
モルガンスタンレー(Morgan Stanley)の新卒採用の倍率は約100倍以上になると予想。就職難易度は「最難関」に相当。
金融業界では最も入社が難しい企業。日系金融機関のどこよりも内定獲得が困難。一般的に有名な外資系金融と状況はほぼ共通。
採用人数に関しては、日本国内ではすべての職種・部門合わせると約10~30人ほどとの事。
なお、三菱フィナンシャルグループ傘下の「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」とは全く別物。今回はアメリカ・ニューヨークを本拠地とする”Morgan Stanley”を対象とする。
目次
職種・部門ごとの就職難易度
職種 | 難易度(満5点) | 推定倍率/レベルの目安 |
---|---|---|
投資銀行 | ★★★★★+ | 100倍超、最難関 |
資本市場 | ★★★★★+ | 100倍超、最難関 |
マーチャント・バンキング | ★★★★★+ | 100倍超、最難関 |
債券:セールス&トレーディング | ★★★★★+ | 100倍超、最難関 |
株式:セールス&トレーディング | ★★★★★+ | 100倍超、最難関 |
バンク・リソース・マネージメント | ★★★★★+ | 100倍超、最難関 |
ファイナンス | ★★★★★+ | 100倍超、最難関 |
オペレーションズ | ★★★★★ | 50~100倍、かなり難 |
情報技術 | ★★★★★ | 50~100倍、かなり難 |
リスク管理 | ★★★★★ | 50~100倍、かなり難 |
法務・コンプライアンス | ★★★★★ | 100倍超、最難関 |
モルガンスタンレー(Morgan Stanley)にて新卒採用を実施している職種・部門それぞれの就職難易度はこのような形になる。
本選考とは別に、「長期インターンシップ」も用意されているが、このインターンシップの選考の倍率も上記とほぼ同じと予想。
基本的に文系向けで、かつ専門的な知識を必要としない職種ほど倍率は高いと判断。
一方、オペレーションズ、情報技術、リスク管理の部門では、金融工学または情報工学のような専門的な知識が必要となる。特定の学生しか実質的に応募できないため、比較的入りやすい。とはいえ、日系企業に比べると遥かに難しいことには変わりない。
《参考:金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化》
文系向けの部門は100倍超、難易度は「最難関」

下記は倍率は100~200倍と予測。就職難易度は「最難関」と判断。
- 投資銀行
- 資本市場
- マーチャント・バンキング
- 債券:セールス&トレーディング
- 株式:セールス&トレーディング
- バンク・リソース・マネージメント
- ファイナンス
日系企業でも文系の学生が採用される部門であるが、新卒での入社の際には、特に専門的な知識が必要とされるわけではない。
これにより多くの人が応募しやすい部門となり、モルガンスタンレー(Morgan Stanley)の中でも倍率が高め。あくまでも予想ではるものの、100~200倍にはなると推定。
就職難易度は「最難関」との表現が妥当と判断。内定獲得は本当に優秀な人材しかできないことだろう。
理系向け部門は50倍超、難易度は「かなり難」

下記の理系を対象とする部門の倍率は50~100倍と予測。就職難易度は「かなり難」と判断。
- オペレーションズ
- 情報技術
- リスク管理
倍率は約50~100倍と予測。就職難易度は「かなり難」と判断。他の部門とは違い、いずれも専門的な知識が必要で、特定の専攻分野に在籍する学生でないと採用が厳しい。
オペレーションズ、リスク管理は高度な金融工学に関する知識を持つ金融工学系を卒業する学生が対象で、大卒(学部卒)ではなく院卒が採用の対象。
情報技術はプログラミングなどの情報システムに関する知識が求められるため、情報工学に関連する学部学科、研究科の学生が対象。
特定層でのみ内定獲得が争われる職種は、そうではない所よりも倍率と就職難易度は下がる。これは日系企業のみならず、外資系企業でも同じ。
理系かつ院卒という特定層をターゲットとしていることから、倍率はモルガンスタンレー(Morgan Stanley)の中でも比較的低い。それでも就職難易度は「かなり難」には相当。
法務・コンプライアンスも50倍超、難易度は「かなり難」

法務・コンプライアンスの倍率は50~100倍と予測。就職難易度は「かなり難」と判断。
文系向けであるものの、法律や判例、条約等に関する知識が求められる。したがって、実質的に法学部の学生が採用の対象になるだろう。
理系の分野と同じく、特定層でのみ内定獲得が争われる職種ということで、他の部門よりも倍率と就職難易度は下がる。
目安としては、会社規模や知名度、給料水準などを考慮すると、およそ50~100倍程度と推測。就職難易度は「かなり難」という表現が妥当。
補足
モルガンスタンレー(Morgan Stanley)も外資系金融ということで、世の中の就職先では最も難しいところの1社。
日本国内のすべての金融機関よりも就職難易度が高い。平均年収が2,500~3,000万円程度になり、世界でも有数の給料が極めて高い企業。この年収の高さに憧れて多くの大学生も就職を希望する。
近年は金融業界はどこも不人気になりつつあるといわれているが、それはあくまでも日系企業の話。外資系金融は話が別。モルガンスタンレー(Morgan Stanley)もこれらの1社である。
《参考:モルガンスタンレー(外資)の採用大学を公開! 学歴フィルター有》
長期インターン参加はやはり有利に
モルガンスタンレー(Morgan Stanley)では一部の職種・部門にて学生を対象としたインターンシップを開催している。
インターンシップは実際に仕事をして、企業側は学生が実際にどれくらい仕事ができるのかを見ている。その後、本選考へと進むが、インターンでの出来具合が評価されれば内定、評価が低ければ不採用となる。
とはいえ、いきなり本選考の面接に来た学生よりは、「実際にどんな感じで仕事をするのか?」がわかるため、インターン参加者の方が有利になると感じる。
インターン参加も難易度は高い
インターンシップがあるとはいえ、ここでも選考が行われる。
選考フローは、テストセンター、ビデオ面接→書類選考→面接→インターン採用。
テストセンターでは学力考査の意味合いがあり、実質的に高学歴(偏差値が高い難関大学の学生)ばかりに絞られるだろう。
その上、面接が行われる。実質的に、モルガンスタンレー(Morgan Stanley)のインターンシップも本選考並みに難しいと感じる。
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業種 | 会社名 |
---|---|
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、SMBC信託銀行、みずほ信託銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、京都銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系金融 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、モルガンスタンレー、UBS、JPモルガン、シティグループ、クレディスイス、BNPパリバ、バークレイズ |
政府系金融機関 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では金融業界(銀行・保険・証券等)の就職難易度について解説。就職偏差値は「金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化」にて取り上げる。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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