差値70といえるのが、三菱ケミカル、住友化学、東レ、P&G、三井化学、積水化学、昭和電工、日東電工の8社が代表的な例になる。

同じくいずれも業界を代表するような大手企業に入る。社名は日本に住んでいる人であればだれもが知っているような会社である。

事業分野こそは各社によって違うものの、化学メーカーという業種に入る。化学・素材メーカーに就職したいと考えている学生であれば、これらの会社は必ず受けるところともいえる。

年収の面でも業界の中でも上位クラスということで高いことには変わりない。給料が良い会社ということも人気の理由の1つとなっている。

偏差値70の目安
採用倍率:50~100倍
学歴フィルターの有無:あり
就職難易度の目安:純粋に優秀な人だけ内定

偏差値65:やや難関

偏差値65

偏差値65に入ってくるのが三井化学、ライオン、TOTO、三菱瓦斯化学、大陽日酸、東ソー、宇部興産、帝人、クラレ、日立化成、エア・ウォーターである。

偏差値が70~75の化学メーカーと同じく誰もが聞いたことがある会社である。

業界の中でのシェアや年収の面では最上位クラスの会社と比べると劣ってしまうものの、それでも大手企業であることには変わりなく、年収も平均よりは大幅に高い。

知名度や会社の安定性から就活中の学生からの人気度は決して低くはない。化学メーカーを目指している人なら文系・理系問わず誰もが知っている会社となる。

製造業の中でも上位クラスといえるのはこの辺りが1つの目安となる。学歴フィルターが強い基準も偏差値65辺りまでとなることが少なくない。

偏差値65の目安
採用倍率:20~50倍
学歴フィルターの有無:ある可能性が高い
就職難易度の目安:純粋に優秀な人が内定

偏差値60:大手企業では標準

偏差値60

偏差値60には積水化学工業、コーセー、ユニ・チャーム、カネカ、日本触媒、日本ゼオン、日産化学、三菱レイヨン、ダイセル、大陽日酸、関西ペイントがランクイン。

この辺りまでくると企業名を知っている人は一部に限られてくる。業界を代表するような超大手ではないため、知らない人も少なくないだろう。

化学業界に詳しい人しか知らない会社が多いものの、それでも大きな利益を上げている企業であることには変わりない。

会社の規模も海外に進出していたり、企業所が全国展開しているところが多い。就活中の学生もこれらの会社の選考を受ける人が多く、倍率は決して低くはない。

なお、有名企業に多い学歴フィルターについては問われないことが多くなる。中堅大学以下の学生も多く採用されている。

ただし、企業名に「三菱」「三井」「住友」といった財閥系の名称が含まれる企業では、就職を求める学生たちは「大手らしさ」を感じて応募するため、難易度は業界規模の割には高くなりやすい。

偏差値60の目安
採用倍率:10~20倍
学歴フィルターの有無:ある可能性が高い
就職難易度の目安:優秀な人なら内定

偏差値55:少々難易度が上がる

偏差値55

偏差値55に入るのはクレハ、大日精化、日本曹達、住友ベークライト、東亞合成、日油、三洋化成、コニシ、サカタインクス、新日鐵化学、JNC、セントラル硝子、JSP、アイカ、石原産業、堺化学工業、住友精化、本州化学、積水化成品、曽田香料、ユニチカ、日本高純度化学。

ここも企業名を知っている人は一部のみ。

化学・素材メーカーの中でもニッチな分野に入る。まだまだ上場企業が多いものの、非上場のところも登場。

就職倍率に関しては5倍程度になるところも出る。学歴フィルターのような制度もほとんどない。

偏差値55の目安
採用倍率:5~10倍
学歴フィルターの有無:ほとんどない
就職難易度の目安:人間性があれば内定

偏差値50:ふつう

偏差値50

偏差値50に入るのは荒川化学、関東電化、四国化成工業、積水樹脂、日亜化学工業、ニチバン、日本ピグメント、テイカ、大塚化学、リケンテクノス、日本合成化学、ハリマ化成、藤倉化成、日本精化、日本農薬、未来工業、エスケー化研、第一工業製薬、日本カーリット、第一稀元素化学、大阪有機化学、大日本塗料、北興化学工業、多木化学、保土谷化学工業、日東紡、日本化学工業、日本化成、田岡化学工業、川崎化成工業、群栄化学工業、タキロンシーアイ、伊勢化学工業、関西熱化学、シーアイ化成。

もはや化学・素材系の会社を知らない一般の人にとっては聞いたことがない企業ばかり。ニッチな分野でもある。

非上場のところが多くなる。上場企業であっても東証一部ではなく二部・JASDAQ・マザーズのような新興企業が集まる方が目立つ。

就職倍率に関しては5倍程度が相場ではないか。この辺りに来れば、学歴フィルターはまったくない。

偏差値50の目安
採用倍率:3~5倍
学歴フィルターの有無:ほとんどない
就職難易度の目安:普通の人なら内定

就職難易度の全容

化学・素材メーカーは全体的に就職市場で人気度が高い。ゆえに難易度もかなり高い業界と位置付けされている。

理由は簡単。ホワイト企業が多いことが影響している。

ホワイト企業とは、社員の待遇、福利厚生、社内環境が充実して、さらに営業ノルマや長時間残業、休みが少ないといった問題点がなく、労働者によって働きやすい会社のこと。

人気の就職先となっている理由に関しては、以下の2点があげられる。

需要がいつの時代でも豊富(不況に強い)

化学・素材メーカーの製品はいつの時代でも需要が減ることは少ない。

生活必需品である製品を多く取り扱っていることや、特定の産業に偏った製品ではないことが影響。

不景気に弱いといわれる自動車産業のような製造業とは違う。

営業があまり必要ない

化学・素材関連の営業は極端に自社製品を売り込む必要性は小さい。

営業力が求められる企業は以下の条件を満たす場合。

  • 製品またはサービスの知名度が低い場合
  • 新規事業をスタートさせたばかりで顧客がほとんどいない
  • 競争が激しい分野で顧客が十分に獲得できていない

化学・素材メーカーはいずれにも該当しない。

中小企業では顧客があまりいない例も少なくないものの、IT業界のように競争が激しい分野が少ないことで、ノルマなどがきつくならない傾向。