三菱UFJ銀行の採用大学は、東大、京大、北大、東北大、名大、阪大、九大、一橋大、東工大、神戸大、東京外大、千葉大、国際教養大学、慶應義塾大、早稲田大、上智大、学習院大、明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大、東京理科大、ICU、関西大、関西学院大、同志社大、立命館大、成蹊大、成城大、明治学院大、國學院大、津田塾大、日本女子大、東京女子大、日大、東洋大、駒大、専大、近大、甲南大、龍谷大、西南学院大など。
三菱UFJ銀行の採用では出身大学名によって就職選考で有利不利となる「学歴フィルター」の存在があるという見方がよくされる。
大手都市銀行(メガバンク)の1行ということで、大卒及び院卒向けの就活市場では人気の企業の1つとなっているのは言うまでもない。
総合職、ビジネス・スペシャリスト職(旧特定総合職、アソシエイト職)の2種類のコースが新卒向けでは用意されている。応募する際にはこれらのどれか選んだ上でエントリーシートを提出することとなる。
ESを提供すると、書類選考へと進む。この時、今回のテーマである学歴フィルターが発動する可能性が高いといわれている。
偏差値が高い大学でないと面接まで進めないというのが、学歴フィルターの特徴である。
目次
主な採用大学

三菱UFJ銀行では、企業の公式サイト等では正式には採用実績校が公表されていない。
とはいえ、民間の第三者の調査では主な大学に限って公表されている。
三菱UFJ銀行の主な採用大学は以下の通り。
大学別採用人数
- 東京大学:19名
- 京都大学:15名
- 北海道大学:4名
- 東北大学:5名
- 名古屋大学:15名
- 大阪大学:17名
- 九州大学:9名
- 一橋大学:22名
- 東京工業大学:3名
- 神戸大学:14名
- 東京外国語大学:2名
- 千葉大学:2名
- 国際教養大学:2名
- 慶應義塾大学:65名
- 早稲田大学:50名
- 上智大学:14名
- 学習院大学:5名
- 明治大学:15名
- 青山学院大学:12名
- 立教大学:10名
- 中央大学:7名
- 法政大学:5名
- 東京理科大学:3名
- 国際基督教大学:1名
- 関西大学:7名
- 関西学院大学:15名
- 同志社大学:18名
- 立命館大学:14名
- 成蹊大学:7名
- 成城大学:4名
- 明治学院大学:4名
- 國學院大學:2名
- 津田塾大学:1名
- 日本女子大学:8名
- 東京女子大学:7名
- 日本大学:4名
- 東洋大学:2名
- 駒澤大学:2名
- 専修大学:1名
- 近畿大学:1名
- 甲南大学:1名
- 龍谷大学:1名
- 西南学院大学:2名
上記の表は、2019年度入社の三菱UFJ銀行の大学別採用人数を示した表。
(出典:AERA.dot)
なお、上記はあくまでも全体の抜粋に過ぎない。在籍する学生数が少ない大学はそもそも三菱UFJ銀行へ応募する総数も限られるため、上記の表には載っていない。
特に地方国公立大学は1つの大学当たりの在籍学生数は少ない。
100%学歴フィルターがある!

毎年1,000人以上の採用人数があるが、そのほとんどが難関大学出身者。8割以上は知名度が高い大学で占められている。
偏差値の面で上位勢に入らない大学に在籍する学生は、相当な確率で書類で落とされると考える。
大学名で有利・不利が決まる「学歴フィルター」が完全にあるとしか見えない。
採用されやすい大学
- 東京大学、一橋大学、東京工業大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、九州大学、東北大学、北海道大学(旧帝大+3)
- 早稲田大学、慶応義塾大学、上智大学
- GMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学)
- 関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)
- 上位国公立(筑波大学、横浜国立大学、千葉大学、東京都立大学、電気通信大学、東京農工大学、名古屋市立大学、大阪府立大学、大阪市立大学、広島大学、岡山大学)
※MARCH、関関同立でさえも多いとは言えない範囲。
参考:就職の「学歴フィルター」、大学名でのボーダーラインの基準とは!?
GMARCH、関関同立以上がボリュームゾーン

三菱UFJ銀行でまとまった数の採用人数があるのはGMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学)、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)以上のランク帯の大学。
日東駒専(日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学)・産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)クラスからもある程度の採用はあるものの、が学生数そのものは多い大学であることを考えると少なめ。
最低ラインがMARCH、関関同立と考えてもよいだろう。
職種ごとの学歴
三菱UFJ銀行では総合職、ビジネス・スペシャリスト職に分かれて採用が実施されている。
学歴の傾向も、総合職の方が高学歴になりやすい一方、ビジネス・スペシャリスト職はそこまでの偏りにはならない。
総合職は高学歴

