休日出勤で「手当なし+代休なし」、法律的に完全OUT!?

休日出勤の手当と代休の事情

休日出勤において「手当なし・代休なし」という組み合わせはOKなのか、それともNGになるのか。

結論から言うと、完全にNGである。法律上でもまったくの違法行為に当たり、会社側には休日出勤手当を支給するか、代休を与えるかのいずれかを行わなければならない。

もし仮に休日出勤したのに手当がなく、代休もなかった場合、労働者が裁判で訴えた場合には完全に労働者が勝訴、経営者側が敗訴という形になる。




休日出勤=手当支給or代休取得

休日出勤の報酬 詳細
手当を支給 時間外労働に当たるため、基本給とは別途報酬を支給する義務が生じる(残業と同じ)
代休を付与 土日休み・平日出勤日の場合は平日に1日代休を付与することに(有休と同じ)
手当・代休ともに無し 完全に違法

休日出勤手当を支給の場合

休日出勤の手当

休日出勤手当を支給する会社の場合、その手当の金額の計算方法は残業代と同じ形になる。基本給を時間給で落ち変えた場合の金額に1.25倍上乗せた金額になる。

8時間勤務したと仮定すると、休日出勤の場合は残業8時間分の報酬がもらえることとなる。

通常の労働による給料よりも安い金額で支給することはあってはならない。もし休日出勤の手当があることは確かでも、その金額が不当に低いものであるならば、会社側にはさらなる報酬を労働者へ支払う義務が生じる。

代休がない場合の休日出勤は完全に「時間外労働」と同じ扱いになる。所定労働時間は1日8時間、週40時間以内という決まりが法律で定められている。

これを超える時間も働いた場合は別途報酬が支給されるのは疑いもない事実である。




代休を付与する場合

休日出勤に伴う代休

休日出勤手当を支給しない会社の場合は、代休を付与する義務が生じる。

簡単に言えば、出勤日の変更という形になるだろう。本来は休むの日に出勤したということで、代わりの休みを本来の出勤日に所得するというのが代休の仕組みである。

代休を与えても報酬はいつもと変わらない金額になる。休みを与えたからその月の基本給は一部カットしようとする経営者もいるが、これは完全な違法である。

休みの日に出勤させたのでその代わりに別の日に臨時の休みを与えるのに、その臨時の休みを無給にすると、休日出勤した日の分は労働者によって「タダ働き」になってしまう。

もちろん、代休の日に自宅で仕事をさせるという行為も違法である。休みの日はたとえ平日であっても、どう過ごすかは従業員本人の自由である。これを会社側が侵害することは許されない。

参照:休日出勤は強制!? 拒否して断ってみたらこうなった!

手当なし+代休なしだと

休出で手当も代休もない場合

休日出勤に関して、手当なしかつ代休なしという悪質な例もゼロではない。当然ながら、このような会社は「ブラック企業」と呼ばれる悪徳会社に分類される。

休日出勤はあくまでも所定労働時間とは別の臨時の出勤日である。本来は休みでなければならない日に特別な事情があって労働者に出社をお願いすることである。

追加で働いてくれた労働者にはそれ相当の報酬を支払うか、代わりに別の日に休みを与えるのは、基本的な常識であるのは誰もが理解できるだろう。

ボランティア活動ではない。完全な労働という行為である。誰も無給労働で働くことはない。

最近は「サービス残業」という言葉があるように残業代ゼロで残業する行動が珍しくないが、手当も代休もない休日出勤をさせる会社もこれと同じ。

「サービス休日出勤」というものになる。労働基準法に違反し、もし従業員側はこの点で裁判所に訴えた場合は、会社側に勝ち目はまったくない。

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