
三菱UFJニコスの新卒採用の倍率は基幹職(総合職)で約10倍、エリア職(一般職)が約5倍と予想。就職難易度はそれぞれ「やや易」「易」に相当。
採用人数は毎年50~100人ほどで推移。
募集人数は金融業界大手としてはやや少ない人数な一方、クレジットカード会社ということで大学生の間ではあまりなじみがない。ゆえに、倍率および入社までの難易度はそれほど高いものにはならない。
職種ごとの就職難易度
職種 | 難易度(満5点) | 推定倍率/レベルの目安 |
---|---|---|
基幹職(総合職) | ★★ | 10倍、やや易 |
エリア職(一般職) | ★ | 5倍、易 |
基幹職(総合職)、エリア職(一般職)それぞれの就職難易度はこのような形になる。
エリア職(一般職)は年度によって採用そのものがないときもある。
倍率および就職難易度はどちらも金融業界の中では低めの水準。クレジットカード(信販)業界そのものが銀行・保険・証券に比べて人気度で劣るのも確か。
《参考:金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化》
基幹職(総合職)の倍率は10倍、難易度は「やや易」

三菱UFJニコスの基幹職(総合職)の倍率は約10倍と予測。就職難易度は「やや易」と判断。
全国転勤があって海外への赴任もあるこの職種。三菱UFJニコスの中では最初に多くの学生が応募を検討するところ。
様々な部門を経年しながらキャリアを積み上げ、将来的に幹部を目指す職種とされている。
大学で学んでいる専攻分野や持っている知識等が問われない。応募者の主流層は文系の学部学科の学生たち。
クレジットカードに興味関心がある学生のみならず、銀行・保険・証券といった金融業界全般を志望している学生もエントリーする。
ただ、三菱UFJニコスはクレジットカード会社大手であるのも関わらず、人気度はそれほど高いものではない。合同企業説明会でも周囲の企業と比較して空席が目立つ。(ここは信販全体に当てはまる共通点)
三菱UFJフィナンシャルグループの中でも、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガンスタンレー証券と比較すると大幅に就職人気度は下がる。
こうした事情から、倍率は推定10倍、就職難易度は「やや易」との表現が妥当と判断。比較的入社しやすい。
それでも、書類選考の段階で不採用が確定する人も少なからずいるのは確か。面接まで呼ばれたとしても、最終面接までには多くが落とされる。ここは企業側の採用担当者次第で決まるところ。
>>三菱UFJニコスの平均年収は700万円と推定、賞与は4.5ヶ月分
エリア職(一般職)の倍率は5倍、難易度は「易」

エリア職(一般職)は年度によっては採用ゼロのこともある。
エリア職(一般職)倍率は約5倍と予測。就職難易度は「易」と判断。
同様に、大学で学んでいる専攻分野や持っている知識等が問われず、応募者の主流層は文系の学部学科の学生たち。
ただし、エリア職(一般職)は基幹職(総合職)よりもポジションが下という印象がある。当然ながら、就活中の大学生にとってはマイナスの要素になるだろう。
給料体系も低い水準にとどまる。同一労働であっても、基幹職(総合職)よりも基本給および賞与、各種手当は低い。
こうした事情により、エリア職(一般職)の倍率は5倍前後になると推測。就職難易度は大手企業でも「易」と言える。
他社との比較
三菱UFJニコスの就職難易度を他社と比較した場合、次のことが言える。
- 他の金融業界よりは若干簡単か
- JCB、三井住友カードと類似
- 三菱UFJフィナンシャルグループの中でも穴場
他の大手クレジットカード会社と事情はよく似ている。
クレジットカード会社各社と事情は類似

競合他社であるJCB、三井住友カード、イオンフィナンシャルサービス、オリエントコーポレーションと就職事情は類似。
特にJCB、三菱UFJニコス、三井住友カードは大学生からの人気度はほぼ同じ。
いずれもクレジットカード会社への就職を目指す学生たちは真っ先に志望する企業だが、クレジットカード会社を第一志望とする学生は多くないのも確か。
どちらかというと、銀行・保険・証券等の金融業界の滑り止めとしてエントリーするケースが多いのではないか。
三菱UFJニコスを併願してエントリーして内定獲得しても、三菱UFJ銀行などのメガバンクや大手証券会社等から内定が出れば、そちらに入社すると感じる。
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業種 | 会社名 |
---|---|
銀行 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、新生銀行、ゆうちょ銀行 |
信託銀行 | 三井住友信託銀行、SMBC信託銀行、みずほ信託銀行 |
地銀 | 横浜銀行、千葉銀行、関西みらい銀行、福岡銀行、京都銀行 |
損害保険 | 損保ジャパン、三井住友海上、東京海上日動、あいおいニッセイ同和損保、AIG損害保険 |
生命保険 | 日本生命、明治安田生命、第一生命、住友生命、大同生命、富国生命 |
証券 | 野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガンスタンレー証券、東海東京証券、岡三証券 |
クレジット | JCB、三菱UFJニコス、三井住友カード、オリエントコーポレーション、イオンフィナンシャルサービス、クレディセゾン |
外資系金融 | ゴールドマンサックス、ドイツ銀行、モルガンスタンレー、UBS、JPモルガン、シティグループ、クレディスイス、BNPパリバ、バークレイズ |
政府系金融機関 | 日本銀行、国際協力銀行、日本政策投資銀行、日本政策金融公庫、商工中金、農林中央金庫、日本証券金融、日本取引所グループ、住宅金融支援機構 |
上記では金融業界(銀行・保険・証券等)の就職難易度について解説。就職偏差値は「金融業界(銀行/証券/保険)の就職難易度の一覧! 偏差値をランキング化」にて取り上げる。
東京都江東区在住。1993年生まれ。2016年国立大学卒業。主に鉄道、就職、教育関連の記事を当ブログにて投稿。新卒採用時はJR、大手私鉄などへの就職を希望するも全て不採用。併願した電力、ガス等の他のインフラ、総合商社、製造業大手も全落ち。大手物流業界へ入社。
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