高卒コンプレックスとは!? 実態調査から見えた内容

高卒コンプレックス

高卒コンプレックスとはどのようなものなのか。聞き取りからの実態調査では、大学には進学せずに就職した人たちの意見から見えてきたものの内容には共通点が複数見つかる。

最終学歴が高校で、その後は進学しなかった理由は各個人によって様々である。

しかし、その後の待遇に関しては同じ傾向にある。中でも大卒の人達が多数派になる職場や環境では一種の「村八分」と同様な感じになることもある。


高卒コンプレックスとは

高卒コンプレックスの意味と特徴

・大卒との違いから感じる劣等感
・高卒/大卒との給料、仕事内容、昇進などの待遇差が理由
・割合的に大卒>高卒だと特に意識しやすい

高卒コンプレックスとは、大学には進学せずに高校卒業と同時に就職した人達が抱える悩みおよび不満のことを意味する。ある種の劣等感を指す言葉でもある。

完全なる実力主義の世界、あるいは大卒者がいないもしくは少数派の集団内では高卒であることで何か不利な立場に立たされることはない。

しかしながら、学歴が重視される世界、大卒者が多数派を示す集団内では高卒であるというだけで「仲間はずれ」に近い存在にされることがある。

仕事では、給料や昇進、仕事内容、福利厚生に不利になることが見られる。

大卒よりも給料が大きく低い水準に抑えられていたり、出世がほとんどできない仕組みだったり、仕事内容が現場のみといった例が存在する。

高度経済成長期の時代、高校卒業後は働くという人が多数派で大学へ進学する人が少数派だったことで「高卒コンプレックス」はほとんどなかった。

しかし今では大学全入時代となり、大卒が当たり前になった以上、高卒は社会の中の少数派になった。時代的な流れも理由に上げられる。

具体的な内容

高卒コンプレックスの内容 詳細
給料が低い 初任給のみならず、その後の昇給やボーナスの支給額など給料の面全体で高卒が大卒よりも大幅に不利に扱われやすい。
昇進が遅いまたは不可 出世・昇進のスピードが最終学歴だけで決まることも。勤続年数や実績よりも学歴が優先される職場もある。管理職にはなれないケースも。
仕事内容が雑用に近い 仕事内容が大卒と高卒で明確に分離されている企業は多数存在。現場系が中心。雑用に近いものなことも。
コミュニティーからの排除 大卒が多数派のコミュニティーでは、話について行けずにはぐれてしまうことがある。排除されるような感覚になりやすい。

上記の4点が主な高卒コンプレックスの内容である。

いずれも比較対象は大学に進学して卒業した大卒の人たちである。それと比べた場合の高卒という最終学歴が理由で不利な立場に立たされる事例をまとめる。

給料が低い

給料に関する内容は高卒コンプレックスの代表的な事例である。金額的に表れるため、誰もが実感する問題でもある。

初任給から高卒と大卒という最終学歴の違いで金額が区別されている職場はかなり多い。公務員の世界でさえ、試験内容が異なるということで初任給に差が生じている。

実際の現場では、大卒・高卒ともに同じ仕事内容で業務遂行量も同一ということが少なくない。違いは給料だけなんていうことがよくある。

厚生労働省の「平成28年ー賃金構造基本統計調査」という統計データによると、高卒と大卒の生涯賃金の差は約5,000万円近くになるという数値がでている。

高卒が給料に関する分野で不利に立たされるのは完全に最終学歴の違いだけの点があるのも否定できない。劣等感を感じる合理的な理由はここにはある。

昇進が遅いまたは不可

昇進のスピードや可否についても、高卒と大卒では違いが見られる職場が結構ある。

学歴が重視されている職場を中心に、大卒というだけで出世が早く、逆に高卒というだけで実績があってもなかなか出世できないケースがこれに当たる。

大卒よりも高卒が入社したのがかなり早い時期だったのに、大卒の方があっという間に昇進して偉くなったなんてこともある。

実力による結果に関係ない昇進なら、ここでの決定的な違いは最終学歴だと判断できる。大卒と高卒の差というだけで昇進に影響するなら、高卒の人にとっては都合が悪い以外何ものでもない。

