神戸製鋼所の採用大学は、東大、京大、東工大、一橋大、阪大、神戸大、名大、東北大、九大、北大、早稲田大、慶應義塾大、上智大、ICU、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大、学習院大、東京理科大、関西大、関西学院大、同志社大、立命館大、筑波大、横浜国大、千葉大、東京都立大、東京外大、電通大、お茶女大、埼玉大、名市大、名工大、京都工芸繊維大、大阪府立大、大阪市立大、金沢大、岡山大、広島大、信州大、静岡大、滋賀大、熊本大、小樽商科大、岩手大、秋田大、山形大、茨城大、宇都宮大、群馬大、東京学芸大、長岡技科大、豊橋技科大、三重大、福井大、和歌山大、山口大、香川大、徳島大、愛媛大、九工大、鹿児島大、琉球大、国際教養大、高崎経済大、兵庫県立大、高知工科大、成城大、明治学院大、津田塾大、日本大、専修大、甲南大、南山大、芝浦工大、工学院大。
出身大学の学校名によって書類選考の合否が決まる「学歴フィルター」が完全に存在すると判断し、その基準は偏差値では55前後。
とはいえ、事務系(文系)と技術系(理系)では採用されやすい大学の基準は異なる。出身大学は特に前者で超高学歴に偏りやすい。
主な採用大学

神戸製鋼所の採用大学は下記の通り。
- 神戸製鋼所の主な採用大学
- 東京大学、京都大学、東京工業大学、一橋大学、大阪大学、神戸大学、名古屋大学、東北大学、九州大学、北海道大学、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学、東京理科大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学、筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、東京都立大学、東京外国語大学、電気通信大学、お茶の水女子大学、埼玉大学、名古屋市立大学、名古屋工業大学、京都工芸繊維大学、大阪府立大学、大阪市立大学、金沢大学、岡山大学、広島大学、信州大学、静岡大学、滋賀大学、熊本大学、小樽商科大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、茨城大学、宇都宮大学、群馬大学、東京学芸大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学、三重大学、福井大学、和歌山大学、山口大学、香川大学、徳島大学、愛媛大学、九州工業大学、鹿児島大学、琉球大学、国際教養大学、高崎経済大学、滋賀県立大学、兵庫県立大学、高知工科大学、成城大学、明治学院大学、津田塾大学、日本大学、専修大学、甲南大学、南山大学、芝浦工業大学、工学院大学、西南学院大学、立命館アジア太平洋大学、奈良先端科学技術大学院大学、北陸先端科学技術大学院大学、北里大学、産業医科大学
上記はマイナビの採用実績校に記載されている大学一覧。
採用人数が毎年150名前後(技術系:約100名、事務系:約50名)があるが、上記の一覧から一部を除いてほぼすべての出身大学は誰もが知っている有名な大学が多いのが読み取れる。
学歴フィルターの対象範囲

神戸製鋼所における大学群ごとの採用の有無をまとめると、次のようになる。
大学群/職種 | 技術系(理系) | 事務系(文系) |
---|---|---|
旧帝大 | 有 | 有 |
早慶上智 | 有 | 有 |
難関国公立 | 有 | 有 |
GMARCH、関関同立 | 有 | 有 |
地方国立(駅弁大学) | 有 | 有 |
底辺公立 | 有 | 少 |
日東駒専、産近甲龍 | 有 | 少 |
大東亜帝国、摂神追桃 | 無 | 無 |
Fラン | 無 | 無 |
ボリュームゾーンは国公立全般と早慶上智、GMARCH・関関同立。
俗に言う「学歴フィルター」がある程度確実に存在すると判断。具体的な基準は下記の通り。
- 国公立大学はすべてOK(駅弁大学、地方公立大学まで)
- 私立大学は概ね偏差値55以上(日東駒専・産近甲龍以上)
絶対的な下限となるのは上記の条件。これに満たない大学からの採用はないと考えてよい。
偏差値上の下限は、国公立大学は地方国立の45~50程度、私立大学は55前後。
同じ鉄鋼業界に分類される日本製鉄(旧新日鐵住金)よりは難関大学への偏りは幾分小さい。
《参考:就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?》
超大手一流企業では採用数が著しく少ない「日東駒専」「産近甲龍」の各大学からも採用があることで、大学名で有利・不利が決まる「学歴フィルター」のボーダーラインこそはそれほど厳しくはない。
とはいえ、「大東亜帝国」「摂神追桃」クラスの各大学からの採用は確認できず、高学歴勢に偏っているのは確か。
採用されやすい大学はどこ?
神戸製鋼所にて採用されやすい大学とそうではない大学を一覧化すると、下記のようになるだろう。
有利/不利 | 対象大学 |
---|---|
優勢 | 旧帝大+3(東京大学、一橋大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、九州大学、東北大学、北海道大学) 早慶上智(早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学) 筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、電気通信大学、大阪府立大学、大阪市立大学、名古屋市立大学 GMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学)、東京理科大学 関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学) |
中立 | 日東駒専(日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学) 産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学) 南山大学、福岡大学、西南学院大学 4工大(芝浦工業大学、工学院大学、東京電機大学、東京都市大学) |
劣勢 | 上記以外 |
まず就職者数で多いのが、旧帝大(東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、東北大学、北海道大学)とそれに準じる一橋大学、東京工業大学、神戸大、そして早慶上智(早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学)。
旧帝大に次ぐ難関国公立大学に該当する筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、東京都立大学、大阪府立大学、大阪市立大学、広島大学、岡山大学、金沢大学なども在籍学生数の割には多め。
次に、GMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)。ここまでは優勢の範囲。
中立に該当するのは、成成明学(成蹊大学、成城大学、明治学院大学)、日東駒専(日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学)・産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)、四工大(芝浦工業大学、東京都市大学、東京電機大学、工学院大学)など。
ここは有利ではないものの、不利でもない範囲になると考える。
一方、偏差値55に満たない私立大学は全体的に不利になると判断。俗に言う「Fランク大学」からの採用にも乏しい。
大学別採用人数

