学歴フィルターは学部・学科で異なります!

学歴フィルター

就職活動での学歴フィルターは在籍する学部・学科でも事情が異なる。

民間企業の場合、工学部・理学部(化学・物理・地学系)・情報学部・薬学部は大学の偏差値が多少低くても就職先は豊富。

逆に、法学部・経済学部・経営学部・文学部・人文学部・外国語学部・教育学部などの文系全般、理学部(生物系)・農学部は学歴フィルターの度合いが大きい。特に大手企業ではMARCH、関関同立クラスは必須との意見もある。


学部ごとの学歴フィルターの可能性

学歴フィルターとは、新卒採用を募集する企業が採用・不採用を決める際に、一定レベル以上の大学に在籍しているかという基準で決めることを指す。

ただ、ボーダーラインではなく「採用ターゲット校」を設定している企業もある。

採用ターゲット校では、単に大学名だけでなくて学部・学科・専攻を細かく設定することがある。特に理系の領域で多いケース。

  • 大手企業の技術職:特定大学かつ特定の学部学科のみ採用
  • 大手企業の事務職:一定水準を超える難関大学のみ採用
  • 一般的な企業の技術職:大学名は不問だが、特定の学部学科のみ採用
  • 一般的な企業の事務職:大学名も学部学科不も問

大手企業の技術職では、大前提として特定の学部学科が対象で、大学名そのものは文系ほど難関大学であることは求められにくい。

事務職と技術職をともに採用しているところでは、事務系では最上位級の難関大学のみを採用する一方、技術職では中堅大学にまで採用の幅を広げているような場合がある。

例えると、以下のようになる。

A社の採用ターゲット校

  • 事務職の学歴フィルター:旧帝大+早慶上智
  • 技術職の学歴フィルター:旧帝大+早慶上智+上位国公立(千葉・横国クラス)+地方国立(駅弁大学)+MARCH・関関同立

文系が中心の事務職は旧帝大および早慶上智のみを対象とするが、理系限定の技術職ではMARCHや地方国立大学までを対象とするケースはよくあるパターン。

文系

文系
学部 学歴フィルターの厳しさ
文学部 厳しい

(大学名が重要、専攻分野は不問)

法学部
経済学部
経営学部
外国語学部
教育学部

文系の場合、就職では学部学科は問われないことがほとんど。

「経済学部の学生を取りたい」「教育学部の学生がほしい」といったケースは稀。

理系

理系
学部 学歴フィルターの厳しさ
理学部(物理・化学・地学) 緩やか
(専攻分野が重要な傾向)
工学部
情報学部
理学部(生物) やや厳しい
(大学名も重要に)
農学部
医学部 無敵
(専攻分野で職業決定)
歯学部
看護学部

理系の場合は専攻分野が重視されやすい。

民間企業では「航空工学専攻の学生を取りたい」「応用化学専攻の学生がほしい」のように、特定の分野をピンポイントでターゲットとする企業が少なくない。

文系学部は学歴フィルターが厳しい

文系の一般的な学歴フィルター

文系の一般的な学歴フィルター

文系は勉強している分野が問われないため、学歴フィルターの基準は完全に大学名で確定する。

有名な難関大学に在籍する学生が圧倒的に有利になりやすい。

大手企業で就職先として人気なところでは、完全に採用する対象を難関大学に限定しやすい。

業界最大手級では、旧帝大+早慶のみとしているところもある。100%難関大限定でなくても、80%は難関大学に限定というパターンがよくある。

足切りラインの目安

文系の学歴フィルターの足切りラインは、ある程度知名度のある東証一部上場企業では国公立大学は横国筑波、電農名繊、金岡千広、私立大学はMARCH、関関同立までのパターンが多い印象。

特に学歴フィルターが濃厚な総合商社、インフラでは旧帝大、早慶のみのこともある。

テレビCMを放映するような巨大企業でも、一部ではこの傾向がある。

金岡千広(金沢・岡山・広島・千葉)、あるいはMARCH、関関同立でさえ学歴フィルターに引っかかって足切りにされることもある。

理系学部は学歴フィルターありでも緩やか

理系の一般的な学歴フィルター

理系の一般的な学歴フィルター

理系の学部学科に在籍して就職活動を行っていても、学歴フィルターがあることには変わりない。

ただ、理系はさらに勉強している分野が問わる。大学名では無敵といえるほどの難関大学であっても、企業側が求める専攻分野に携わっていないと足切りにされる。

供給(学生数)が少ない理系

国内の大学生の文系と理系の割合

理系学部に所属する学生は日本国内では全体の3分の1に過ぎない。一方で、日本の産業構造を見るとどこも理工学系の人材を必要とするものばかり。

需要に対して学生数という供給が少ない構造。

これにより、文系を対象とする事務職では高学歴限定でも、理系対象の技術職では中堅大学も採用枠に入れていることが少なくない。

どこまでの大学なら安全圏?

日大

有名な難関大学に在籍する学生が圧倒的に有利になりやすいのは確かで、大手企業で就職先として人気なところでは、理系でさえも難関大学に限定されてしまう。

具体的には、テレビCMを放映する超大手企業。

それでも、文系のように旧帝大+早慶のみということは基本的にない。

金岡千広(金沢・岡山・広島・千葉)、あるいはMARCH、関関同立でも理系なら学歴フィルターで引っかかることは考えられにくい。

地方国立大学(駅弁大学)も理系学部なら学歴フィルターで落とされる可能性は低い。日東駒専・産近甲龍でさえも人気企業を狙える可能性がある。

前述のように、中でも工学部、理学部(物理・化学・地学系)、情報学部は需要が多いため、学歴フィルターは緩い。


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採用担当者の本音

採用担当者

企業側としても、実際にところは「文系のみ高学歴限定、理系は不問にしたい」というわけではない。

本音を言うならば、世間的に一定程度は名前が知られている大手企業なら「旧帝大または早慶がほしい」ところ。

それでも理系のみ学歴フィルターのボーダーラインを下げているのは、あまりにも難関大学に集中して狙っていると新卒採用で十分に人材を取れない事情があるから。

ようするに人手不足のため、やむを得ず中堅大学の学生も狙っているわけ。

本当に人が集まるのは最大手のみ

人手不足の就職市場

売り手市場と言われるような応募者が殺到して企業が採用者を選びたい放題に選考できるのは、最大手企業のような一部に限られる。

中小企業はもちろんのこと、BtoBが中心で知名度はあまり高くない企業では応募者が限られる。

そんな中で貴重な理系人材は他社にすぐに引き抜かれてしまう。

人事的に目標の採用人数をそろえるのであれば、文系よりも採用ターゲット校を下げてまでしかない。