JR東日本の中途採用の倍率・職種ごとの転職難易度を調査

JR東日本のプロフェッショナル職

JR東日本の社会人を対象した中途採用の倍率および職種ごとの転職難易度について調査。大きく分けて総合職とエリア職の2パターンがあり、それぞれでレベルがまったく異なる。

4月・10月入社があり、それぞれ半年ごとに選考が行われている。転職者を対象としているが、倍率は新卒枠と同じようにやはり高い数値になっている。

JR東日本の中途採用で募集している人数は毎回300人前後であるケースが多い。人手を多く必要とする企業ということで、大量採用を行っているといえる。


職種ごとの就職難易度

職種 難易度(満5点) 予想倍率/レベルの目安
事務系総合職 ★★★★★ 100倍超。極めて難しい。
技術系総合職 ★★★★★ 100倍超。極めて難しい。
エリア職(運輸) ★★ 30倍。やや易。
エリア職(技術) ★★ 30倍。やや易。
エリア職(事務) ★★★★ 70倍。やや難。
※中途採用はほとんどプロフェッショナル職が中心。

事務系総合職とは、営業・事務企画、国際事業、法務などのことを指す。

技術系総合職とは、研究開発、IT、輸送・車両、機械設備、線路・土木構造物、建設プロジェクト、建築、列車制御システム・エネルギー・情報通信のことを指す。

これら2種類を合わせて「総合職」と呼ぶ。そして、両方ともに転職難易度が最高クラス。

エリア職(プロフェッショナル職)は現業職という言い方が一般的。

運輸は駅員やみどりの窓口の販売などを指す。

技術はメンテナンス(線路・土木)、列車制御システム・エネルギー・情報通信、車両、機械設備、土木(建設工事)、建築などを指す。

事務は国際事業・技術事務・事業用地管理を指す。

エリア職(プロフェッショナル職)は、特に現業系にて総合職に比べて大幅に中途採用の難易度が下がる。倍率もやや低めになりやすい。

これらの点では新卒でも中途採用の転職でも同じ。

総合職

JR東日本の総合職の倍率/転職難易度

  • 事務系:推定倍率は100倍超。難易度は「かなり難」。
  • 技術系:推定倍率は100倍超。難易度は「かなり難」。

事務系総合職

倍率が高い事務系

事務系は最終学歴に関しては全学部全学科を対象としているが、応募者の大半は文系の学生である。事務系総合職と呼び方をしている企業もあるが、仕事内容は同じと考えてよい。

全学部全学科はつまり「誰でも応募できる」という意味になるが、実際のところは中途採用ということで各分野の経験者が優遇される。

それでも対象になる人口が多いため、事務系に応募する人数が多くなるのは避けられない。

事務系総合職は年収がJR東日本の中で最も高い職種に当たること、将来的な幹部候補になることで、転職難易度も最も高い。

倍率は100倍以上には達する予想。数百倍という世界のため、採用される人が運の良い人に限られる。

そもそも募集そのものがない時期もある。

いずれにせと、転職難易度が「かなり難」に当たるレベルで、きわめて難しいことがわかる。

参考:JR東日本の平均年収は約700万円! 職種・年齢ごとでも算出

技術系総合職

技術職の新卒採用の倍率

技術系総合職も「総合職」という点では同じでも、業務の領域が専門的な分野になる。機械系や土木系の学部学科を卒業した社会人をターゲットにした職種。

さらに、中途採用のためこれらに関係する仕事を前職でやってきた人達が優遇される。

専門的な領域だが、JR東日本という超大手企業かつ年収が高い総合職のため、倍率も100%以上になると予想。

転職難易度は同じく「かなり難」という表現になる。事務系総合職よりは多少難易度が下がるかもしれないが、それでも実感できるほど容易なレベルにはならない。

研究開発、IT、輸送・車両、機械設備、線路・土木構造物、建設プロジェクト、建築、列車制御システム・エネルギー・情報通信のどれも転職難易度の違いはないと考えてよい。

正式データがないため実際の数値とは異なるかもしれないが、背景の事情をもとに考えるとこのあたりが適当かと思う。

エリア職(プロフェッショナル職)

JR東日本のエリア職の倍率/転職難易度

  • 運輸系:推定倍率は30倍。難易度は「やや易」。
  • 技術系:推定倍率は30倍。難易度は「やや易」。
  • 事務系:推定倍率は50~100倍。難易度は「やや難」。

>>倍率はいくつ?JR東日本のプロフェッショナル採用!

