
住宅金融支援機構の新卒採用の倍率は約20倍と予想。就職難易度は「ふつう」で、高くはないが低くもないほど。
採用大学は後述。学歴フィルターの傾向が見られ、難関校出身者が多いと読み取れる。
他の独立行政法人や政府系金融機関と似たような状況だが、就職人気度としてはそれほど高いわけではない。
職種ごとの就職難易度
職種 | 難易度(満5点) | 推定倍率/レベルの目安 |
---|---|---|
総合職 | ★★★ | 20倍、ふつう |
住宅金融支援機構の総合職の就職難易度はこのような形になる。
独立行政法人の中では比較的容易な方だが、それでも完全に「買い手市場」。
《参考:金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化》
総合職の倍率は20倍、難易度は「ふつう」

前述の通り、総合職の就職難易度は「ふつう」。倍率は約20倍と推定。
仕事内容は、融資審査、債権管理、住宅建築技術、リスク管理、経営企画、資金調達、法務、財務、まちづくりなど。
一般的な銀行などと類似するところが多いが、ビジネスモデルは根本的に異なる。民間のように、事業内容は利益追求型ではない。
知名度こそは低く、住宅金融支援機構と聞いてピンとくる大学生はかなり少ないはず。
ただ、民間企業ではない独立行政法人ということで、働く場所としてのイメージはかなり良好。
公務員に近い存在ということで、「営業ノルマがない」「長時間残業がなく、労働環境がしっかりしている」「安定している」といったプラスの印象が強い。
こうした特徴から、金融業界のみならず、公務員を目指している学生が集まりやすい。
背景にある事情を考慮すると、倍率は約20倍ほどと予想。就職難易度は大手企業と比較して「ふつう」に該当。
>>住宅金融支援機構の平均年収は850万円、賞与は244万円(4.64ヶ月分)
採用大学

住宅金融支援機構の採用大学は以下の通り。
採用大学
<大学院>
青山学院大学、大阪大学、岡山大学、九州大学、京都大学、熊本大学、慶應義塾大学、千葉大学、東京大学、東京外国語大学、東京理科大学、東北大学、豊橋技術科学大学、同志社大学、名古屋大学、新潟大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、早稲田大学
<大学>
青山学院大学、大分大学、大阪大学、お茶の水女子大学、香川大学、鹿児島大学、金沢大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、熊本大学、慶應義塾大学、神戸大学、芝浦工業大学、首都大学東京(東京都立大学)、上智大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、東京大学、東京女子大学、東京理科大学、東北大学、同志社大学、長崎大学、名古屋大学、名古屋工業大学、日本女子大学、一橋大学、広島大学、広島市立大学、法政大学、北海道大学、宮城大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、早稲田大学
出典:マイナビ2021「独立行政法人住宅金融支援機構」
住宅金融支援機構での採用実績校はマイナビにて掲載されている。
学歴フィルター:日東駒専・産近甲龍以上

住宅金融支援機構の採用実績校からは、旧帝大から早慶上智、MARCH、関関同立と地方の国公立大学ばかりなのがわかる。
極端な「学歴フィルター」ほどではないものの、全体的に偏差値が一定以上の大学ばかりが並んでいる。
私立大学に視点を置くと、日東駒専・産近甲龍以下のランク帯の大学がまったくいない。下限は東京女子大学、日本女子大学、津田塾大学、芝浦工業大学。
また、全体的に国公立大学が多い傾向。私立大学は首都圏立地ばかりであるが、国公立は全国各地からの採用がある。
「地方国公立」に該当する学校も複数ある。私大とは違って、偏差値に関するボーダーラインは特に見当たらない。
参考:就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?
出身大学を偏差値ランク帯に分けると
大学ランク別の採用実績校とするならば、以下のようになる。
大学ランク帯 | 採用実績校 |
---|---|
S | 東京大学、一橋大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、神戸大学、東北大学、北海道大学、早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学 |
A | 筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学、東京都立大学、広島大学、金沢大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、東京理科大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学 |
B | 新潟大学、金沢大学、名古屋工業大学、熊本大学 |
C | 宮城大学、豊橋技術科学大学、広島市立大学、香川大学、大分大学、長崎大学、鹿児島大学、東京女子大学、日本女子大学、津田塾大学、芝浦工業大学 |
D | ー |
F | ー |
採用実績校として公開されている大学は、ある程度学力がないと入学できないところしかない。
少なくとも一般入試であれば、偏差値は50は必要。
国公立大学に限れば、一部は47.5程度の偏差値のところもあるが、いずれも国公立大学に入れるほどの学力がなければ入学できないところ。
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業種 | 会社名 |
---|---|
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、SMBC信託銀行、みずほ信託銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、京都銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系金融 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、モルガンスタンレー、UBS、JPモルガン、シティグループ、クレディスイス、BNPパリバ、バークレイズ |
政府系金融機関 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では金融業界(銀行・保険・証券等)の就職難易度について解説。就職偏差値は「金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化」にて取り上げる。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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