情報通信業界の離職率(新卒3年以内)の目安! 各社を一覧化

新卒3年以内の離職率が様々な情報通信業

情報通信業の新卒入社後3年以内の離職率の目安の一覧を各企業ごとに掲載。上位勢0~5%(定着率95~100%)というところが多いものの中堅クラスになるとやや高くなる。

全体的には他の業界と比較した場合は全業種の平均並みの離職率である。

情報通信業界という括りでは同じでも事業分野によっても離職率は大きく異なる。電話会社(携帯電話キャリア含む)は0~5%だが、それ以外が高い。

新卒3年以内の離職率は3割と世間的に言われているが、情報通信業も例外的な存在ではない。



情報通信業界の各社の離職率

企業名 新卒3年以内の離職率 備考
日本電信電話 0% NTTグループ親会社
ソフトバンク 5.0%
KDDI 1.8% auの運営会社
NTTドコモ 0.2%
NTTデータ 3.6%
ヤフー 2.5%
大塚商会 15-30%
ティーガイア 32.2%
野村総合研究所 15-30%
伊藤忠テクノソリューションズ 5-10% 商社系
光通信 20-30%

>>情報・通信業界の就職の難易度とは!? 偏差値の順位をランキング化

新卒3年以内の離職率を公表している会社に関しては具体的な数値で掲載。2015年度入社の社員を対象としたデータ。

未公表の会社に関しては推定値で掲載。会社の評判、年間休日や残業時間に関する情報などを参考に算出。

なお、IT業界に関しては以下にて詳しく解説する。

参照:IT業界の離職率(新卒3年以内)の目安! 各社を一覧化

今回はいわゆる「IT業界」というイメージは入らない会社の離職率の事情に範囲を絞る。

日本電信電話(NTT)

NTTグループとして知られる日本電信電話にはNTT東日本、NTT西日本が含まれる。

情報通信業では売上高ランキングで首位に入る。新卒入社後3年以内の離職率0%というデータが出ている。定着率は100%で、誰もすぐに辞めていく人がいないことを示す。

給料水準が安定して高いこと、市場がほぼ独占的という性質から社員に無理がかからないような職場を維持できていることが背景にある。

完全週休二日制が確率されていて、年間休日の日数も120日以上ある。企業の性質からコンプライアンス意識も非常に高いため、残業時間もどんなに長くても1か月45時間以上にはならない。

その上、福利厚生の制度もかなり充実している。

つまり、働きやすい環境が整っていることを意味する。

営業先も法人のみで個人客は一切相手しない。一般家庭の電話や「フレッツ光」などのインターネット関係は子会社や契約会社に委託する形をとっている。

直接的に日本電信電話株式会社が販売したりサポートしたりするわけではない。

営業ノルマやクレームがほとんどないこともまた、新卒で入社した人たちが全員辞めないで勤務し続けている理由なのは確か。

ソフトバンク

ソフトバンクの新卒入社後3年以内の離職率は5%。最大手クラスとしては決して低いわけではないものの、それでも「ホワイトな企業」の基準と言われる3年以内の離職率5%以内にはギリギリ収まる。

基本的に離職率が大幅に低い会社は昔からある老舗が多いものの、ソフトバンクは比較的新しい会社である。新興企業にしてはかなり低い方になる。

仕事内容や給料水準、年間休日の日数、残業時間、福利厚生の制度には全く問題はない。事業内容の性質上も、基本的にはBtoBが基本。携帯ショップやインターネット関連などのBtoCの領域は関連会社が行っているため、ソフトバンク本体には影響していない。

賃金未払いや社員の過労といった問題もなく、離職率5%という数値は全く高いとは言えない。

ただし、携帯電話の3大キャリアの中では最も離職率が高い。NTTドコモは0.2%、KDDIは1.8%のため、5%のソフトバンクは劣っているのは否定できない。

それでも他の情報通信業の業種に分類される企業と比べると離職率は低いのは確か。

情報通信業全体の3年以内の離職率が30%くらいが平均とされる中、ソフトバンクは優等生なのは不変。

KDDI

auのブランドで知られるKDDIの新卒入社後3年以内の離職率は1.8%。業界の中でも低い水準となっている。

日本電信電話ほどではないとしても、KDDIという会社で勤務することに対して不満を抱いている人が少ないことを表している。

携帯電話の世界ではライバル他社であるソフトバンクの離職率5%よりも低い数値。

仕事内容には特に不満の原因となるような要素は見当たらない。給料水準も高く、年間休日の日数、残業時間、福利厚生の制度も大手企業に相応しいものである。

携帯電話の分野でこそは市場のシェアがそう大きくはないものの、それ以外の分野での事業はかなり安定している。

さらに気になる労働問題もない。こうした背景もあって、KDDIは新卒入社の高い定着率を誇っている。

NTTドコモ

携帯電話のキャリアで業界トップなのがNTTドコモ。新卒入社後3年以内の離職率0.2%というデータが出ている。

NTTという社名が付いていて、日本電信電話(NTT東日本、NTT西日本)の連結子会社ではあるが、性質的には独立した企業である。

採用活動も別々で行われている。そのため、離職率の数値も若干違いが出る。

とはいえ、親会社のNTTと離職率の違いはほとんどなく、完全に誤差の範囲内といえるレベル。

情報通信業でも売上高ランキングでトップ級に入る。給料水準が安定して高いこと、市場がほぼ独占的という性質から社員に無理がかからないような職場を維持できていることはプラスの要素だろう。

