学歴フィルターの実態はこんな感じ! 大手企業の過半数が設定

学歴フィルターの実態はとても深刻。大企業の過半数が採用ターゲット校という形で一種の「忖度」を行っている。

学歴フィルター」と呼ばれる学生の所属する大学名だけで採用の対象とするかしないかの線引きとなる制度。

難関大学に所属する学生にとっては有利だが、中堅大学とそれ未満の学生にとっては自分が通う学校名だけで不利になってしまう。


採用ターゲット校を設定する企業が40%

企業規模別の採用ターゲット校の実施の有無

データから読みとれるのは、大企業の過半数が学歴フィルターを設けている点。

採用ターゲット校を設けているということは、優先的に採用の対象としているという意味。

学歴フィルターの内容

  • 大学名で会社説明会の参加可否(「空席あり」「満席」の表示)を調整
  • 大学名でエントリーシートによる書類選考の合否を決定
  • 大学名でリクルーターを付ける(裏ルート)

大企業は6割程度で学歴フィルター実施

従業員数が1,000人以上の大企業では、全体の56%が採用ターゲット校を決めている。

つまり、学歴フィルターを実施しているという意味を示す。

基本的にターゲットにするのは、まずは難関大学からになるのが基本。

そして、難関大学から学生が思うように採用できなかった場合に、その1つの下の偏差値レベルの大学の学生に目をつける。

応募者数が十分な会社では、わざわざ中堅大学等の学生を呼び寄せることなく採用活動を終えてしまう。

高倍率になる超大手企業はさらに過酷

ここで「大企業」とはテレビCMを放映しているような大手企業ばかりを指すわけではない。

BtoBを中心とした、大学生の間ではあまり知られていないような会社も数多く含まれる。

誰もが知っているような一流企業となれば、より採用ターゲット校が難関大学限定になるのは何となく想像できる。

毎年何千、何万人と応募者が殺到するような状態下では、効率良く選考を行うために大学名で合否判定を実施しやすい。

そして、採用されるのが難関大学の学生ばかりとなる、中堅以下の大学生にはチャンスすら回ってこない。

以外にも学生たちが「学歴フィルター」を感じていない

就活にて学歴フィルターを感じた学生の割合

HR総研が、2017年6月に「みんなの就職活動日記(通称:みんしゅう)」において就活生に対して次のような質問を実施。

<質問>就活を通じて学歴フィルターを感じたことがあるか?

<結果>「はい、感じた」…全体:52%、旧帝大クラス:60%

全体という不特定多数の大学生の中では、学歴フィルターを感じたと答えた人が52%。

さらに驚く結果が出た。

旧帝大クラス(旧帝大+一橋大・東工大・神戸大)の学生では60%が「学歴フィルター」の存在を感じたと答えた。

通常の考えであれば、学歴フィルターで不利に立たされる全体の方が割合的には高くなり、難関大学に所属する人たちは恩恵を受けることで割合が下がるはず。

しかし今回の調査では逆の結果が出た。

「全体」よりも「旧帝大クラス」のほうが学歴フィルターの存在を感じている。

>>旧帝大の就職事情~文系/理系問わずこんなに有利に!

なぜ学歴フィルターを実感しない?

背景の事情

  • 難関大学の学生たちは、会社説明会・面接等に行って周囲の人達の所属大学を知る
  • 中堅大学以下はそもそも呼ばれないため、実際を知らずに終わる

上記からわかるのは、学歴フィルターを感じているのは無事に「高学歴」という基準を通過できた人たちという点。

学歴フィルターに引っかかる大学に所属している学生はそもそも土俵にすら立てないため、実感するまでもなく選考から外されているという点が考えられる。

エントリーシートで不採用になっても、会社説明会の空席状況が満席になっていても、学校名ではなく他の要因のためと捉えてしまうのかもしれない。

実際に会社説明会・グループディスカッション・面接・社員との座談会に出ないと、そもそもどんな大学の人たちがいるかわからない。

そして、学歴フィルターを通過で来た人達が実際にそのような場に言って難関大学の学生ばかりだと気づく。

ここで初めて「学歴フィルターが存在する」という現状を感じる。

※ただし、旧帝大クラスでも就職できない人がいるのは確か。面接以降になると、今度は難関大学勢の中での選考になるため、人物重視に切り替わる。

人物重視というのは建前

人物重視の就活

「弊社は人物重視で採用選考を実施しています。」

このようなフレーズは就活の世界では日々耳にする言葉。

しかし、この人物重視というのは半分は建前でしかない。しかも、人間性で合否判定を行うのは面接の場。

面接の前にはエントリーシート等による書類選考やSPIによる学力検査がある。

ここで大量に応募者を落とすが、その対象は基本的に難関大学に該当しない偏差値事情の大学生が第一候補になる。

採用ターゲット校を公表しない理由

旧帝大

大学名に関して明文化していないのは、こうしてしまうと不公平だとして世間からバッシングされて企業自体がいわゆる「炎上」してしまうから。

男女のような性別で採用の可否を決めるのが原則的にNGとなっているのと同じ。

特定の大学だけを対象に選考を行うのは、法律上は禁止されていないとはいえ、社会全般的にイメージとしては良くない。

世間にて炎上してしまうと、その後の企業活動に悪影響を及ぼす。

こうした点から、あくまでも「全国の国公立大学」としている。


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