
マスコミ業界の新卒採用における就職難易度の一覧を掲載。内定までのレベルを偏差値化してランキング形式にしてみた。
該当する業種はテレビ局、新聞社、出版社、広告代理店である。マスメディア業界ともいえ、大学生にとっては人気の業界になる。
文系・理系問わず数多くの応募が殺到しやすいところでもあり、総合職をはじめ倍率が数百倍にも達する例も少なくない。
目次
マスコミ業界の偏差値一覧
偏差値 | 会社 |
85 | NHK、日本テレビ放送網 |
80 | TBS、フジテレビ、テレビ朝日、日本経済新聞社 |
75 | 読売新聞社、朝日新聞社、毎日新聞社、講談社 |
70 | 関西テレビ、讀賣テレビ放送、毎日放送、朝日放送
小学館、博報堂、文芸春秋、新潮社 、産経新聞社、集英社 |
65 | テレビ東京、テレビ大阪、CBC、東海テレビ、中京テレビ、名古屋テレビ放送(メ~テレ)
中日新聞、北海道新聞社、東洋経済新報社、西日本新聞、時事通信社 |
60 | 宝島社、双葉社、ダイヤモンド社、神戸新聞、Japan Times
主要都道府県の新聞社 |
55 | 地方の放送局、地方新聞社、中小出版社各社 |
偏差値別にマスコミ各社の入社までの難易度を分類すると、このような順位になる。
テレビ局だと在京キー局やNHK、新聞社や出版社だと全国展開している大手、広告代理店も広く知られている有名企業は上位にランクインする。
一方の偏差値60以下になると中小規模のテレビ局、新聞社、出版社、広告代理店が中心になる。知っている人もいれば知らない人もいて、さらにローカル企業も多く入ってくる。
なお、マスコミ関連の企業では学歴フィルターが色濃く残る。日本ならではの保守系の企業が数多いため、大学別の採用動向を見ると難関大学が多く入っている。
偏差値85は大人気放送局

マスコミ業界の偏差値85にランクインするのはNHKと日本テレビ放送網の2局である。公共放送と在京キー局でも特に人気の民放というわけだ。
テレビ局の中でも誰もがまず就職したいと考える放送局でもある。上位の中の上位がこれら2局ではないか。
倍率はいずれも総合職などで100倍以上になることが予想される。公式データが公表されていないものの、就職難易度は最大値になる。
書類選考でほとんどの応募者が落とされる。面接に進めても内定を獲得できるのは優秀な学生であることはもちろんこと、さらに運の要素も必要になる。
実際に入社できるのはたまたま運が良かった人たちといっても決して過言ではないレベルになる。
偏差値75~80は大手放送局と新聞社

偏差値75~80に入ってくるのは上記2つ以外の在京キー局であるテレビ局と大手新聞社である。
TBS、フジテレビ、テレビ朝日はいずれも在京キー局の民放放送局、日本経済新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日放送は大手新聞社に当たる。さらに、出版社として講談社もここに入る。
これらもまた就職難易度はかなり高い数値になりやすい。本当に優秀な人材しかまず内定がもらえないというレベルである。倍率も同じく100倍近くになるところも出てくる。
大学別で見ると、この辺りも難関大学出身者が大きな割合を占める。国公立大学だと旧帝大クラス、私立大学だと早慶上智クラスが主流層になる。
新卒採用でエントリーする学生にとっては、偏差値75以上の企業はどこも難易度はまったく変わらない。言葉で表すと「最難関」が相応しいだろう。
偏差値70は在阪キー局、大手出版社
偏差値70には在阪キー局と大手出版社が軒並みそろう。関西テレビ、讀賣テレビ放送、毎日放送、朝日放送はいずれも近畿広域放送圏を管轄するテレビ局である。
小学館、博報堂、文芸春秋、新潮社 、集英社はいずれも有名な大手出版社である。
産経新聞社は新聞社であるが、規模は読売・毎日・朝日などよりは小さい。それでも全国展開する大手ということで就職難易度が高いことには変わりない。
在阪キー局は主に関西圏の学生が新卒採用のターゲットになるため、大学生が集中する首都圏の人たちがあまり受けないため、在京キー局より難易度が下がる。
出版社各社もインターネットや電子書籍の普及、さらには「活字離れ」によって不況に立たされていることもあり、以前よりは人気度が低下している。
それでも偏差値70クラスということで、決して楽々簡単に内定がもらえるような世界ではない。倍率もかなりの値になり、競争が依然として激しい。
偏差値65は中京広域圏放送局、準大手新聞社
偏差値65には中京広域圏放送局と準大手新聞社が入る。また、テレビ東京、テレビ大阪もこの辺りに入る。
CBC、東海テレビ、中京テレビ、名古屋テレビは名古屋市内に拠点を置く中京広域圏放送局である。中日新聞、北海道新聞、西日本新聞は準大手新聞社に分類される。
いずれも首都圏のテレビ局や大手新聞社に比べると就職難易度は下がる。特に地域限定の企業だと、首都圏の大学生もあまり受けない。
特定の地域のみをカバーしている会社になると、応募する学生もその地の人たちが主流になるため、倍率もその分下がる。
地元では有名な企業でも地域が特定のエリアに限られることが要因となり、これらのテレビ局・新聞社は偏差値65当りが妥当と判断。
東洋経済新報社や時事通信社も同じく偏差値65にランクイン。こちらは全国展開する新聞、出版社だが、知名度がそれほど高くはないため、応募者数が減る。その分難易度もやや低下する。
偏差値65でも面接まで行ける人は一部に過ぎないものの、ほんのわずかな望みしかないというレベルでもない。レベル別の表現をすると「やや難」という言葉があてられる。
偏差値55~60は中規模のマスコミ各社

偏差値55~60になると誰もが知っている企業ではない。中規模の放送局、新聞社、出版社が入ってくる。
テレビ局で言うと、有料チャンネルのところや都道府県単位の地方のローカル放送局が該当する。つまり、関東広域圏・中京広域圏・近畿広域圏以外の放送局になる。
新聞社も特定の地方に拠点を置く会社になる。出版社は特化型出版物を取り扱う会社になる。
いずれにせよ全国的な高い知名度があるわけではなく、新卒採用でも一部の学生だけが社名を知っているような企業が偏差値60クラスにランクイン。
倍率の目安は10~20倍程度になると考える。就職難易度は大企業の中では「並み」に入るところが多くなる。
業界別の就職難易度
業界ごとの就職難易度と偏差値 | |
ゼネコン・建設会社 | 重工業 |
情報・通信 | 物流・倉庫 |
石油 | 化学メーカー |
インフラ | 食品メーカー |
製薬メーカー | 総合商社 |
自動車メーカー | 鉄道 |
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東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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