JR貨物の新卒採用の倍率は推定50倍! 職種ごとの就職難易度

JR貨物

JR貨物の新卒採用の倍率は全体では50倍程度と推定。プランナー職(総合職)は約50倍、プロフェッショナル職は約20倍程度になるのではないか。

採用人数はすべて合わせると40~60人前後で毎年推移している。一方の応募者数は数千人規模になるよ思われる。

就職難易度に関しては一言で言うと「やや難」というレベルだろう。内定獲得ができる学生は優秀な人物と判断した人に限られるのは言うまでもない。

JR各社の中では、旅客鉄道(JR東日本、JR東海、JR西日本など)に比べると不人気だが、一般的な上場企業よりは知名度が高いため、大学生からもある程度は人気。


職種ごとの就職難易度

職種 難易度(満5点) レベルの目安
事務系総合職(文系が主流) ★★★★ やや難
技術系総合職(理系が対象) ★★★ ふつう
プロフェッショナル職 ★★ やや易
※新卒採用は2コースに分かれて採用選考が行われる

JR貨物の新卒採用の就職難易度はこのような形になる。

採用人数の内訳は、事務系・技術系ともにほぼ同じくらいであるが、日本国内の大学を見ると文系に分類される学部学科に所属する人の割合が高いため、倍率は圧倒的に事務系総合職で高くなる。

一方の技術系は採用人数に対して応募者数はそこまでは肥大化しない。応募する学生が工学部などに限られるため、事務系と比べて倍率が下がる。

とはいえ、大前提としていずれの職種も倍率が高くて競争が激しいのは確か。そもそも人気の高い鉄道事業者の1社であるため、難関に内定が取れるところではない。

参照:鉄道会社の就職難易度の一覧! 偏差値の順位をランキング化

事務系は難易度が「やや難」

事務系総合職

事務系の就職難易度は「やや難」。倍率は約50倍と推定。

事務系とは、募集要項では次のように記載されている。

  • 営業:法人を対象とした新規顧客開発営業、フォロー
  • 運輸:商品(列車ダイヤや輸送力)開発、列車運行状況管理
  • 運転士:列車の運転業務
  • 開発:土地開発、新規事業の立ち上げと運営
  • 経営統括:総務、人事、経理、経営企画

全学部全学科を対象としているが、応募者の大半は文系の学生である。仕事内容は旅客鉄道(JR○○)とほぼ同じと考えてよい。

全学部全学科はつまり「誰でも応募できる」ことを意味する。日本の学生の割合別で見ても文系が全体の7割を占めていることもあり、事務系に応募する人数が多くなるのは避けられない。

こうした背景をもとに考えると、JR貨物の事務系プランナー職の倍率は50倍近くには達すると考える。採用人数が少ない年だとそれ以上に達することも大いにあり得る。

応募人数が公表されていないため、正確な数値は不明で実際の数とはかけ離れている可能性もあるが、就職難易度が「やや難」に当たるレベルにはなる。

技術系の難易度は「ふつう」

技術系総合職

技術系プランナー職の就職難易度は「ふつう」レベル。倍率は約30倍と推定。

仕事内容に関しては、募集要項に記載されている。

  • 車両:機関車や貨車の設計・開発、検査管理
  • 保全:駅改良業務・工事保守計画
  • 情報システム:社内システムの保守改善

車両や線路、設備の管理や開発に携わるのが技術職。

一般企業では、技術系の職種では採用対象とする学部が募集要項にて「機械系、電気・電子系、情報系、物理化学系、生命科学系」と明記されているところが多い。

JR貨物ではこのような文言はなく、建前上は文系でも応募できる。

しかし、実際のところは工学部や理学部などの理系の学部学科に所属する学生をターゲットとするはず。文系からの内定は難しいのが実情。

応募できる学生が限られていることもあり、倍率は30倍程度が1つの目安になると考える。

就職難易度は「ふつう」という表現が妥当ではないか。大手企業の中では難しくもなければ簡単でもない。

同じく正式データがないため実際の数値とは異なるかもしれないが、背景の事情をもとに考えるとこのあたりが適当かと思う。

プロフェッショナル職は「やや易」

プロフェッショナル職はいわゆる現業職。総合職は主にオフィスワークであるのに対して、こちらは現場での作業や管理等が中心。

就職難易度は「やや易」レベル。倍率は約20倍と推定。

仕事内容は以下のように募集要項に記載されている。

・貨物の運送申込の受付や発送調整に関わる業務
・駅を発着する貨物列車の入換に関する業務
・機関車や貨車のメンテナンス業務
・線路、通信や電力設備の保守点検業務
・各種建築物の維持管理業務 等

