電力会社の中途採用の難易度、各社ごとに一覧化

電力会社

電力会社の中途採用の難易度及び倍率の予想数値について、各社ごとに一覧化。

関西電力・中部電力のような一部では100倍前後には達する可能性が高い。地方のみを管轄するところでも30~50倍には達する。

中途採用の場合も新卒と同じく大手企業という時点で人気の傾向があり、転職難易度は大幅に高い。

子会社では、10~20倍ほどと推定。募集をかけても人が集まらない可能性もある。


電力会社の会社別の中途採用難易度

電力会社は全体的に転職難易度が高め

電力会社でも実際のところは各社によって異なる。さらに職種ごとでも異なる。

どこの会社も、中途採用の難易度でも「事務系>技術系」の構図。募集人数が多い技術系の方が簡単で、事務系はどこも難しい。

技術系職種

技術系職種の転職難易度
企業 推定倍率 難易度の目安
東京電力 30倍 少し難
中部電力 30倍 少し難
関西電力 30倍 少し難
東北電力 20倍 ふつう
九州電力 20倍 ふつう
中国電力 20倍 ふつう
北海道電力 10倍 やや易
四国電力 10倍 やや易
北陸電力 10倍 やや易
沖縄電力 10倍 やや易
J-POWER(電源開発) 20倍 ふつう
日本原燃 10倍 やや易
ユーラスエナジー 10倍 やや易
三菱日立パワーシステムズ 10倍 やや易
SBエナジー 10倍 やや易

電力会社の技術系職種の中途採用の難易度はこのような形になると予想。

土木、建築、機械、電気いずれも総合的にとらえた場合の数値だが、どれも事務職よりは大幅に倍率が低い。

いずれも公式な数値ではないものの、会社の規模・知名度・募集人数・社員の評判などを考慮すると、このようになると考える。

事務系職種

事務系職種の転職難易度
企業 推定倍率 難易度の目安
東京電力 100倍 かなり難
中部電力 100倍 かなり難
関西電力 100倍 かなり難
東北電力 50倍 やや難
九州電力 50倍 やや難
中国電力 30倍 少し難
北海道電力 20倍 ふつう
四国電力 20倍 ふつう
北陸電力 20倍 ふつう
沖縄電力 20倍 ふつう
J-POWER(電源開発) 30倍 少し難
日本原燃 20倍 ふつう
ユーラスエナジー 20倍 ふつう
三菱日立パワーシステムズ 20倍 ふつう
SBエナジー 20倍 ふつう

