インフラ業界への就職では文系だと採用されるのが難しいのか。人気があって倍率が高いことで知られる鉄道・電力・ガス・通信会社などは新卒でも中途採用でも入社までの難易度が高い。
全国的に展開、あるいは広域地域を代表するようなインフラ大手だと毎年大量の学生が応募する。インフラ業界は誰もが知っているような会社である例が多い。
理系と文系だと、前者は技術職、後者は事務職へ配属されることになるが、採用の選考も別々で行われる。
大学生の人口としては文系の方が圧倒的に多い。そのため、文系の就職のレベルが高いことになる。
安定しているから文系に人気

文系出身者の多くが付く職種といえば営業職である。競争が激しくて顧客獲得が難しい業種では営業の負担は大きい。
売り上げのノルマがあったり、勤務時間が長いといった特徴がある。中には自爆営業のような、ノルマで達成できなかった分は社員が買わせられるという悪質な例もある。
一方のインフラ系の企業はそれとは対照的である。
- 経営が安定している
- 競争が少ない、ノルマ少ない
- 営業職でも穏やか
このような特徴がインフラ会社の大きな特徴であり、就職した社員にとってもメリットである。
インフラ業界への就職の難易度とは!? 偏差値の順位をランキング化
インフラ業界の場合は個人の生活や企業の活動には絶対に不可欠なサービスである。言い換えると「黙っていても売れる業界」なのがインフラ会社である。
営業職に配属されても体力的・精神的にキツイ思いをする可能性が低い。営業が多い文系にとってはまさに働きやすい環境である。
こうした点がインフラ業界が文系出身者の人気の就職先となっている理由だろう。
文系だと不利になるのか?
採用人数を考えると、インフラ会社では高い技術職を持つ専門職や技術職の募集が多い。事務職も採用しているものの、これらと比べると少ない。
さらに、金融業界や商社などと比べると事務職・営業職の採用人数そのものも少ない。
文系の人にとって不利になるというわけではないものの、理系の方が有利になるのはまったく否定できない。

日本全国の学生を文理別で見ると圧倒的に文系の人口が多いのもこれに拍車をかけている。
鉄道・電力・ガス・通信会社の分野に携わる企業に就職したいという学生が多い中、実際に内定を獲得するのは難しいのが現状である。
世の中の景気が良くて売り手市場だといわれる就職事情の世界でも、インフラ業界が買い手市場になっていることがほとんど。