
近畿大学生の就職において学歴フィルターがある企業の選考においては有利になるのか、それとも逆に不利になるのか。受験者数が日本一の大学で知名度も高い。
入試の偏差値も決して低いわけではない。産近甲龍クラスの中では少なくとも最も知名度が高い。
東京にある近大と同程度の難易度の大学として日東駒専があるが、その中でも日本大学に次いで学生数が多い。
就職の世界では学歴フィルターが今も根強く残る中、近畿大学というネームバリューはどうのように働くのか。
大手企業だと近大では不利?
近畿大学だからといって就職において不利に働くということはないだろう。大半の企業なら大手、中小を問わず書類選考で大学名だけで落とされる可能性は低い。
しかし、残念ながら超大手企業と呼ばれる企業においては学歴フィルターで不利になるかもしれない。
例えば、以下のような特徴がある会社は超大手企業に入る。
- TVCMを放映
- 東証一部上場
- 業界シェアトップ
難関大学を採用ターゲット校としていて、旧帝大などの上位国立大や早慶上智のような最難関私大の出身者が多い会社だと近畿大学ではダメという事例もある。

業界によっても学歴フィルターの有無は異なってくる。具体的には、以下のような業界が学歴フィルターの偏りが強い。
- 金融(都市銀行・保険・証券)
- 航空会社
- 総合商社
- インフラ(鉄道・電力・ガス)
- 石油元売会社
銀行・保険・証券のような金融業界をはじめ、航空業界、総合商社、インフラ業界では産近甲龍クラスの学校だと学校名だけで不利になることもある。
面接にさえ進めなくて落とされることもある。国立なだ旧帝大レベル、私立なら早慶上智レベルでないと面接にも呼ばれない会社もある。それが超大手企業に入るようなケースだ。
こうしたところだと近大では学歴フィルターに引っかかってしまう。
就職できないという噂はウソ
いくら超大手企業に就職するのが難しい可能性があるからといって、それが「就職できない」という意味ではない。
東証一部上場企業でも学歴フィルターがある会社は全体の中野ごく一部に限られる。知名度が高く手テレビCMを放映している会社も一部に限られる。CMなしの会社の方が多数派である。
近畿大学出身者の社員が多い会社も少数派では決してない。
「近大だと上場企業には就職できない」という噂があるが、これはまったくの嘘である。
就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?
近大だとブラック企業へ行く人が多い?

なお、ブラック企業は入社できるがホワイト企業だと近大では難しいという声もあるが、こちらも事実とは言い難い。
ホワイト企業に入る学生も一定数は必ずいる。ホワイトかブラックはそもそも会社の規模や知名度よりも社風によって左右される部分が多い。
東大・京大などの旧帝大国立大学、早慶上智の最難関私立大、あるいは上位私大といえるMARCHや関関同立でもホワイト企業に入る人もいればブラック企業に当たってしまう人も大勢いる。
ホワイト企業でも学歴フィルターがない会社は山ほどあり、むしろ多数派といえる数である。一方のブラック企業でも学歴フィルターが強いところもある。
近畿大学に所属する学生が学歴フィルターをはじめとする就職の有利不利の事情を気にする必要は決してない。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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