電力会社の事務系職種の中途採用の難易度はこのような形になると予想。

事務職は技術職に比べると募集人数が大幅に少ない上、応募できる人材が多い傾向もあり、倍率および転職難易度がかんり高い。

東京電力・中部電力・関西電力に至っては大都市部でより多くの応募者が殺到しやすい。事務系となれば倍率は100倍超の領域に入るのではないか。

これら3社ほどではないが、それに次ぐのが東北電力・九州電力。その後、中国電力、北海道電力、四国電力、北陸電力、沖縄電力と続く。

応募者が殺到しやすい事務系職種の転職難易度では他のインフラ企業と大差ない。

主要な会社の転職難易度

東京電力

東京電力

東京電力は茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県を送配電区域とする電力会社。

事務系職種は倍率が100倍前後と推定、難易度は「かなり難」という表現が妥当。

技術系職種では倍率が30倍前後と推定、「少し難」との表現になる。

募集状況に関しても、技術系では何かの職種にて求人がある場合が多い。

一方の事務系ではまったく募集がない時期がかなり多い。中途採用の募集があってもすぐに応募者過剰になると思われる。

応募者は首都圏からの応募がほとんどになるだろう。

中部電力

中部電力

中部電力は長野県、岐阜県、静岡県富士川以西、愛知県、三重県を送配電区域とする電力会社。

同じように、事務系職種は倍率が100倍前後と推定、難易度は「かなり難」という表現が妥当。

技術系職種では倍率が30倍前後と推定、「少し難」との表現になる。

転職難易度は原則として東京電力や関西電力とほぼ同じ。首都圏、京阪神よりは人口が少ない地域(中京圏)がメインだが、それでも応募者が殺到しやすいことには変わりない。

関西電力

関西電力

関西電力は滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部を送配電区域とする電力会社。

こちらも前述の通り、東電や中電などと同じ水準。

事務系職種は倍率が100倍前後と推定、難易度は「かなり難」という表現が妥当。

技術系職種では倍率が30倍前後と推定、「少し難」との表現になる。

応募者のほとんどは管轄圏内の近畿地方が主流。

東北電力

東北電力は社名の通り、東北地方一体を送配電区域とする電力会社。

事務系職種は倍率が50倍前後と推定、難易度は「やや難」という表現が妥当。

技術系職種では倍率が20倍前後と推定。難易度こそは「ふつう」。

東京電力・中部電力・関西電力に比べると人口の少ない東北地方を主力とする関係から、応募者数も相対的に少ない。

ゆえに就職難易度は上記3社よりは若干下がると予想。

九州電力

九州電力は社名の通り、九州7県を送配電区域とする電力会社。

事務系職種は倍率が50倍前後と推定、難易度は「やや難」。

技術系職種では倍率が20倍前後と推定。難易度こそは「ふつう」。

同じく、福岡市と北九州市という大都市圏を持つものの、規模が東京・大阪・名古屋よりは小さい。

そんな事情から、東京電力・中部電力・関西電力に比べると難易度は若干低め。

中国電力

中国電力は中国地方5県と隣接県の一部を送配電区域とする電力会社。

事務系職種は倍率が30倍前後と推定、難易度は「少し難」。

技術系職種では倍率が20倍前後と推定。難易度こそは「ふつう」。

広島市と岡山市という政令指定都市がある地域だが、規模は三大都市に比べると小さい。

その分、転職難易度も下がり、電力会社の中では比較的入りやすい。

ただし、これはあくまでも電力会社の中で比較した場合。世間的な一般企業よりははるかに難しい。

北海道電力

北海道電力は名前の通り、北海道を送配電区域とする電力会社。

事務系職種は倍率が20倍前後と推定、難易度は「ふつう」。

技術系職種では倍率が10倍前後と推定。難易度は「やや易」。

他の地域からわざわざ北海道電力に転職しようと考える人は少なく、基本的に北海道在住の人が中心。

四国電力

四国電力は香川県、徳島県、高知県、愛媛県の4県を送配電区域とする電力会社。

事務系職種は倍率が20倍前後と推定、難易度は「ふつう」。

技術系職種では倍率が10倍前後と推定。難易度は「やや易」。

こちらも他の地域からわざわざ四国電力に転職しようと考える人は少なく、基本的に上記4県に在住の人が中心。

北陸電力

北陸電力は富山県、石川県、福井県を送配電区域とする電力。

転職難易度に関しては、北海道電力、四国電力と同じレベル。

事務系職種は倍率が20倍前後と推定、難易度は「ふつう」。

技術系職種では倍率が10倍前後と推定。難易度は「やや易」。

沖縄電力

沖縄電力は電力会社の中では最も規模が小さいところだが、転職難易度もその分低い。

本州から沖縄電力の選考を受ける人はほとんど皆無。沖縄在住の人達が応募者の中心。

もっとも、採用人数もかなり少ない。年に数度1名程度の募集があるくらいにとどまる。

事務系職種は倍率が20倍前後と推定、難易度は「ふつう」。

技術系職種では倍率が10倍前後と推定。難易度は「やや易」。

本州の電力会社よりは入社が簡単とはいえ、これくらいが妥当ではないか。

J-POWER

J-POWER(電源開発株式会社)は発電所を運営・管理する会社。

元々は特殊法人だったものの、2003年に電源開発促進法を廃止、2004年10月6日に東京証券取引所第1部に上場、電力会社および政府出資の民営化ファンドの保有株式の全てが売却されて100%民営化された。形式的には元国鉄のJRなどと似ている。

