
株式会社フジテレビジョンの新卒採用の倍率は、職種によっては100倍以上になると予想される。採用人数はどの職種でも若干名。それに対して応募者数は数千人規模になると思われる。
就職難易度に関しては一言で言うと「最難関」というレベルだろう。内定獲得には運の要素も必要。単に何かの能力に優れているだけでは入社はできない。
関東広域圏放送局ということでフジテレビには多くの大学生・大学院生が集まる。テレビ業界を志望する人が多いのも倍率が高い理由でもある。日テレ・TBS・テレビ朝日と並んで大人気。
職種ごとの就職難易度
職種 | 難易度(満5点) | レベルの目安 |
一般職 | ★★★★★ | 最難関 |
技術職 | ★★★★★ | 最難関 |
美術職 | ★★★★ | 難 |
アナウンサー | ★★★★★ | 最難関 |
デジタルクリエイター職 | ★★★★ | 難 |
フジテレビの職種ごとの就職難易度は、一般職と技術職は「最難関」、美術職・アナウンサー・デジタルクリエイター職はワンランク下がって「難」に該当する。
私見ではあるが、いずれも倍率がかなり高くて競争が激しいものの、入社の時点で高い専門的な知識を持っていることが求められる職種は若干難易度が下がる。
アナウンサーとクリエイター系の職種は専門性が高いこともあり、応募する学生は限られる。一方の一般職と技術職は不特定多数の学生が殺到しやすい。
もっともいずれの職種も採用人数が少ないため、ほかの業界と比べるとどれも圧倒的に就職難易度が高いことには変わりない。
>>マスコミ業界の就職難易度の一覧! 偏差値の順位をランキング化
技術職・一般職の倍率は100倍以上か

フジテレビの職種でも一般職と技術職では倍率は100倍を超えるものと予想する。特に一般職の方は文系学部でも応募できる性質上、かなりの応募者になる。
採用人数がそれぞれで若干名として記載されていなく、実際の採用人数は年によって変わる。とはいえ、大手企業としては少ない人数にとどまる。応募する学生数がカギを握る。
フジテレビで人気のドラマやバラエティーが放送されると応募者数は一気に殺到する。以前と比べると人気番組は減ったため、就職難易度は若干下がったものの、それでも倍率はかなり高い。
技術職と一般職は特に特定の分野の知識を持っていなくても新卒採用で応募できるのが特徴だろう。
技術職は情報系や工学系の学部学科に所属している学生がターゲットだが、それでもデザインやクリエイト系よりは高度な専門性が問われるというほどとは考えにくい。
一般職は文系学部の学生が多く応募し、特に専門的な知識は問われない。「誰でも応募可能」な特徴から入社後のポテンシャルだけが問われる。
不特定多数の学生が応募できるため、倍率も上がる。結果として就職難易度も「最難関」になる。
アナウンサー、美術職、デジタルクリエイター職の倍率

同じフジテレビでも美術職、デジタルクリエイター職の3つは新卒採用でも就職難易度はやや低い。応募する学生が特定の人たちに限られるためだ。
美術職はほかのテレビ局では「デザイナー職」と呼ばれることがある。
主に映像・動画のクリエイトに関する知識や技術を持っている学生がターゲットになる。すなわち、応募するのも芸術系の学部学科に所属する学生になる。
デジタルクリエイター職も映像加工などが主な業務になるため、映像に関する高度な知識を持っている学生がターゲットになる。
普通の人にはできない仕事内容ということから、応募する人数が少ない。いずれの職種も倍率は30~50倍くらいが目安になると予想する。
一方のアナウンサーはかなり倍率が高くなる。テレビ会社の花形で華やかなイメージが大きく、これを目指す人が結構いる。
>>アナウンサーの新卒採用の倍率は1,000倍! 就職難易度を調査
なお、デザイン系と同じくアナウンサーに応募するのもまた特定の学生に限られる。模範的な解説が口頭でできることが求められ、事務系や技術系問わず一般企業の総合職とはまったく性質が異なる。
採用人数もかなり少ないため、アナウンサーの倍率は500倍くらいになると予想する。
出身大学はどこが多い?

>>テレビ局への就職の学歴フィルター事情! どこの大学が多い!?
フジテレビでも他の関東広域圏放送局のように「学歴フィルター」も存在する可能性が大きい。
出身大学で選考での有利・不利が決まる制度を指すが、膨大なESを効率よく振るいにかける手段として使われるだろう。いずれの職種においても所属する大学名が影響することが考えられる。
割合的に採用者数が多いのはやはり偏差値が上位の難関大学になる。国公立大なら旧帝大クラス、私立なら早慶上智クラスになる。
MARCH、地方の国公立大もゼロではない。複数の人が内定を獲得するだろう。ただボリュームゾーンからは外れる。割合としては一部に限られ多数派とは言い難い。
中堅以下の偏差値の学校に所属する学生にとってはよりハードルが上がると考える。ボリュームゾーンからは大きく外れる。
日東駒専・産近甲龍を参考にしても、実際に学生数が多い割にはテレビ局に入社する学生数が少ない。
>>就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?
もっともこれはフジテレビに限った話ではなく、大手企業全般に当てはまる共通点だろう。放送業界もその例外ではない。
フジテレビに加えて日本テレビ・TBS・テレビ朝日のような民放各社も出身大学は特に書類選考での結果に影響を与えやすい。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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