伊藤忠商事の採用倍率は50~100倍、文理別の就職難易度も

伊藤忠商事

伊藤忠商事の新卒採用の倍率はおよそ50~100倍と推定。総合職の就職難易度は文系が「最難関」、理系が「かなり難」で、入社できるのは運が良かった一握りの人達のみ。一般職に相当する事務職も「かなり難」。

総合商社の業界第2位だが、就職先としては非常に人気。内定獲得までのハードルは日本国内でもトップクラスの企業。

採用人数はここ数年は100~200人前後で推移。募集人員の面ではやや多い人数であるものの、それを大幅に超える応募が殺到。エントリー数は1万人かそれ以上には達すると予想。

ただし、文系と理系では事情が異なり、文系の方が難易度は高い。


職種ごとの就職難易度

職種 難易度(満5点) 推定倍率/レベルの目安
総合職(文系) ★★★★★ 100倍、最難関
総合職(理系) ★★★★★ 50倍、かなり難
事務職 ★★★★★ 50倍、かなり難

伊藤忠商事の新卒採用では総合職と事務職がある。さらに、総合職は文系と理系で分かれている。就職難易度は上記の通り。

共通点は、業界第2位の総合商社で、業界全体を通じてかなり人気の高い就職先ということで、応募者数は膨大な数に膨れ上がる。

《参照:総合商社の就職難易度の一覧! 偏差値の順位をランキング化

エントリーシートによる書類選考から最終面接まで残ることさえも困難なほど。

文理別では、理系の方は学生数そのものは少ないこともあって、若干ながら倍率は下がる。

文系の倍率は100倍、難易度は「最難関」

総合職(文系)

前述の通り、伊藤忠商事の文系向けの総合職の就職難易度は「最難関」。倍率は約100倍と推定。

採用人数は毎年100~200人ほどのうち、50~100名は総合職(文系)が占める。

ただし、応募者数が圧倒的に多いコースでもある。

総合職(文系)は応募できる条件上で学部学科の限定はない。「全学部全学科」と募集要項に記載されている。

実際に応募してくる学生は法学部、経済学部、文学部、教育学部、商学部、総合政策学部、外国語学部など様々だが、文系人口は大きく、これも競争激化に拍車をかける。

日本国内の大学生の3分の2はこれらの「文系」の学部学科に在籍。採用人数が多いとはいえ、完全に供給過剰である。

こうした事情から、伊藤忠商事の総合職の倍率は100倍と推定。就職難易度は「かなり難」との表現が妥当と判断。

>>伊藤忠商事の採用大学を調査! 学歴フィルターの事情も考察

理系の倍率は50倍、難易度は「かなり難」

総合職(理系)

