第一三共の採用大学は、東大、京大、阪大、神戸大、名大、東北大、九大、北大、早稲田大、慶應義塾大、上智大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大、学習院大、東京理科大、関西大、関西学院大、同志社大、立命館大、千葉大、名市大、大阪府大、大阪市大、岡山大、広島大、熊本大、群馬大、富山大、大阪教大、和歌山大、徳島大、鹿児島大、静岡県大、明治学院大、日本女大、日大、駒澤大、近畿大、甲南大、名城大、福岡大、大阪薬科大、北里大、京都薬大、岐阜薬大、神戸学院大、神戸薬大、昭和大、昭和薬大、東京薬大、東邦大、東北薬大、北陸大、星薬大、明治薬大等。
文系・理系どちらも出身大学の学校名によって書類選考の合否が決まる「学歴フィルター」が存在すると判断。
MR職、研究職、データサイエンス、開発職、安全性情報管理、コーポレートスタッフ職いずれも一定の学力がないと入れない大学からしか採用がない。全般的に、旧帝大、早慶、MARCH、関関同立、一部の駅弁大学、そして薬科大学が目立つ。
目次
主な採用大学

第一三共の採用大学は下記の通り。
- 第一三共の主な採用大学
- 東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、名古屋大学、東北大学、九州大学、北海道大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、東京理科大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、千葉大学、名古屋市立大学、大阪府立大学、大阪市立大学、岡山大学、広島大学、熊本大学、群馬大学、富山大学、大阪教育大学、和歌山大学、徳島大学、鹿児島大学、静岡県立大学、明治学院大学、日本女子大学、日本大学、駒澤大学、近畿大学、甲南大学、名城大学、福岡大学、大阪薬科大学、北里大学、京都薬科大学、岐阜薬科大学、神戸学院大学、神戸薬科大学、昭和大学、昭和薬科大学、東京薬科大学、東邦大学、東北薬科大学、北陸大学、星薬科大学、明治薬科大学
上記はマイナビにて採用実績校として掲載されているのが確認できた大学。
採用人数が毎年120~150名前後があるが、上記の一覧から一部を除くと、出身大学は誰もが知っている有名な大学が多いのが読み取れる。
学歴フィルターの対象範囲
第一三共における大学群ごとの採用の有無をまとめると、次のようになる。
大学群/職種 | 技術系(理系) | 事務系(文系) |
---|---|---|
旧帝大 | 有 | 有 |
早慶上智 | 有 | 有 |
難関国公立 | 有 | 有 |
GMARCH、関関同立 | 有 | 有 |
地方国立(駅弁大学) | 有 | 有 |
底辺公立 | 無 | 無 |
日東駒専、産近甲龍 | 有 | 有 |
大東亜帝国、摂神追桃 | 少 | 少 |
Fラン | 無 | 無 |
ボリュームゾーンは国公立全般と早慶上智、GMARCH・関関同立、そして薬科大学各校。
俗に言う「学歴フィルター」がある程度確実に存在すると判断。実績が多い大学の特徴として、具体的な基準は下記の通り。
- 国公立大学は筑波、横国、千葉などの難関国公立以上
- 私立大学はMARCH、関関同立以上
絶対的な下限となる条件ではないものの、これに満たない大学からの採用は大幅に少ない。
主流層の偏差値上の下限は、国公立大学は地方国立の55程度、私立大学は60前後。これ未満でも採用はゼロではないものの、割合的には少ない。
他の製薬会社とはほぼ類似。製薬以外の製造業と比較しても、大手企業という括りではいずれも上記に類似。
大学別採用人数
下記は第一三共の大学別採用人数。

第一三共の大学別採用人数(2020年4月入社)
大学名 | 採用人数 |
---|---|
東京大学 | 6名 |
京都大学 | 9名 |
大阪大学 | 4名 |
東北大学 | 4名 |
九州大学 | 4名 |
北海道大学 | 2名 |
早稲田大学 | 7名 |
慶應義塾大学 | 6名 |
明治大学 | 2名 |
立教大学 | 4名 |
中央大学 | 2名 |
法政大学 | 2名 |
東京理科大学 | 8名 |
関西学院大学 | 4名 |
立命館大学 | 8名 |
筑波大学 | 2名 |
静岡県立大学 | 2名 |
明治学院大学 | 2名 |
日本大学 | 2名 |
西南学院大学 | 2名 |
京都薬科大学 | 6名 |
北里大学 | 4名 |
東京薬科大学 | 3名 |
明治薬科大学 | 3名 |
摂南大学 | 2名 |
神戸薬科大学 | 2名 |
上記は2020年4月入社の主要大学別就職者数を示した表である。これは大学通信ONLINEの調査によるもの。
5名を輩出したのは、東大、京大、慶応大の3校。複数名の就職者がいたのはいずれも「難関大学」に該当する大学、または薬科大学のみ。
上記は入社した新入社員をすべて表示したデータではないものの、難関国公立もしくは難関私立(MARCH、関関同立以上)が主流層である一方、下位大学からの採用もゼロではないことが読み取れる。
《参考:就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?》
採用されやすい大学はどこ?
第一三共にて採用されやすい大学とそうではない大学を一覧化すると、下記のようになるだろう。
有利/不利 | 対象大学 |
---|---|
優勢 | 旧帝大+3(東京大学、一橋大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、九州大学、東北大学、北海道大学) 早慶上智(早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学) 筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、電気通信大学、大阪府立大学、大阪市立大学、名古屋市立大学 GMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学)、東京理科大学 関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学) 薬科大学各校 |
中立 | 地方国公立大学 日東駒専(日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学) 産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学) 南愛名中(南山大学、愛知大学、名城大学、中京大学) |
劣勢 | 大東亜帝国(大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学) 摂神追桃(摂南大学、神戸学院大学、追手門学院大学、桃山学院大学) |
論外 | 上記以外 |
一部例外があるものの、原則として各大学群ごとの優劣はこのようになる。
偏差値が高いところほど優勢、低いところほど劣勢。
優勢は難関国公立、MARCH・関関同立以上
まず就職者数で多いのが、旧帝大(東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、東北大学、北海道大学)とそれに準じる一橋大学、東京工業大学、神戸大、そして早慶上智(早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学)。
旧帝大に次ぐ難関国公立大学に該当する筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、東京都立大学、名古屋工業大学、大阪府立大学、大阪市立大学、広島大学、岡山大学、金沢大学なども在籍学生数の割には多め。
次に、GMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)。ここまでは優勢の範囲。
これらの大学は他の製薬会社でも採用実績が豊富。学歴フィルターで引っ掛かるはほとんど考えられない。
また、「○○薬科大学」も優勢と判断。薬品関係の専攻分野ということで、製薬会社への就職では有利。
地方国公立は「中立」