総合職は文系・理系ともに難関大学からの採用に偏っていることには変わりない。
仕事内容が高度であることや、応募者数が多くて激しい競争となることから、実際に内定がもらえるのも偏差値が高い大学に所属する学生が中心となる。
下限は完全にGMARCH・関関同立ではないかと判断。
ボリュームゾーンだけで言うならば、過半数は旧帝大または早慶上智を出身大学とする行員ばかりと感じる。
なお、大ヒットドラマ「半沢直樹」も慶応義塾大学経済学部卒という設定。学歴フィルターを反映しているのかもしれない。
ビジネス・スペシャリスト職

ビジネス・スペシャリスト職はGMARCH・関関同立以上がほとんどというほどではない。
日東駒専・産近甲龍などのような中堅私大、下位私大からの採用もある。
女性行員が多数派ということもあって、津田塾大学、日本女子大学、東京女子大学などからもある程度の採用がある。
ただし、人数でいえばGMARCH・関関同立のランク帯かそれ以上の大学が多いと感じる。
門戸が完全に閉ざされているわけではないものの、確率的には難関校の学生の方が選考で生き残りやすい。
まとめ:有名な難関大学出身者が多い
三菱UFJ銀行の採用では、全体的に見ると偏差値が高くて有名な大学を出身としている人が多い。
特に総合職だと、全国や海外への転勤がある・なしに関わらずレベルの高いところの学生が大きな割合を占めている。
国立大であれば、東大・京大などの旧帝大クラスと地区での難関大。私立大だと慶應・早稲田・上智のようなところが主流となっている。地方の国立大やMARCH、関関同立クラスも多い。

大学別で見ると、このくらいのランクまでがほとんどを占めている。それ以外の中堅以下の大学となると、一気に少ないというイメージが強い。
MARCHや関関同立クラスのようなレベルがやや高いといえる大学でも、在籍する学生の数から考えると、三菱UFJ銀行から内定がもらえている人は少ない感じがする。
学力のある学生を好んでいるといえる。したがって、学歴フィルターの存在の可能性はかなり大きい。
どのような基準で合否が判断されているかは公表されていないため不明だが、それでも出身大学は重要な要素なのは確かだろう。
文系・理系は関係あるか?
銀行の場合、社員の大学時代の学部学科を見ると文系が圧倒的に多い。もちろん、理系も少なくはないものの、多数派でいうと文科系のことを学んできた人が主流。
メガバンクである三菱UFJ銀行においても、新卒採用では文系の学部の所属する人が主流となっている。
支店で勤務しているのは文系が大多数。本店でも事務的な仕事に携わっている人は文系が中心。理系出身の社員は少数派。

一方、情報システムや金融工学の分野に携わる人は理系出身の場合が多い。専門的な知識が初めから必要とする業務内容のため、特に情報工学や金融工学系の学部学科に所属していた社員が多い。
採用選考でもまた、このような分野を勉強している学生にとっては有利になり、内定までの道が近くなるだろう。
工学系の場合、大学名による学歴フィルターのハードルは少し下がる。旧帝大や早慶上智クラスでない場合でも、入社できる確率はアップする。
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業種 | 会社名 |
---|---|
自動車 | トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、マツダ、SUBARU、三菱自動車工業、スズキ、デンソー、アイシン精機、豊田自動織機、ボッシュ |
電機、重機、工作機械 | 日立製作所、ソニー、パナソニック、三菱電機、ファナック、安川電機、三菱重工業、ダイキン工業、小松製作所、クボタ、富士通、東芝、シャープ、京セラ、リコー、日本電産、村田製作所、東京エレクトロン、オムロン、キーエンス、ローム、コニカミノルタ、ミネベアミツミ |
鉄道 | JR東日本、JR東海、JR西日本、JR九州、JR北海道、<鉄道車両メーカー>、<信号機メーカー> |
総合商社 | 三菱商事、伊藤忠商事、三井物産、丸紅、住友商事、豊田通商、双日、兼松 |
電力・ガス | 東京電力、中部電力、関西電力、東京ガス、大阪ガス |
石油(資源エネルギー) | ENEOS(旧JXTG)、出光興産、コスモエネルギーHD、国際石油開発帝石 |
情報通信 | NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク |
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行、三井住友信託銀行、新生銀行、三菱UFJ信託銀行、横浜銀行、千葉銀行、福岡銀行、静岡銀行、京都銀行 |
保険 | 損保ジャパン、東京海上日動、三井住友海上、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険、日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券 |
信販 | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード |
政府系金融機関 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本取引所グループ、日本証券金融、農林中央金庫、商工中金、日本政策金融公庫、住宅金融支援機構 |
上記では業界別に各企業の採用大学または出身者が多い大学について解説。学歴フィルターの傾向は濃いところと薄いところがある。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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