(入社数年後本人の希望等により、下記のような業務を行うこともできます。)
・法人を対象とした新規顧客開発営業、フォロー業務
・商品(列車ダイヤや輸送力)開発業務
・列車運行状況管理業務
・運転士
・各種業務改善
・機関車や貨車の設計・開発業務
・駅改良業務
・土地開発、新規事業の立ち上げと運営

JR貨物「募集要項ープロフェッショナル職

「鉄オタ」と呼ばれるような鉄道に興味関心が強い学生によっては憧れの職種。

しかし、全体的に見ると現場での仕事となるために敬遠する学生が少なくない。ゆえに、応募者数も総合職と比べて少なめ。

特に保守点検や設備管理を行う技術系プロフェッショナル職では人気が低く、倍率は5倍程度にまで下がることも予想。

もっとも、プロフェッショナル職の採用人数は数十人で毎年推移。JR○○のような旅客鉄道会社と比べると大幅に少ない。

就職難易度も企業全体ではそう高くはないが、プロフェッショナル職に限られば倍率・難易度ともにJR貨物の方が高くなりやすい。

出身大学はどこが多い?

採用大学

「学歴フィルター」とは、出身大学で選考での有利・不利が決まる制度を指す。膨大なESを効率よく振るいにかける手段として使われる。

JR貨物の採用大学を見てみると、学校名を偏差値別で見てみると以下のような感じになっている。

内定者の出身大学
社員数の大小 主な大学
毎年採用実績校に載る大学 旧帝大:東京大、京都大、北海道大、東北大、名古屋大、大阪大、九州大、東工・一橋・神戸など

早慶上智:早稲田・慶應・上智

MARCH:明治大・青学大・立教大・中央大・法政大

関関同立:関西大・関西学院大・同志社大・立命館大

上位ランクの国公立大

日東駒専・産近甲龍クラス、工業系の私立大学

地方の公立大学

少ない 上記以外の私立大学

>>就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?

JR貨物では事務系・技術系いずれのプランナー職(総合職)では難関大学が優勢。

プロフェッショナル職いずれの職種においても所属する大学名はそれほど影響がない傾向にある。

中でも事務系は厳しい競争のため、難関大学出身者が多いイメージが強いのは否定できないが、技術系はさまざまな出身大学が採用実績校に記載されている。

国公立大なら旧帝大クラス、私立なら早慶上智クラスという大手企業もあり、JR東日本、JR東海、JR西日本の総合職では完全に高学歴限定。

ただ、JR貨物はここまで明確に「学歴フィルター化」はしていない。

参照:鉄道会社への就職で有利/不利になる大学! 学歴フィルターを考察

採用実績校

リクナビでは、JR貨物の採用実績校は以下のように記載されている。

愛知学院、愛知工業、青山学院、秋田、足利工業、茨城、岩手、宇都宮、愛媛、大分、大阪市立、大阪、大阪府立、岡山、お茶の水女子、香川、学習院女子、学習院、鹿児島、神奈川、金沢、関西、関西学院、北九州市立、北九州、九州工業、九州、京都工芸繊維、京都、共立女子、杏林、熊本工業、熊本、敬愛、慶応義塾、工学院、神戸商船、神戸、國學院、駒沢、駒澤、埼玉、佐賀、札幌学院、札幌、滋賀、静岡県立、静岡、芝浦工業、首都大学東京、上智、信州、成蹊、聖心女子、清泉女子、西南学院、専修、高崎経済、拓殖、千葉工業、千葉、中央、筑波、津田塾、帝京平成、電気通信、東海、東京外国語、東京海洋、東京経済、東京工業、東京商船、東京情報、東京女子、東京、東京電機、東京都市、東京都立、東京農業、東京農工、東京理科、同志社、東北、東洋、徳島、獨協、富山、長岡技術科学、長浜バイオ、名古屋工業、名古屋、奈良女子、新潟、日本女子、日本、日本文理、函館、八戸、一橋、広島、福島、北京外国語(中国)防衛大学校、法政、北海学園、北海道工業、北海道、武蔵工業、武蔵、室蘭工業、明治学院、明治、山形、山口、山梨、横浜国立、横浜市立、立教、立命館、龍谷、早稲田

引用:リクナビ2021「日本貨物鉄道株式会社」

旧帝大、早慶レベルの超難関大学から偏差値が低いいわゆる「Fランク大学」まで様々なのが読み取れる。

ただし、難関大学の学生は総合職として入社し、プロフェッショナル職は中堅大学以下の学生が多めになりやすい。

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