さらに、高卒の人は昇進そのものは不可能という事例もある。一般職のように「主任まで」とか「係長まで」という感じで、管理職にはなれないなんてことも。

これらの事情もまた、高卒コンプレックスを感じる原因にもなる。

仕事内容の違い

最終学歴で仕事内容に違いがあることもよくある例に該当する。

大卒者は事務・企画管理・営業や研究・設計・開発に携われる一方で、高卒は製造現場のみというメーカーがよくみられる。

高卒のため、仕事内容が限定されてわけだ。すべての職場に該当する共通点ではないものの、このような形式を取る例はレアではない。

実際のところ、「総合職」として採用されるのは完全に大卒以上に限られている。

給料面とも重複するが、仕事内容が同じであってもしても今度は高卒者は基本給が大卒よりも安い例もこれと似ている。

仕事内容そのものが違う、または同一労働でも異なる賃金という格差があることで、高卒コンプレックスが生じる。

ここでも高卒の人が劣等感を感じる明確な理由が存在する。

コミュニティーからの排除

大卒者が多数のコミュニティーの場合、高卒の人がその仲間の輪に入る難易度はかなり高い。

会話の内容が大学時代に関することだったりする。そんな話の内容になれば、そもそも大学に行ったことがない高卒者は全く理解できるはずがない。

自然と疎遠になってしまう原因になる。大卒者の方は決して悪気がなかったとしても、高卒者がその輪から排除されたと感じてしまうことにつがなるかもしれない。

また、高卒であるがためにそもそもコミュニティーに入れてもらえないこともある。

大卒の人達が高卒とは関わらないとうに大学に関する話を積極的に持ち出すとうにして、高卒者を排除させるようにふるまうケースもゼロではない。

職場での給料や昇進、仕事内容の待遇差のように明確な区別があるものではないが、仕事高卒コンプレックスという劣等感が生じる原因に直接結びつくものになるのは避けられない。

高卒コンプレックスの間違った点

非合理的な高卒コンプレックス

ただし、高卒コンプレックスで感じるような内容のほとんどは、実際には存在しない内容であるのも事実である。

給料面が低いこと、昇進のスピードが遅いこと、仕事内容が違うことが、高卒の人には何の価値もないという意味ではない。

どんな職業であるとはいえ、高卒であろうとその人がいないと職場全体は悪影響を受けることになる。業務が円滑に回らなくなる。

高卒者がいなくなると、すべて大学者で遂行しなければならなくなる。ますます人手不足が深刻なものになり、世の中全体が悪くなる原因になる。

また、大学と高卒はそれぞれ1つのグループのようなものでもある。

大卒が多数派のコミュニティーでは高卒がコンプレックスを感じるほど疎遠になるかもしれない。しかし、これが逆の立場になれば話も逆になる。

高卒が多数派のコミュニティーでは、今度は大卒の人がなかなか輪に入れずにコンプレックスを感じることになるかもしれない。

最終学歴が異なることでこれまでの経歴も異なる。価値観や経験に違いがあるのは当たり前なのはどうしても避けられないが、それでもコンプレックスを感じなければならない合理的な理由はない。

大卒でも学歴コンプレックスがある

学歴コンプレックス

ところで、最終学歴によるコンプレックスは高卒に限った話ではない。大卒でも、今度は出身大学の名前によってコンプレックスを感じる事例がある。

これが「学歴コンプレックス」である。就職の世界では学校名で有利・不利が決まる「学歴フィルター」もある。

大学の入試の難易度(偏差値で示される)が高い大学出身だと優越感に浸る一方、レベルが低い大学出身だと劣等感を感じることがある。

同じ大卒という括りとはいえ、その中でも序列のような階級制度があって、ここでコンプレックスが存在している。

高卒と大卒のように給料による違いは少ないものの、仕事内容、就職の選考での優勢劣勢に差が出る。

>>国立大学の序列とは!? レベルごとの「階級」を順位化

>>私立大学の序列とは!? レベルごとの「階級」を順位化



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