駅・乗務員(運輸系)

運輸系に当たる駅・乗務員のエリア職は、駅員・車掌・運転士などの乗客と接する仕事内容になる職種。

中途採用においても意外と人気のあるコース。

倍率は約30倍くらいと予想。中途採用の世界ではそれほど高い数値ではない。

転職難易度でも「やや易」という表現が妥当ではないか。

かつてはかなり人気の高い職種であったものの、近年は働き方改革などで残業時間が少ないこと、カレンダー通りの休みなどを重視する転職者が多くなったため、徐々に不人気になりつつある。

テクニカルエンジニア

「テクニカルエンジニア」とは、メンテナンス(線路・土木)、列車制御システム・エネルギー・情報通信、車両、機械設備、土木(建設工事)、建築を指す。

エリア職であるが、同じく現業職に該当する職種になる。

線路や列車車両、駅の設備などの機械・土木に関する仕事内容になる。

倍率は同じく約30倍くらいと予想。技術系の中途採用としてもそれほど高い競争ではない。

したがって、転職難易度は「やや易」に当たる。

国際事業・技術事務・事業用地管理

国際事業・技術事務・事業用地管理の3つの職種もエリア職に当たるが、前者2つの現業職とは違って事務職の性質が大きい。

事務系総合職と似ているものの、こちらは転居を伴う転勤が原則ない。

事務系ということでオフィスワークが多いことから、その分「楽」というイメージが大きく転職市場でも人気が高い。

倍率が50~100倍の範囲に入ってくると予想。

転職難易度は「やや難」という表現になる。

同じJR東日本でも、ここを狙って応募する人が多いのではないか。

全体の転職動向

採用人数が300人であるのに対して、応募者はだいたい10,000人近くになるといわれている。単純計算すると、倍率は30倍以上ということになる。

特に首都圏では誰もが知っている鉄道会社ということもあり、どうしても中途採用の選考に臨む人が多い。また、鉄道に興味関心がある人も数多く挑戦する傾向にある。

新卒時にJR東日本の選考を受けたが不採用となった人が一度どこか別の会社に就職して後で中途採用で再びJR東日本を受けるという人もいるようだ。

安定度に加えて趣味の分野でも「鉄道会社」は多くの人が目指す企業であるということが、経験者採用枠の倍率も高い傾向になっている理由である。

離職率も高いのか?

ところで、どうして中途採用にも関わらず一度に何百人もの人手が必要となるのか、疑問に思ったことはないだろうか。普通の会社の場合、キャリア採用では10人以下という場合が多い。

忘れてはならない点は、JR東日本の中途採用の募集職種は「プロフェッショナル職」という現業職であるという点だ。特に駅員としての人材を多く募集している。

駅員の仕事内容は決して楽なものではないのは事実だ。運行状況が乱れると長時間労働を強いられることがしばしばある。また、乗客からのクレームの対象ともなりやすい。さらに、人身事故における遺体の後片付けを行うのも駅員の仕事である。

体力的にも精神的にもきつい仕事であり、ストレスが溜まる職業といえるかもしれない。しかも、多くの人が敬遠したい「3K(きつい・汚い・危険)」と呼ばれる種類の職業ともいえる。

そうした事情から、世間一般では高い人気のあるJR東日本だが、離職率が高いにもまた事実ではないだろうか。そんなこともあり、毎年多くの新人を中途採用にて確保していると考えられる。


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