MARCH対SMART、どっちの大学群が上!?

MARCHとSMARTの大学群

MARCHとSMARTの大学群を比較した場合、現時点での立ち位置はMARCHの方が上。偏差値は確かに後者の方が高くなりつつあるものの、知名度の面では前者に軍配が上がる。

元々は明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学がいずれも偏差値の面で同じくらいの水準だったことで生まれたのが「MARCH」。

この大学群が生まれたのは1990年頃。当時は今とは偏差値の数値はやや異なるものだった。それを今の偏差値に合わせて大学群を選び直したのがSMART。


MARCHとSMARTの偏差値の違い

MARCH又はSMARTの大学群に該当する大学の偏差値は、主な学部では以下と公表されている。

大学名 経済学部 法学部 文学部 理工学部 平均
明治大学 62.5 62.5 62.5 60 61.9
青山学院大学 62.5 62.5 62.5 57.5 61.3
立教大学 62.5 62.5 62.5 57.5 61.3
中央大学 60 62.5 57.5 55 58.8
法政大学 60 60 60 55 58.8
東京理科大学 62.5 57.5 60.0
上智大学 65 67.5 65 62.5 65.0

※東京理科大学は経営学部を参考に算出。

全体的にSMARTに属する方が高い偏差値なのが読み取れる。

MARCHの場合、偏差値は二極化している。SMARTの場合、上智大学は別格だが、それ以外は似たり寄ったりの数値。

入試の合格難易度を示す指標である偏差値で大学群をまとめ上げるのであれば、SMARTの方が理にかなっているように感じる。

《参照:MARCHの序列を順位にすると!? ランキングにしてみた!

中央大学、法政大学が若干低い

明治・青学・立教より偏差値が若干低い中央大学

中央大学は明治・青学・立教より偏差値が若干低い

中央大学と法政大学は他の大学と比べると偏差値が低い。

  • 65.0:上智大学
  • 60.0~62.5:明治大学・青山学院大学・立教大学
  • 57.5~60.0:中央大学・法政大学

同じMARCHでも、明治大学・青山学院大学・立教大学は平均して60以上で推移している。一方の中央大学・法政大学は60に満たない。

中央大学は法学部こそは明治大学の標準的な学部と同じ程度の偏差値だが、経済学部、商学部などはMARCH上位3校にはおy飛ばない。

法政大学は中央大学より一段と偏差値が低い

中央大学よりもさらに偏差値が低い法政大学

法政大学はさらに偏差値が下がる。GIS(グローバル教養学部)こそはやや偏差値が高いものの、それでも中央大学(法学部以外)と同程度にとどまる。

明治大学・青山学院大学・立教大学の3校には及ばない。

実際のところ、SMARTはMARCHの各大学からこれら2校を取り除くために生まれた大学群でもある。

受験生の志望校においても、MARCHを目指す場合でも、ほとんどの人がまずは明治大学を目指す傾向。

明治大学には受からないと判断すると、青山学院大学または立教大学に切り替える。ここも無理そうなら中央大学・法政大学に落とす。

上智大学も別格

上智大学

SMARTの大学群で偏差値が最上位の上智大学

ただ、SMARTの「S」を示す上智大学(Sophia University)も他の大学と比べると偏差値では差をつけている。

理系・文系ともに、明治大学などよりも+2.5程度偏差値が高め。

「早慶上智」の3つの大学でまとめられることも多く、MARCHよりは明らかに上のランクに位置する。

最も上智大学と早慶の2大学の間にも溝があるのは確か。早稲田大学・慶応義塾大学は偏差値が67.5以上には達する。

受験生の間でも、早稲田大学または慶応義塾大学に合格できそうな実力があるなら、わざわざ上智大学に落とす人は皆無。

明治大学・青山学院大学・立教大学・東京理科大学をあえて選ぶ人はさらにいない。

知名度は圧倒的にMARCHが優勢

MARCH

世間一般で広く認知される「MARCH」

知名度の面では、長年使用されてきた「MARCH」の方が世間一般で広く浸透していることで高い。

社会的には次のように大学が一体的に捉えられることがほとんど。

  • 上智大学
  • 明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学
  • 東京理科大学

上智大学と東京理科大学はあくまでも単体として見られやすい。

「SMART」は上智大学と東京理科大学を加えたいという意思よりも、中央大学・法政大学を除いた大学群にしたいという意思で作られた大学群に過ぎない。

早慶+上智の次のランクに入る大学群と言えば、圧倒的に「MARCH」と答える人が多数だろう。

>>関東(首都圏)の国公立・私立の序列! 偏差値ごとにランク分け

なお、学習院大学を含めた「GMARCH」という呼びかたもあるが、こちらは大学受験の世界以外ではほとんど使われない。

なぜSMARTの偏差値は上昇したのか?