地方国公立大学は中立に相当。
「駅弁大学」と称される地方の国立大学からも採用は幾分かある。具体的には、群馬大学、富山大学、大阪教育大学、和歌山大学、徳島大学、鹿児島大学、静岡県立大学。いずれも駅弁大学かそれに準ずる偏差値の大学。
ただ、偏差値の高い難関国公立と比較すると少ない。在籍学生数が少ないこともあって、その分第一三共などの超大手への就職事例はそう多くはない。
「学歴フィルター」に引っかかって採用例が少ないという意味ではない。
日東駒専、産近甲龍も「中立」
日東駒専(日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学)・産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)、南愛名中(南山大学、愛知大学、名城大学、中京大学)などの文系が主流の中堅私大は「中立」。
基本的に薬学部や理工系学部が設置されているところがほとんど。採用も理系が中心と思われる。
就職実績があるものの、在籍学生数が多い割には実際に内定がもらえる学生の人数が少ないと感じる。偏差値の面で「並み」であることから、難関大学よりは劣勢。
その他は「劣勢」
大東亜帝国(大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学)、摂神追桃(摂南大学、神戸学院大学、追手門学院大学、桃山学院大学)もまた、ゼロではないが人数的には少ない。
こちらも薬学系や理工系であれば採用が少しは期待できるかもしれないが、実績はかなり少ない。
いずれの大学も超大手企業となると「学歴フィルター」ではじかれる可能性があるところ。
また、俗に言う「Fランク大学」からの採用にも乏しい。
職種別の採用大学の傾向
第一三共では、同一企業でも以下の職種が新卒採用で用意されている。
- MR職
- 研究職
- データサイエンス
- 開発職
- 安全性情報管理
- コーポレートスタッフ職
前述の通り、今回のテーマである「学歴フィルター」はどちらでもあるのは確実。厳しさはいずれもほとんど同じ。
全ての職種にて、より効率的な選考を実施するために書類選考にて大学名で振るい分けている可能性は否定できない。
MR職、コーポレートスタッフ職(文系)

第一三共の文系を対象とするMR職、コーポレートスタッフ職においては、MARCH、関関同立以上の偏差値ランク帯の大学出身者が大きい割合を占める。これだけでほとんどになると考察。
文系は特に専攻分野が問われない。そのため、就職市場では単純に偏差値が高い大学に在籍しているかいないかで有利・不利が概ね決まりやすい。
応募人員も大幅に募集人員を超過しやすく、より効率的な選考を行う目的で、エントリーシートに記載の所属大学名でまずは合否を決める可能性も否定できない。
私立のみならず、国公立に関しても、「駅弁大学」と呼ばれる地方国立大学からの採用はかなり少なめ。理系とは対照的に、文系では都市部立地の国公立または私立大学が多い傾向。
研究職、データサイエンス、開発職、安全性情報管理(理系)

一方、第一三共の理系を対象とする研究職、データサイエンス、開発職、安全性情報管理は、国公立大学全般とMARCH、関関同立クラス、そして薬科大学(単科)が主流層。
MRやコーポレートスタッフの文系とは違って薬科大学も含まれるものの、総合大学に限るのであれば、国公立大学全般とMARCH、関関同立以上のランク帯が多め。
もっとも、地方国立は偏差値的に低いといわれることがあるが、ある程度学力はなければそもそも入れない。
第一三共の開発職・研究職の選考で優位に立てる環境を獲得するのは大変なことなのは確か。
開発職・研究職どちらもある程度の学力が求められる職種。勉強ができない学生が簡単に採用されるとは考えにくい。
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上記では業界別に各企業の採用大学または出身者が多い大学について解説。学歴フィルターの傾向は濃いところと薄いところがある。