低所得者は頭が悪いとよく言われているが、実際にもその傾向が見られる。自分の学力と年収は平均的に考えると比例している。
高学歴で偏差値レベルが高い大学を卒業している人の所得は高くお金持ちも多い。一方で高卒やFランクと呼ばれる偏差つの低い大学を出ている人は全体的に年収が低い。
このような特徴がみられる理由とは何か。勉強ができる人が高所得者である要因について考える。
難関大学出身だと高所得

東大・早慶大と一般人の生涯賃金の比較 出典:style.nikkei.com/article/DGXMZO15805150X20C17A4000000?channel=DF080720160379&page=3
AFGによる学歴別での生涯賃金の比較によると、東大・早稲田大、慶応大出身者が一生涯に獲得する賃金は、一般的な人よりも高いというデータが出ている。
高学歴=高所得、低学歴=低所得という流れになりやすい。資本主義の社会の中では勝ち負けがつく。
【階級別】年収の目安とは!? レベル別に収入を偏差値化してみた!
生涯賃金 | 平均を1とすると | |
東京大学 | 4億6000万円 | 1.58 |
慶応義塾大学 | 4億4000万円 | 1.51 |
早稲田大学 | 3億9000万円 | 1.34 |
その他の大学 | 2億9000万円 | 1.0 |
東京大学、慶応義塾大学、早稲田大学という首都圏の最難関レベルの大学の生涯賃金と、それ以外の大学を卒業している人との年収を比較すると、これら3つの大学は総じて所得が高いことがわかる。
その他の大学と比べて、東大は1.58倍になる。慶応大も1.51倍、早稲田大は1.34倍となっている。
高い学力が入試の段階で求められるこれらの難関大学出身者の方が高所得ということから、学力と年収は比例していることが読み取れるだろう。
低所得者は学力が低い結果にも

この傾向から、学力が低い人は所得が平均的に低いという関係性も見えてくる。中堅以下の大学、あるいは高卒となると、生涯賃金も低くなる。
理由としては、難関大学を出ていると給料水準が高い大手企業に就職しやすいという点が挙げられる。レベルが低い学校を出ていると、人気で倍率が高い会社や官公庁には入れない。
高学歴 | 低学歴 |
給料が高い仕事に就職しやすい | 条件が良い仕事を獲得しにくい |
高所得者が多い | 高所得者が生まれにくい |
誰もが就職したい職場というのは当然ながらもらえる年収は高い。学力が低いと難関大学には入学できない。そして、有名な企業へも入れない。
このため、勉強ができない人は給料水準があまり良くない職場に入らざるを得なくなり、結果的に所得は低くなる。
もちろん例外はある。低学歴でも高所得という人はいる。しかし、全体の平均で考えると勉強ができる人の方が年収が高いのは確かである。
まとめ
わかりやすく表すと、以下のようになる。
学力が高い → 難関大学へ入学 → 年収が高い仕事へ就職しやすい →高所得
学力が低い → 偏差値が低い大学しか入れない → 年収が高い企業や官公庁に入りにくい → 低所得
参照:就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?
パート社員は例外
ただし、パート社員に関しては例外に当たる。結婚した女性が一旦正社員として働いていた仕事を辞め、その後パートとして再就職した際には給料が下がるため、年収が下がる。
しかし、これはあくまでも家庭的な事情によって低所得で働いている。パートは時給制が多く、勉強ができるできないはほとんど関係ない。

雇用体系の性質から、パートとして働いている人は年収が低い。したがって、パート社員は学歴による年収の差の例外であるのがわかる。
もっとも、パート社員としては働いているからといって、それが低所得のため生活が苦しいかというとそうではない。
多くの場合は結構していて、夫は正社員として働き、妻は昼間はパートで働き、夜は子育てや家事を行うというケースが主流。「負け組」のような存在とは言えない。
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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