下記は神戸製鋼所の大学別採用人数。
大学名 | 採用人数 |
---|---|
京都大学 | 5名 |
大阪大学 | 14名 |
神戸大学 | 11名 |
東北大学 | 4名 |
九州大学 | 6名 |
北海道大学 | 5名 |
早稲田大学 | 5名 |
慶應義塾大学 | 4名 |
明治大学 | 3名 |
立教大学 | 3名 |
中央大学 | 3名 |
関西大学 | 6名 |
関西学院大学 | 7名 |
同志社大学 | 3名 |
立命館大学 | 5名 |
東京都立大学 | 3名 |
大阪府立大学 | 3名 |
岡山大学 | 4名 |
滋賀大学 | 3名 |
豊橋技術科学大学 | 5名 |
福井大学 | 5名 |
徳島大学 | 7名 |
日本文理大学 | 7名 |
上記は2020年4月入社の主要大学別就職者数を示した表である。これは大学通信ONLINEの調査によるもの。
5名以上の就職者を輩出したのは、大阪大学、神戸大学、関西学院大学、徳島大学、日本文理大学、九州大学、関西大学、京都大学、北海道大学、早稲田大学、立命館大学、豊橋技術科学大学、福井大学の13校。
日本文理大学を除いては、国立大学または早慶、MARCH、関関同立のいずれかに該当。
職種別の採用大学の傾向

神戸製鋼所では、同一企業でも以下の職種が新卒採用で用意されている。
- 事務系(文系)
- 技術系(理系)
前述の通り、今回のテーマである「学歴フィルター」はどちらでもあるのは確実だが、厳しさで言えばやはり文系向けの「事務系」。
参考:
理系を対象とする技術系よりも採用人数が少ない一方、応募者数は多くなりやすいのが事務系ならではの特徴。
より効率的な選考を実施するために書類選考にて大学名で振るい分けている可能性が考えられる。
事務系(文系)はGMARCH、関関同立以上

神戸製鋼所の事務系(文系)においては、MARCH、関関同立以上の偏差値ランク帯の大学出身者が大きい割合を占める。これだけでも過半数になる印象。
日東駒専・産近甲龍からも少数ながら採用があるものの、割合的には小さい。全体の8~9割超が難関国公立大学とMARCH・関関同立以上。偏差値は国公立大学は55以上、私立大学は60以上。
「駅弁大学」と呼ばれる地方国立大学からの採用はかなり少なめ。理系とは対照的に、文系では都市部立地の大学が多い傾向。
地方国立大学はそもそも在籍する学生数が大都市部の私大よりもどこも少ないのが理由と考える。
技術系は国公立大学が多い

一方、神戸製鋼所の技術系(理系)は、国公立大学全般とMARCH、関関同立クラス、さらには日東駒専・産近甲龍、四工大もある程度の採用数がある。
割合は、国公立大とMARCH、関関同立以上で6~7割、ここに中堅私大を加えて8~9割程度になると推定。
技術系ならではの特徴として、地方部の国公立大学からの採用が結構ある点が挙げられる。いわゆる「駅弁大学」と呼ばれる各都道府県の県庁所在地にある国立大学から豊富に採用例がある。
文系とは違って、難関私立大学の学生の中で理工系学部に所属する学生の総数が少ない一方、地方部の国公立大学は総合大学であれば理系学部の学生の方が多い点が背景にある。
さらに、国立大学では神戸製鋼所などの民間企業と官民共同研究に取り組んでいるところが多く、神戸製鋼所を就職先として志望する動機が豊富なのも、採用者数が多い理由と考察。
もっとも、地方国立は偏差値的に低いといわれることがあるが、ある程度学力はなければそもそも入れない。神戸製鋼所の技術系の選考で優位に立てる環境を獲得するのは大変なことなのは確か。
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業種 | 会社名 |
---|---|
自動車 | トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、マツダ、SUBARU、三菱自動車工業、スズキ、デンソー、アイシン精機、豊田自動織機、ボッシュ |
電機、重機、工作機械 | 日立製作所、ソニー、パナソニック、三菱電機、ファナック、安川電機、三菱重工業、ダイキン工業、小松製作所、クボタ、富士通、東芝、シャープ、京セラ、リコー、日本電産、村田製作所、東京エレクトロン、オムロン、キーエンス、ローム、コニカミノルタ、ミネベアミツミ |
鉄道 | JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR北海道、<鉄道車両メーカー>、<信号機メーカー> |
総合商社 | 三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、丸紅、住友商事、豊田通商、双日、兼松 |
電力・ガス | 東京電力、中部電力、関西電力、東京ガス、大阪ガス |
石油(資源エネルギー) | ENEOS(旧JXTG)、出光興産、コスモエネルギーHD、国際石油開発帝石 |
情報通信 | NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク |
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行、三井住友信託銀行、新生銀行、三菱UFJ信託銀行、横浜銀行、千葉銀行、福岡銀行、静岡銀行、京都銀行 |
保険 | 損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険、日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券 |
信販 | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード |
政府系金融機関 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本取引所グループ、日本証券金融、農林中央金庫、商工中金、日本政策金融公庫、住宅金融支援機構 |
上記では業界別に各企業の採用大学または出身者が多い大学について解説。学歴フィルターの傾向は濃いところと薄いところがある。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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