金融業界への就職を希望している学生は多いが、実際には仕事内容がきついことが多い。業界的に身体的・精神的にハードな傾向が見られる。
文系の学部に所属する学生の間では、金融業界を好む人が多い。収入が高くて会社が安定しているところが多いため、他の業界と比べると人気が高い。
ところが、いざ入社してみるときついと嘆く声は多く聞かれる。新卒から3年以内に辞めてしまう人も多い中、決して楽な業界出ないのは確か。
なぜそんなにきついのか?
銀行、保険、証券会社での勤務条件がきつい理由は、次のような要因が挙げられる。
- 実績主義でノルマが多い
- 全体的に競争が激しい
- 取得しなければならない資格が多い
金融業界に当てはまる共通点は上の3つではないだろうか。
まず、営業職になれば厳しいノルマが課せられるケースがかなり多い。定められた目標を達成できないと上司から𠮟責される。
新卒で入社した場合、多くの人は営業という職種を担っていくことになる。特に文系は理系よりも営業になりやすい。
他の業界でも営業マンにノルマが課せられているところがあるが、金融業界はどこの会社にもあるのが他業界と違うところである。
なぜノルマがそんなにきついのか?
- 顧客獲得が難しい
- 単価が非常に高い
- 他社との競争がかなり激しい
ノルマのハードルが高い理由としては、業界全体的に競争が激しいことが挙げられる。銀行も保険も証券も数多くの企業が入り混じっている。
しかも取り扱っている商品は決して誰もが簡単に購入を決めるようなものではない。高額なお金のやり取りが発生するため、売上が実るまでの道のりが長い。
そして、取得しなければならない資格の種類も非常に多い。社員となって、業務を遂行するための必要な資格ということで、これがないと話にならない。
仕事内容がきつい上に、勉強量が必然的に多くなるのも、金融業界の労働環境が厳しい理由なのは間違いない。
うつ病になる原因にも
金融業界のこうした特徴は、特に新卒で入りたての社員がうつ病になってしまう原因となることが少なくない。
厳しいノルマと習得するべき知識が多いため、周囲のペースについて行けなくなってしまい、出勤してこなくなるという人も多いようだ。
銀行も保険会社も証券会社も給料は他の企業に比べて高いのは確かだが、労働環境が厳しいのも否定できない。年収とキツさが比例しているのが金融業界の悪いところであろう。
せっかく就活で倍率の高い競争を勝ち抜いて内定をもらって会社に入っても、仕事がきつくても稼げる仕事辞めてしまったら、それまでの苦労はもったいない。
人に負けないくらい高い実績を上げて、営業職としてモノをとことん売っていきたいという人こそが金融業界には向いている。
逆にそうでなければ、入社後はつらい毎日になる。他の業界へ就職しておいた方が後々後悔しない可能性は高いだろう。