転職難易度に関しては、電力業界としては平均的な水準。

事務系職種は倍率が30倍前後と推定、難易度は「少し難」。

技術系職種では倍率が20倍前後と推定。難易度こそは「ふつう」。

日本原燃

日本原燃はウラン濃縮、使用済核燃料の再処理、混合酸化物燃料(MOX燃料)の製造、高レベル放射性廃棄物の貯蔵管理、低レベル放射性廃棄物の埋設を行う。

要するに原子燃料サイクルの中核を担う国策民営会社。

転職難易度に関しては低い水準。

事務系職種は倍率が20倍前後と推定、難易度は「ふつう」。

技術系職種では倍率が10倍前後と推定。難易度は「やや易」。

勤務地が青森県が基本で東京のような大都市部の人員配置が少ないため、現実的に応募できる人が少ないことが影響。

子会社

子会社

電力会社の子会社となれば、親会社に比べて中途採用でも難易度は下がる。

給料体系、福利厚生、労働環境などでは子会社の方が劣りやすいこともあり、さらに知名度も低いことから、人気度も低くなりやすい。

電力会社の子会社でも各社によって中途採用の倍率から難易度は異なるものの、親会社ほどは難しくない。

倍率も2~7倍ほどが上限ではないか。難易度は技術系では「かなり易」、事務系でも「やや易」に該当。

子会社の例

東京電力の主な子会社

東電不動産、東京パワーテクノロジー、東電設計、テプコシステムズ、テプコ・リソーシズ社、東電ハミングワーク、東双不動産管理、東電パートナーズ、東京電力ベンチャーズ、リサイクル燃料貯蔵、、当間高原リゾート、e-Mobility Power、東設土木コンサルタント テプコ・イノベーション・アンド・インベストメンツ・ユーエス社、東京レコードマネジメント、TEPCOフィンテック、THEパワーグリッドソリューション、TRENDE、ユーラスエナジーホールディングス、TNクロス、日立システムズパワーサービス、福島送電、エナジー・アジア・ホールディングス社、東京エネシス、日本原子力発電、日本原子力防護システム、原燃輸送、SAP-Japan、国際原子力開発、東京電設サービス、テプコ・ソリューション・アドバンス、エナジーゲートウェイ、日本ファシリティ・ソリューション、東京エナジーアライアンス、東京発電

関西電力の主な子会社

関電コミュニティ、エネゲート、エル・エナジー、エル・スエヒロフードサービス、大阪臨海熱供給、環境総合テクノス、関西メディカルネット、かんでんCSフォーラム、かんでんEハウス、関電アメニックス、関電エネルギーソリューション、かんでんエルオートシステム、かんでんエンジニアリング、関電オフィスワーク、関電サービス、関電ジオレ、関電システムソリューションズ、かんでんジョイナス、かんでんジョイライフ、関電パワーテック、関電ファシリティーズ、関電不動産開発、関電プラント、黒部峡谷鉄道、オプテージ、原子力安全システム研究所、原子力エンジニアリング、神戸熱供給、堺LNG、テルヤ、日本ネットワークサポート、ニュージェック、越前エネライン、福井都市ガス、ハイドロエッジ、甲賀エナジー、かんでんライフサポート

中部電力の主な子会社

中部電力パワーグリッド、中部電力ミライズ、知多エル・エヌ・ジー、シーエナジー、浜松熱供給、名古屋熱供給、中部国際空港エネルギー供給、北陸エルネス、CDエナジーダイレクト(大阪ガスとの合弁)、中電シーティーアイ、中部テレコミュニケーション、中部ケーブルネットワーク、スターキャット・ケーブルネットワーク、中部プラントサービス、シーテック、トーエネック、中部精機、愛知電機、東海コンクリート工業、愛知金属工業、中電輸送サービス、中電不動産、日本エスコン、中電興業、中電配電サポート、中電オートリース、中電防災、中部冷熱

特に現場での業務が多いこともあって、離職率も高めになりやすい。結果として、中途採用で欠員補充を行うことになりやすい。

しかし、人気度は決して高いとは言えない。新卒採用よりははるかに応募者が増えるものの、倍率はそれほど高い数値にはなりにくい。

具体的には5~10倍前後が上限ではないか。10倍超になる可能性は低いと考える。