上昇する偏差値

さて、ここで1つ大きな疑問が思い浮かぶのではないか。

なぜ明治大学・青山学院大学・立教大学+東京理科大学の偏差値は高いのか?

なぜ中央大学・法政大学は他のMARCH各大学と比べて偏差値が低いのか?

立地が偏差値に影響

鉄道アクセスの良さ

大きな要因となっているのは立地の問題。

明治大学・青山学院大学・立教大学はいずれも東京23区内にある。

基本的に最寄駅から徒歩5~10分圏内の立地となっていて、電車通学の学生にとって通いやすい性質がある。

学部によっては郊外のキャンパスにあるものの、新興学部のみに限られている点で共通。主要な学部が都心にある。

明治大学は、文系の看板学部は和泉キャンパスと駿河台キャンパス。いずれも東京23区内の立地。

青山学院大学も主要な学部は渋谷区の青山キャンパス。山手線内の都心の立地。

社会情報学部・理工学部・地球社会共生学部は相模原キャンパスだが、郊外立地の学部数が少ないことで全体的な偏差値は下がっていない。

立教大学も主要学部は池袋キャンパス。池袋駅から徒歩7分という立地の良さを誇る。

観光学部、コミュニティ福祉学部、現代心理学部は新座キャンパスだが、学部数が少ないことで全体的な偏差値は高め。

一方の中央大学・法政大学は郊外にキャンパスがある学部が目立つ。

多摩キャンパスが主流の中央大学

中央大学のキャンパスと学部
キャンパス 学部
後楽園キャンパス 理工学部
多摩キャンパス 法学部
経済学部
商学部
文学部
総合政策学部
国際経営学部
市ヶ谷田町キャンパス 国際情報学部

中央大学は理工学部の後楽園キャンパスと市ヶ谷田町キャンパスの国際情報学部以外の学部学科は八王子市の多摩キャンパス。

MARCHでは唯一、拠点が郊外にある大学。

都市部の立地を好む学生たちからは不人気。「田舎」と呼ばれることがよくある。

法政大学は都心立地が多いが

法政大学のキャンパスと学部
キャンパス 学部
市ヶ谷キャンパス 法学部
文学部
経営学部
国際文化学部
人間環境学部
キャリアデザイン学部
デザイン工学部
GIS(グローバル教養学部)
小金井キャンパス 情報科学部
理工学部
生命科学部
多摩キャンパス 経済学部
社会学部
現代福祉学部
スポーツ健康学部

法政大学は市ヶ谷キャンパス(法学部・文学部・経営学部・国際文化学部・人間環境学部・キャリアデザイン学部・デザイン工学部・GIS(グローバル教養学部))こそは都心部だが、多摩キャンパスと小金井キャンパスは東京都西部の立地。

市ヶ谷キャンパスの各学部こそは偏差値は他のMARCH各校と同水準だが、多摩キャンパスはワンランク低め。

郊外の立地が偏差値を下げている一因と考えられる。

最も、法政大学の場合は近年は都心回帰を図っていることもあって、偏差値は2010年代前半と比べて上昇気味でもある。

東京理科大学は都心回帰

東京理科大学

都心回帰を進める東京理科大学。キャンパス移転により偏差値が上昇。

東京理科大学もこれまでは23区内の神楽坂キャンパスと葛飾キャンパスに加えて、千葉県の野田キャンパスが主要な拠点だった。

しかし、近年は神楽坂キャンパスと葛飾キャンパスへの集約化を進めている。

2013年に基礎工学部(2 – 4年次)と基礎工学研究科が葛飾キャンパスに移転した。

2025年には薬学部(薬学科及び生命創薬科学科)および大学院薬学研究科を野田キャンパスから葛飾キャンパスに移転する予定。

さらに、基礎工学部の1年次は北海道の長万部キャンパスで全寮制を実施している現状を解消し、4年間葛飾キャンパスで過ごすように改良される予定。

かつて存在していた久喜キャンパス(経営学部)も神楽坂キャンパス富士見校舎に移転完了し、2016年に閉鎖された。

こうした都心回帰現象によって偏差値が上昇。SMARTの大学群の一員になって、MARCHクラスでも上位勢の仲間入りした理由である。


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