
休日に会社から電話があった場合、勤務中ではないため無視しても法律上は何の問題もない。着信があっても出る義務はまったくない。
会社員(正社員)である私も休みの日に職場の上司から電話がかかってきた。もちろん、出る必要はないと考えたため、その電話を無視することとした。
次の日は出勤日で会社へ出社すると、上司から説教されることとなった。
電話無視で上司から????責
<やり取り> | |
上司 | おい、お前! 昨日俺が電話かけたのに出なかっただろ。何で出ないんだ? |
私 | いや、昨日はお休みをいただいていたので… |
上司 | はぁ!? 休みでも職場からの電話は出るべきだろ! 何考えとる。 |
私 | 携帯電話も昨日は目を離していたので。それに、お休みだったものですから…。 |
上司 | いや、会社は年中無休なんだから。携帯を常に持ち歩くのは社会人の常識だろ。 |
私 | しかしながら、常に携帯を持ち歩くのはなかなか難しいかと。それに、電車に乗っている時のように出られない時もありますし。 |
上司 | 着信があっても出られなかったら、後で折り返せばいいだろ。無視するなんて非常識だろ。 |
上司は、社員であればたとえ休みの日であっても職場から電話に出るのは当たり前であると述べた。
法律上は業務時間外なら会社の方針に従う必要はないものの、モラル的に考えて休みの日であっても仕事に関係する電話には前向きに出るのが常識だという。
着信があっても無視してはいけず、休みでも折り返して仕事のことのやりとりに参加すべきと叱責された。
その後も1か月ほどはギクシャクした関係が続いた。4週間ちょっとは気まずい雰囲気の中で仕事をせざるを得なかった。
法律上の建前と現実の差

法律上は確かに勤務時間外であれば仕事をこなす必要はない。職場の業務を遂行しなければならないのは、賃金が発生する勤務中に限られる。
もし正規の勤務時間外に労働を命令すると、雇用主は時間外手当、つまり残業代を別途支払わなければならない。
休みの日に会社から電話がかかってきた場合、それに出て仕事のやり取りをした場合は時間外労働ということになる。
しかし、現実的には休みの日の電話のやり取りはあくまでも社員の協力(ボランティア)という感じになっている。
しかもそれに協力しないと上司から????責されたり、出世に悪影響を与えるなどして、業務上の不利益を被る可能性が上がる。
なお、この話は管理職ではなく一般社員に対する内容である。管理職は経営者側という立場になるため、一般社員を含む労働者とは違って勤務時間外でも会社の運営に関わることが求められる。
LINEに関しても、電話と同じである。声による通話が文字によるチャットに変わっただけである。
参照:【休みの日】職場の上司からのLINE! 返信せず無視したらこうなる?
休みの社員に電話をかけること自体問題

休みの日は給料の計算には入らない。あくまでも出勤した日と時間に対して支払われる賃金である。
したがって、もし休日に社員に労働すると、それは「タダ働き」ということになる。無賃労働の強要は法律上まったく認められていない。
すなわち、休みを取っている社員に対して電話を掛ける行為はタダ働きをお願いすることを意味する。
常識的に考えれば、マナー的には問題であり、避けなければならないことだろう。職場からの着信があって無視するとかしないとか以前の問題といえる。
1、2年に1回というような頻度で、やむを得ず仕事に関して確認をとる必要があるような時であれば仕方がないかもしれない。
しかし、それ以上の頻度でかかってくるとなると迷惑以外何ものでもない。休みの社員に電話をかけることは非常識なのはまったく否定できない。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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