完全週休二日制が確率されていて、年間休日の日数も120日以上ある。福利厚生の制度もかなり充実している。

業界大手のため、企業の性質からコンプライアンス意識も非常に高いため、残業時間もどんなに長くても1か月45時間以上にはならない。

働きやすい環境が整っていて、その結果として新卒で入社した社員の3年以内の離職率は0%台に収まっている。

ヤフー

検索エンジンとして知られるヤフージャパンを運営するヤフー株式会社の新卒入社後3年以内の離職率は2.5%。

情報通信業でもインターネットに特化して、どちらかというとIT企業に該当する会社である。ソフトバンクの子会社でもある。

IT系の企業でこれだけ離職率が低いのはかなり優秀。業界全体では3割以上に簡単に上がるところがかなり目立ち、「IT業=ブラック」というイメージも大きい。

しかし、ヤフーに限っては例外的な存在。「ホワイトな企業」に該当するのは疑いの余地がない。

給料水準が高いことはもちろんのこと、年間休日の日数が120日以上、適切な残業時間、充実した福利厚生が整っている。

営業ノルマも厳しい内容のものはない。評判サイトでも、仕事内容に関する不満の声はかなり少ない。

一部の職種では週休3日制を導入したのもヤフーである。働き方改革にも積極的に取り組んでいる。

こうした姿勢が社員にも大きく評価されていて、新卒3年以内の離職率が低い水準に収まる根拠だ。

上記以外

個別の企業ごとの離職率に関して取り上げた上記以外の企業では、新卒3年以内の離職率は10%以上には達する。30%前後にもなる事例もかなり多い。

~主な情報通信業の企業~

大塚商会、ティーガイア、野村総合研究所、光通信、TIS

新卒入社後3年以内の離職率…10~30%前後

独立系の情報通信業界の企業の離職率は概ね1~3割ほどと考えてよい。

給料水準、適正な残業時間、仕事内容のいずれにかに不備があることが多い。

特に問題となっているのが残業時間の長さである。1か月の時間外労働が45時間を超えるところが多く、60時間以上にも達する事例もある。

帰宅するのが22時とか23時という声もかなり多い。しかもレアなケースではなく、毎日これが続く。

「ホワイトな企業」では決してない。そして、これを示している指標こそが離職率の高さである。

子会社系の情報通信業界

情報通信業界という点では同じでも、大手企業の子会社に該当する企業では新卒3年以内の離職率の事情もやや異なってくる。

商社系やメーカー系では基本的に離職率が低い。

年間休日、残業時間の管理の厳しさ、福利厚生の制度は基本的に親会社とほぼ同じのため、情報通信業界に該当する子会社も働きやすい特徴が目立つ。

商社系

商社の子会社の情報通信業

~主な商社系の情報通信業の企業~

・伊藤忠商事系=伊藤忠テクノソリューションズ
・住友商事系=SCSK
・三菱商事系=日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ
・三井物産系=三井情報
・丸紅系=丸紅情報システムズ
・双日系=双日システムズ
・豊田通商系=豊通シスコム

新卒入社後3年以内の離職率…5~10%前後

親会社が総合商社である商社系の情報通信業の企業では、新卒入社後3年以内の離職率は5~10%ほどが目安になる。

30%にもなるような事例はほぼない。

総合商社そのものの新卒社員の離職率はかなり低いが、子会社もそれに似たような数値にとどまる。

メーカー系

機械メーカーの子会社の情報通信業

~主なメーカー系の情報通信業の企業~

・日立製作所系=日立ソリューションズ、日立システムズ
・新日鉄住金系=新日鉄住金ソリューションズ
・三菱電機系=三菱電機インフォメーションシステムズ、三菱電機インフォメーションテクノロジー
・NEC系=NECソフト、NECシステムテクノロジー、NECネクサソリューションズ
・富士通系=富士通マーケティング、富士通エフサス、富士通エフ・アイ・ピー
・東芝系=東芝ソリューション、東芝情報システム
・日本IBM系=日本ビジネスコンピュータ

新卒入社後3年以内の離職率…5~20%前後

メーカー系もまた独立系の情報通信業の企業に比べると新卒3年以内の離職率は低く、5~20%程度が目安になる。

ただ、商社系と比べるとやや高い数値になる。

機械メーカーになると、親会社も各企業ごとに離職率に違いがあり、ややブラックの要素が大きいところだとすぐに辞めていく人が多いことが子会社にも影響している。

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