理系向けの総合職の就職難易度はワンランク下がって「かなり難」。倍率は約50倍と推定。文系よりも緩やかではある。

伊藤忠商事をはじめとする総合商社は事業内容の性質上、営業がほとんどということもあって、文系出身者が大多数。

とはいえ、理系の採用枠もある。実質的に製造業で言う技術系職種のような形。

取り扱う製品の技術的な分野や社内コンピューターシステムに携わる人材として、理工系を中心とした学部学科からの採用となる。

応募する理系学生の割合は文系に比べてかなり小さい。採用枠は理系という限られた枠内での競争になり、この点で専攻分野の区別がない文系とは異なる。

したがって、理系の学生にとっての実質的な倍率はやや下がり、就職難易度も文系に比べて大幅に低い。

事務職も倍率50倍、難易度「かなり難」

事務職

事務職の就職難易度は「かなり難」。倍率は総合職(理系)と同じく約50倍程度と推定。

こちらは文系向けの職種だが、他社でいう一般職に該当。総合職(文系)よりはやや人気度が下がる。

応募できる条件上で学部学科の限定はなく、採用対象は「全学部全学科」であるものの、業務内容が総合職を補完する内容が中心になり、「主」か「従」の違いがある。

また、給料も総合職よりも低い。基本給から賞与まで総合職と事務職では金額がまったく別物。(参照:伊藤忠商事の平均年収は約1,400万円! 職種・年齢ごとでも算出

総合商社ならではの華やかなイメージが薄いと考える学生は少なくない印象。

とはいえ、就職難易度は依然として「かなり難」、倍率は約50倍と判断。

なお、事務職は女性社員の割合は大きい。男性はかなり少ない。

他社と比較して

次に、他の企業との就職難易度の違いについて比較。

前述の通り、伊藤忠商事よりも就職難易度は高い企業はかなり稀。

総合商社の中でもトップ

就職先として大人気の総合商社

伊藤忠商事はいわゆる「5大商社」の一員。

  • 三菱商事
  • 伊藤忠商事
  • 三井物産
  • 丸紅
  • 住友商事

+豊田通商、双日、兼松

就職難易度に関しては、総合商社上位5社では互いに違いはほとんどないと考えてよい。

誰もが社名を知っているはず。少なくとも総合商社への就職を目指している学生なら全員は知っているはず。

他の5大商社にはエントリーする大学生たちは、いずれも不足なくエントリーする人が多い。

ゆえに、就職難易度は同じ水準になり、いずれもかなりの競争になる。

>>総合商社の平均年収は1,000万円超! なぜ高いのか?

他の業界と比べて

資源関連業界

伊藤忠商事という企業単独の事情が就職人気度を押し上げているわけではない。

総合商社という業界そのものが、数ある業界の中でも特に就職先として人気が高いために、伊藤忠商事が就職ランキング上位に入っているのは事実。

総合商社が人気な理由は以下の通り。

  • 年収が高い(平均1,000万円超)
  • 世界で活躍できて華やかなイメージが強い点
  • 会社の知名度が高い一方、BtoB(個人向けではない)

近年は海外への転勤や駐在を嫌うという学生が増えていると言われているものの、少なくとも伊藤忠商事などの総合商社を狙う人はこれには全く該当しない。

まとめ:就活市場がこんな感じ

伊藤忠商事、あるいは大手の総合商社といえば海外勤務、給料が高い、学閥が強いといったイメージを持っている人が多いのではないだろうか。このような想像は間違ってはいない。

実際、入社後は海外に駐在するよう辞令が出たりする。給料も平均で1000万円を超えているためかなり高い水準であるといえる。

学閥についても、内定を獲得するのは旧帝大をはじめとする難関国立大、早慶上智のような誰もが知っている私立大学の学生が多数派を占める。

ネームバリューが強い会社である一方、とても激務な仕事が多いといわれる企業でもある。

第三者にとって商社と聞けばエリートで華やかな感じがするが、実際はとても体力的にキツイところでもある。

それでも、総合商社ならではの「光」の部分のイメージが世間的には広く浸透。当然ながら、就労経験に乏しい大学生にとっては、企業選択に大きく影響するところ。

ESから面接までの険しい道のり

推定値としては100倍程度の倍率になる伊藤忠商事だが、これはES選考の時点。

面接にたどり着けるのは、その中の約1割程度ではないだろうか。一次面接の段階で、倍率はおよそ10倍くらいに絞られるとみられる。

これは、他の企業にも当てはまることであるが、どんなに応募者が多くても面接に行ける人数は採用の選考スケジュールがあるため限られる。

面接に呼ばれるのは優秀な学生であると判断された人のみであると思ってよい。

そして、その中からさらに伊藤忠商事側がほしいと思った学生を選び抜いていき、最終面接を経て内定を出す。

選考プロセスはふつうの企業と変わりない。しかし、応募者数がかなり多いということもあって、内定が出るかどうかはもはや運の要素が強いといえる。

たとえ本来なら優秀であると判断されるような学生であっても不採用になる可能性も高い。


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上記では総合商社、電力、ガス、鉄道、高速道路関連(インフラ、資源関連)の就職難易度について解説。