「退社」「退勤」「帰社」の違いと使い分け方を徹底解説!

退社・退勤・帰社の違い

仕事が終わって退社する人たち

退社・退勤・帰社のいずれも「帰宅する」、「家に帰る」という意味で使われる言葉である。これらの対義語は出勤・出社である。

電話などの話し言葉で使う場合とメールやFAXなどの書き言葉で使う場合では、これらの単語を使い分ける必要が出てくる。

さらに、意味合いも若干異なる。「退社」と「帰社」は特に注意が必要になる。安易に使うと思わぬ誤解を招く原因ともなりかねない。




退社・退勤・帰社の区別!

意味 使う場面
退勤 仕事が終わり自宅へ帰る 社内、親しい人
退社 全般(社内・社外問わず)
仕事を辞める(=退職) 主に社外
帰社 外出先から会社へ戻る 全般(社内・社外問わず)

退勤と退社の違い

退勤と退社はいずれも「仕事・業務が終わって自宅へ帰った」ことを示す言葉である。ただし、だれに向かって話すかで言葉を使い分けるのが好ましい。

「退勤」は主に社内や親しい仲同士で会社する場合に使うことが多い一方、上司や取引先などの社外の人向けには使わないことがほとんど。

退勤は業務が終わったというよりは、労働時間が終わったというニュアンスが強い。労働契約かの環境から解放された状態のことを示す単語ともいえる。

「退社」は社内・社外問わず誰にでも使えることである。業務が終わった家に帰ったことを表す点では同じだが、労働時間などの個人的な都合ではなく、業務そのものを終えて会社を離れた状態を意味するニュアンスが大きい。

電話やメール、FAXでは「退社」を使うのが好ましいだろう。




退社=退職という意味になる危険性

退社は退職と帰宅の2つの意味がある

一方で「退社」にはまた別の意味も存在する。「仕事を辞めた(退職)」のことを示す際にも使われる。

具体的には、以下のような用例が挙げられる。

例文 意味
○○は先月退社しました 仕事を辞めた(退職した)
○○は本日退社しました 自宅へ帰った

よくある電話の会話として、次のようなやり取りが行われる。

  • 私:「△△様いらっしゃいますでしょうか?」
  • 取引先:「恐れ入りますが、△△は先月退社いたしました。」

この場合、探していた△△さんは退職したことを意味する。もうその職場には所属しないというわけだ。

  • 私:「△△様いらっしゃいますでしょうか?」
  • 取引先:「恐れ入りますが、△△は本日(先ほど)退社いたしました。」

こちらは今日はもう仕事が終わって帰宅したことを意味する。会社を辞めたという意味ではない。明日が出勤日であれば、再び連絡が取れるという意味となる。

このように退社という意味には2通りある。そして、これらを区別するためには前後の文脈や会話から判断するしかない。

帰社=外出先から会社へ戻る

帰社の意味

似たような言葉として「帰社」というものがあるが、こちらは全く別の意味になる。

営業職などで外出先から会社へ戻ることを表す単語である。朝、会社へ出社してその後外回りに出かけて夕方会社へ戻る際には、この帰社という言葉を使う。

  • 取引先:「○○様いらっしゃいますでしょうか?」
  • 私:「申し訳ございません。○○は只今外出中です。16時頃の帰社を予定しております。」

この場合、○○さんは社内にはいないものの、仕事で外出していて夕方の16時には会社へ戻ってくるという意味になる。

退社や退勤とは違って、「仕事が終わって自宅へ帰った」という意味では使わない。電話でもメールでも口頭での連絡でも帰社という言葉はあくまでも外出先から会社へ戻るという使い方がされる。

まとめ

  • 仕事が終わって自宅へ帰ること:退社
  • 外出先から会社へ戻ること:帰社
  • 労働時間が終わったこと:退勤

退社・退勤・帰社の使い分け方をうまく行うのは決して簡単ではない。ただし、イメージとして想像しておくのはだれでもできるだろう。

上のようなニュアンスで覚えておけば問題ないだろう。ビジネスマナーとしては、「退社」と「帰社」の2つさえ使えればそれで十分合格点となるだろう。

もちろん、これはどんな職種や業種でも必要な知識である。電話やメールを日ごろから利用する業務がある人は特にこれに対して意識を向ける必要があるのは言うまでもない。

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