JRvs南海! 関空~大阪市内の電車の2社を比較

関西国際空港へのアクセス路線である南海とJR

大阪市内と関西国際空港の鉄道網はJRと南海の2社がある。電車を使って移動する人は、いずれかを利用することになる。しかし、選択肢が1つだけというわけではない。

路線名で言うと、JR阪和線と南海本線になる。JR側の拠点駅は天王寺駅、南海側は難波駅になる。

今回はこの2つの鉄道を比較してみた。

南海電鉄とJR西日本では、同じエリアを走っているものの所要時間や運賃の料金、本数の充実度には大きな違いが見られる。



JR西日本vs南海―関空アクセス網の比較

南海電鉄 JR西日本
所要時間 44分(空港急行)

36分(特急ラピートβ)

51分(関空快速)

33分(特急はるか)

運賃 920円(なんば→関西空港)

特急は+510円(指定席)

1,060円(難波・天王寺→関西空港)

特急は+650円(自由席)

本数 空港急行=毎時3~4本

特急ラピートβ=毎時1~2本

関空快速=毎時3~4本

特急はるか=毎時1~2本

大阪市内と関西国際空港の電車での移動を考えた場合、乗り入れる2社を比較した表は上のようになる。

南海本線は言うまでもなく南海電鉄という関西地区では大手私鉄が運営する路線である。高野線と並んで2大幹線という位置づけになっている。

阪和線はJR西日本が運営する路線である。山陽新幹線などを運営しながら関西地区をカバーするJRだ。

>>南海本線vsJR阪和線! 所要時間や運賃の値段でどっちが優勢?

所要時間

南海の空港急行

所要時間を見ると、JRも南海もあまり差が見られない。追加料金なしで乗れる快速や急行電車だと南海電鉄の方が早い。逆に有料特急だとJR西日本が早い。

南海の空港急行の場合、なんば~関西空港の標準所要時間は44分である。対するJRの関空快速は51分である。

有料列車だと、南海の特急ラピートβは36分、JRの特急はるかは33分と逆転しているのがわかる。

難波地区からなら南海電鉄、天王寺・阿倍野地区からならJR西日本が優勢といえる。



運賃

関空への運賃が安い南海

なんば、天王寺から関西空港駅までの料金を比較すると、南海の方が安いのがわかる。JR線はやや割高感がある。

南海電鉄だと、なんば→関西空港の運賃は960円に設定されている。特急列車を使っても追加料金は+510円。

JR西日本だと天王寺→関西空港で運賃は1,060円である。特急列車を使うと、着席保障がない自由席ですわ+650円かかる。指定席だと+1,170円になる。

追加料金がかからない普通列車なら大差ないのは確かだが、有料特急を使うとその金額の差はかなり大きい。

JR線の場合、関西空港線に当たる日根野~関西空港間は割安運賃が適用される「電車特定区間」に含まれない影響が大きい。

参照:【理由は?】JRの「運賃」はなぜ私鉄よりも高いのか?

運行本数

電車の運行本数はいずれも同じ水準である。空港急行と関空快速はいずれも1時間当たり3~4本の運転である。特急列車もラピートβ号、はるか号ともに1時間当たり1~2本である。

関西空港線は2社で線路を共有している関係から、一方だけが増発できるわけではない。相互での協議が必要になるため、過剰な競争ができない。

朝と夜は列車の運行本数が減る。通勤ラッシュの時間帯は特に普通の通勤型の電車を多く走らせて地域輸送に力を入れる必要があるためだ。

大阪市内で満員電車になる時間帯では、南海・JRともに関空へアクセスする電車の本数が減る。

利便性は大きく違う

大阪駅へ乗り入れる関空快速

運賃、所要時間、本数では南海・JRが競争する構図になっている一方、利便性には大きな違いがみられる。発着地がどこかによって優劣が決まる。

発着地 南海電鉄 JR西日本
難波 乗継なし 天王寺駅にて乗継
梅田 地下鉄を利用

(御堂筋線・四つ橋線)

直通運転(乗継なし)
新大阪 地下鉄を利用(御堂筋線) 特急はるかは直通運転

快速は大阪駅にて乗継

※大阪環状線の駅はJRが優勢

難波地区は南海が便利

南海電鉄の場合、大阪市内のターミナル駅はなんば駅である。ほかの路線には乗り入れない。

難波地区と関西国際空港を行き来するのであれば、圧倒的に南海電鉄の方が利便性が大きい。途中で乗り換える必要もない。

交通費の予算に応じて空港急行と特急ラピートβを使い分けることもできる。

梅田地区(大阪駅)はJRが便利

大阪駅

JR西日本の場合は、天王寺駅から大阪環状線へ直通運転する列車が多い。関空快速は環状線を1周する。特急はるか号は京都駅へ向かう。

関空快速は梅田地区に位置する大阪駅にも乗り入れる。したがって、梅田地区を関西国際空港を行き来する人にとっては、JRの関空快速が便利といえる。

南海電鉄を利用するとなると、なんば駅にて地下鉄御堂筋線または四つ橋線へ乗り換える必要がある。

新大阪駅だと、特急はるか号だけは乗り入れるため、乗り換えなしで関西国際空港と行き来ができる。快速だと大阪駅にて乗り換える必要がある。

南海電鉄を使っても、なんば駅にて御堂筋線へ乗り換える必要がある。どちらの鉄道会社でも乗換1回は必要。

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