ダイハツ工業の新卒採用の倍率は10~20倍、就職難易度も考察

ダイハツ工業の新卒採用の倍率は技術系が約10倍、事務系が約20倍と推定。就職難易度はそれぞれ「やや易」「ふつう」に相当。

採用人数はすべて合わせると150人前後で毎年推移。内訳は事務系は10~30人、技術系は100~150人ほど。一方の応募者数は数千人規模になると見込まれる(特に事務系)。

自動車メーカーとしてはトヨタ・ホンダ・日産の3社よりは人気度が低いが、大阪府内に拠点を置く企業で大都市圏の立地との条件から、就職先としての人気は高い。


職種ごとの就職難易度

職種 難易度(満5点) 推定倍率/レベルの目安
事務系(文系が主流) ★★★ 20倍、ふつう
技術系(理系が対象) ★★ 10倍、やや易

ダイハツ工業の事務系・技術系の新卒採用の就職難易度はこのような形になる。いずれも総合職だが、文系・理系ごとに分かれての採用選考。

圧倒的に理系対象の技術系の募集人数が多いことに加え、日本国内の大学を見ると文系に分類される学部学科に所属する人の割合が高いため、倍率は圧倒的に事務系で高くなる。

技術系は採用人数に対して応募者数はそこまでは過剰にはなりにくい。応募する学生が理学部・工学部などに限られるため、事務系と比べて倍率が下がる。

《参考:自動車業界の就職ランキング! 各社の新卒の偏差値の一覧

自動車業界全体では、会社規模そのものは決して上位ではない。ただ、軽自動車のブランドとしての知名度は高く、誰もが知っている会社のため、就職難易度は完成車メーカー各社と大差ない。

事務系は難易度が「ふつう」

就職難易度が少し高めの事務系

事務系の倍率は約30倍と推定。就職難易度は「ふつう」と判断。

主な業務内容は、募集要項では次のように記載されている。

  • 海外企画…海外での施策担当
  • 国内企画…国内販売計画の立案・推進
  • 商品企画…新商品の立案
  • 生産管理…生産全体を管理
  • 管理部門…法務、経理、人事

いずれも全学部全学科を対象としているが、応募者の大半は文系の学生である。

ダイハツ工業の事務系へエントリーする大学生の大半は、経済学部・法学部・文学部・教育学部・外国語学部など。理系学生はほとんど応募しない領域。

しかし、日本の学生の割合別で見ても文系が全体の7割を占めている。このため、他の一般的な企業と同じく事務系に応募する人数が多い。

拠点が大阪府池田市のため、大阪都市圏の大学生の中でも、特に製造業へ就職したいと考えている学生の間では人気になりやすい。

こうした背景をもとに考えると、ダイハツ工業の事務職の倍率は30倍近くには達するだろう。就職難易度は高くはないが低くもない「ふつう」という表現が妥当ではないか。

>>文系の自動車会社への就職、難易度の目安はどれくらい!?

技術系の難易度は「やや易」

就職難易度がやや易の技術系

技術系の倍率は約10倍と推定。就職難易度は「やや易」と判断。

仕事内容は以下の通り。

  • 開発・設計…ボデー・シャシー・エンジン・制御システムなどの開発、設計
  • 先進技術開発…次世代のパワーユニットなどの研究・開発、電動車両・HV車両・コネクティッドカーの開発、自動運転技術の開発
  • 生産技術、生産技術開発…実際にクルマを製造する過程を担当

募集対象の学部学科に関しては理工系学部。特に機械工学、電気工学、電子工学、情報工学などが主流。

理系でも理学部生物学科や農学部のような物理・化学以外の分野の学生もターゲットではない。

工学部や理学部などの理系の学部学科に所属する学生の中での競争になり、応募できる学生が限られていることもあり、倍率は10倍程度が1つの目安と推定。就職難易度は「やや易」と考える。

同じく正式データがないため実際の数値とは異なるかもしれないが、背景の事情をもとに考えるとこのあたりが適当かと思う。

他社と比較して

他社との比較

ダイハツ工業の就職難易度を他社と比較すると、以下のようにまとめられる。

  • トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業よりは簡単
  • トヨタグループではやや上位
  • 西日本地域全体から応募

トヨタグループの中では「ダイハツ」という軽自動車のブランドがあることで知名度が高く、大学生たちもエントリーしやすい。

本社は大阪府池田市だが、応募するのは西日本地域の国公私立大学全般になりやすい。

自動車メーカーの他社と比べても、マツダ、SUBARU、スズキなどとほぼ同じくらいの倍率・難易度になるだろう。

やはり人気の自動車メーカー

様々な自動車メーカー

自動車メーカーにはいくつかの完成車メーカーがあるが、新卒採用の中での人気度には大きな違いが見られる。

他社の場合だと、以下のような特徴がある。

  • トヨタ自動車:世界のトヨタと言われ、自動車業界トップのため大人気
  • 本田技研工業:勤務地が首都圏が多く、ホワイト企業といわれるほどの社風が人気
  • 日産自動車:勤務地が首都圏のため人気
  • SUBARU:勤務地が首都圏のため人気
  • マツダ:勤務地が広島県のため、首都圏・関西の学生には不人気
  • スズキ:静岡県の勤務のため、やや不人気(ダイハツ工業と同様)
  • 三菱重工業:業界下位のためやや不人気
  • ダイハツ工業:勤務地が大阪府のためやや人気
  • いすゞ自動車:勤務地が首都圏のため人気

上記のような理由から、自動車業界の中でのダイハツ工業の就職難易度は中間。

近年は「車離れ」という言葉が登場したように、若者の自動車への興味関心は薄れていると言われている。とはいえ、「ダイハツ」というブランドを聞いたことがない人は少ないはず。

入社が簡単になる要素が存在しないのは確か。

おすすめ記事

製造業の就職難易度と倍率の傾向
業種 会社名
自動車メーカー トヨタ自動車ホンダ日産自動車マツダスバルスズキいすゞ自動車三菱自動車
自動車関連サプライヤー トヨタ車体豊田自動織機トヨタ紡織豊田中央研究所デンソーアイシン精機ヤマハ発動機住友電装ボッシュ
電機 日立製作所三菱電機パナソニックソニーキャノンキーエンス富士通オリンパスNECシャープ京セラ日本電産村田製作所東京エレクトロンセイコーエプソン富士電機オムロン
重機・工作機械 三菱重工業ダイキン工業小松製作所クボタIHI新日鉄住金ファナック安川電機DMG森精機SMC川崎重工業
鉄鋼・非鉄金属 日本製鉄JFEスチール神戸製鋼所日立金属大同特殊鋼三菱製鋼住友電気工業三菱マテリアル古河電気工業住友金属鉱山JX金属日本軽金属フジクラUACJDOWA古河機械金属リョービ
(業界全体) 自動車業界の就職ランキング! 各社の新卒の偏差値の一覧

上記では自動車・電機・工作機械などの製造業およびそれに関連する企業の就職難易度(新卒採用)と倍率の目安について解説。 《新卒3年以内の離職率》《学歴フィルター》に関して、各々のページにて取り上げる。